あー、異論も多いとは思いますが、面白かったです(笑)。
あちらが悪魔祓いジョン・コンスタンティンならこちらは鬼殺し病葉出門(わらくばいずも)だ。まあ、あちらがとことんクールなのにこっちはべたべたですが(笑)。いっそ伝奇物なんだからもっとエロ度を上げていただいてもおじさん的にはオッケーかなと。
まあ、CGならびにセットなんかの出来には目をつむって、ストーリーは良くできてたんじゃないでしょうか、及第点はあげられると思います。でも、舞台のほうが面白そうな気はしますな、たしかに。細かいところで文句を言い出すとたくさんあるんだが、基本的にわしは伝奇物大好きなのでよしとする。
あちらが悪魔祓いジョン・コンスタンティンならこちらは鬼殺し病葉出門(わらくばいずも)だ。まあ、あちらがとことんクールなのにこっちはべたべたですが(笑)。いっそ伝奇物なんだからもっとエロ度を上げていただいてもおじさん的にはオッケーかなと。
まあ、CGならびにセットなんかの出来には目をつむって、ストーリーは良くできてたんじゃないでしょうか、及第点はあげられると思います。でも、舞台のほうが面白そうな気はしますな、たしかに。細かいところで文句を言い出すとたくさんあるんだが、基本的にわしは伝奇物大好きなのでよしとする。
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いや、大変に面白かった。わしのツボにはかなりはまってます。
カトリック系キリスト教世界をバックボーンにしたお話だけど、まあそれはわりとどうでもいい。天使と悪魔がいて、人は死んだら天国か地獄に行く、自殺した人は地獄行きが決定だ。自殺か病死か事故死かってのはかなり微妙な線引きがいるんだろうけど、神様の線引きはどうなってるんでしょうか?という疑問を感じたがそれはほんとうにどうでもいい話。
とりあえず、この作品はエンターテイメントとして秀逸。キアヌ君結構はまり役だね、クールさがいい(いろんな面でかなりクール)。マトリックスより個人的には好き。ガブリエル役はこれが天使かいと思ったが、まあいい。あとは、突然でっかい音が鳴る脅かし演出はもうちょっと抑えてくれんかのう、くるのかこないのか身構えるのが大変だ(笑)。
最後にこれから観る人にアドバイスをひとつ。エンドロールのあとにもう一シーンあるので、早々と席を立つと見逃すよ。
カトリック系キリスト教世界をバックボーンにしたお話だけど、まあそれはわりとどうでもいい。天使と悪魔がいて、人は死んだら天国か地獄に行く、自殺した人は地獄行きが決定だ。自殺か病死か事故死かってのはかなり微妙な線引きがいるんだろうけど、神様の線引きはどうなってるんでしょうか?という疑問を感じたがそれはほんとうにどうでもいい話。
とりあえず、この作品はエンターテイメントとして秀逸。キアヌ君結構はまり役だね、クールさがいい(いろんな面でかなりクール)。マトリックスより個人的には好き。ガブリエル役はこれが天使かいと思ったが、まあいい。あとは、突然でっかい音が鳴る脅かし演出はもうちょっと抑えてくれんかのう、くるのかこないのか身構えるのが大変だ(笑)。
最後にこれから観る人にアドバイスをひとつ。エンドロールのあとにもう一シーンあるので、早々と席を立つと見逃すよ。
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わしは、靖国神社には無知なので、靖国問題について少しは知っておいたほうがいいかなと思ってこの本を買った。いや、読んでよかったホントに面白い、文章も読みやすくてわかりやすいし、おすすめ。
著者は、靖国問題を●感情の問題●歴史認識の問題●宗教の問題●文化の問題、そして●国立追悼施設の問題と5章に分けて論じていく。そこで明らかにされていくのは、靖国神社は天皇を神とする国家の為に戦った君民だけを奉っていること。そして、それはその君民を悼んでいる(追悼)ではなく賞賛し、美化し、功績とし、後に続く者の模範としている(顕彰)のであるということ。つまり、国家の為に死ぬものを再生産するための装置であるということ。さらに、靖国神社の精神性が植民地主義から一歩も脱却されていないことである。
本書の最後のほうではちょっと同意しかねるところ(非武装を目指してるととれるところなど)もあるのだが、おおむね賛同できる。よくよく考えると、靖国問題は中国や韓国が文句言うからという問題ではなく、われわれ自身が見過ごしていていいのかという問題なのではないかと思った。
著者は、靖国問題を●感情の問題●歴史認識の問題●宗教の問題●文化の問題、そして●国立追悼施設の問題と5章に分けて論じていく。そこで明らかにされていくのは、靖国神社は天皇を神とする国家の為に戦った君民だけを奉っていること。そして、それはその君民を悼んでいる(追悼)ではなく賞賛し、美化し、功績とし、後に続く者の模範としている(顕彰)のであるということ。つまり、国家の為に死ぬものを再生産するための装置であるということ。さらに、靖国神社の精神性が植民地主義から一歩も脱却されていないことである。
本書の最後のほうではちょっと同意しかねるところ(非武装を目指してるととれるところなど)もあるのだが、おおむね賛同できる。よくよく考えると、靖国問題は中国や韓国が文句言うからという問題ではなく、われわれ自身が見過ごしていていいのかという問題なのではないかと思った。
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人はなぜ学歴にこだわるのか。
2005年4月22日 読書
あー、非常に悔しいんですが、面白いです。
ちょっとした思い付きで学歴についてのもろもろを斬ってるのかなと思って読み進んでいましたが、なかなか深く、鋭かったです。著者はこの本を2000年に出してたんだな、うーん、慧眼です。
わしはあんまり学歴や学閥が関係ない企業に勤めているので、普段学歴について考えることってあんまりなかったな、出身学校を言うことだって最近は滅多になかったもんな。部内の人の学歴なんてほとんど知らんし、興味もない(もしかしてオレだけ?)。過去に上司に大学の先輩をもったことがあるが、そいつはわしにC判定つけやがったし(笑、いやほんとは笑い事ではないんだけどね)学歴の恩恵って感じたことないな。
でも、この本の内容には素直に納得がいきました、面白くて読みやすいのでお勧めです。ただし、何の結論もでません。
ちょっとした思い付きで学歴についてのもろもろを斬ってるのかなと思って読み進んでいましたが、なかなか深く、鋭かったです。著者はこの本を2000年に出してたんだな、うーん、慧眼です。
わしはあんまり学歴や学閥が関係ない企業に勤めているので、普段学歴について考えることってあんまりなかったな、出身学校を言うことだって最近は滅多になかったもんな。部内の人の学歴なんてほとんど知らんし、興味もない(もしかしてオレだけ?)。過去に上司に大学の先輩をもったことがあるが、そいつはわしにC判定つけやがったし(笑、いやほんとは笑い事ではないんだけどね)学歴の恩恵って感じたことないな。
でも、この本の内容には素直に納得がいきました、面白くて読みやすいのでお勧めです。ただし、何の結論もでません。
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天才棋士と騒がれる一方、ギャンブルで作った借金は億単位、正妻と子供のいる自宅には三年間も帰らず愛人の所に入り浸り、酒での乱行も数知れず。そんな秀行さんも齢八〇を超えた。とっくに博打場でくたばっているはずが、死神にも見放されたらしい。三度のガンを患うも、みな克服してしまう。「こんなに長く生かしやがって」憎まれ口をききながら、今日も競輪場に通う――。無頼派勝負師が語る痛快なるその半生。
いや、このおっちゃんすごいね。ちょっと内容を見るのにぱらぱらとめくったら面白くてそのまま読了してしまった(笑)。おそらく口頭筆記でライターが文章は書いているんだと思うが読みやすくていいんじゃないでしょうか。
碁の世界は、マンガ『ヒカルの碁』でちょいと勉強させてもらったのでなんとなくイメージはつかめていたが、こんな傑物もいたんですね、このキャラがなんで『ヒカルの碁』にでてこないんだぁー!とまったく関係ないが思ってしまう。とりあえず、何事にも過剰、ひたすら過剰な勝負師の半生でした。
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たまにふと読み返したくなる本が何冊かある。中井英夫の『虚無への供物』やチャンドラー『長いお別れ』、半村良『妖星伝』、夢野久作『ドグラ・マグラ』、平井和正の「ウルフガイシリーズ」まあほかにもあるのだが、この本もそのうちの一冊である。少し違うのは、この本を読み返す理由は、単に文章を楽しむためであって、内容やキャラクターに思い入れがあるわけではまったくないってことだ。
実際のところ、この連作集のなかの中篇『竈の秋』なんかいまだにストーリーがよく分からない。というか、何が起こったのかさえよく分からないのだ(たぶんわしの脳みそが足りないんだが)。それでも読み返すのは、わしは山尾悠子の文章そのものにやられてしまっているからである。描写に選ばれる文体・修辞・語彙、まさに幻想文学という名にふさわしい文章だと思う、文章だけでこれだけ悦楽に浸れる作家はなかなかいない。
「――これは落ち葉枯葉のものがたり。」ではじまり、「――人びとを眠らせて、雪は真白に降り積もる。目を閉じていても見える、たとえ眠っていても、夢の底を照らすほどに満開の冬の花火は。」でおわる少女とゴーストの交流を描いた美しい短編『閑日』がとくにお勧め。
実際のところ、この連作集のなかの中篇『竈の秋』なんかいまだにストーリーがよく分からない。というか、何が起こったのかさえよく分からないのだ(たぶんわしの脳みそが足りないんだが)。それでも読み返すのは、わしは山尾悠子の文章そのものにやられてしまっているからである。描写に選ばれる文体・修辞・語彙、まさに幻想文学という名にふさわしい文章だと思う、文章だけでこれだけ悦楽に浸れる作家はなかなかいない。
「――これは落ち葉枯葉のものがたり。」ではじまり、「――人びとを眠らせて、雪は真白に降り積もる。目を閉じていても見える、たとえ眠っていても、夢の底を照らすほどに満開の冬の花火は。」でおわる少女とゴーストの交流を描いた美しい短編『閑日』がとくにお勧め。
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14歳の子を持つ親たちへ
2005年4月19日 読書
内田樹氏の対談本、今度のお相手は精神科医の名越康文氏。前回の「インターネット持仏堂」と比べて(往復書簡ではなく対談という理由もあるのかもしれないが)話がやたら弾みますね、完全に二人がシンクロしてます、大変に面白うございました。子育てに悩んでこの本を手に取った親御さんにどれくらい参考になるのかはなんともいえませんが・・・。
わしはこれでも、もうすぐ16歳の子を持つ親なので、この本の題名からくるターゲットにはかなり近い。で、この本が子育てについて参考になったかというと、まずテクニックとしてはまったく役に立たない、ただ少し心が安らいだというぐらい。では、読まなくてもいいかといわれると、うーーーんと考えて「読んだほうがいいんじゃない」と答える。読んどきましょう。
実際に経験してみて、子供を育てるのはなかなか大変だ、しかも成長するにつれ大変になる。金がかかるというだけではなく、否が応でも心配させられるというか、いやほんと心労が絶えないあるよ(笑)。いろいろ心配して、どこまで話すべきか考えに考えたうえ、やはり見守るしかないという結論に達する。この身もだえしそうな状況に置かれ続けるのはなかなかに得難い経験であるので、未経験の諸兄には是非体験をお勧めする。しかし、しかしだ、子育てはこう書くとめんどっちいが、トータルで考えると結構お得であるということはこっそり言っておく。
親というのは役割であるので、それを演じればいいのである。子供に対する愛情というのは自然に湧いてくるものではなく、そうなるもんだという思い込みである。このことは、まったくそのとおりだと思います>両氏<加えて、対談の内容に対する異論も反論もありません(わしの頭の中はかなりウチダに汚染されているので)。
わしはこれでも、もうすぐ16歳の子を持つ親なので、この本の題名からくるターゲットにはかなり近い。で、この本が子育てについて参考になったかというと、まずテクニックとしてはまったく役に立たない、ただ少し心が安らいだというぐらい。では、読まなくてもいいかといわれると、うーーーんと考えて「読んだほうがいいんじゃない」と答える。読んどきましょう。
実際に経験してみて、子供を育てるのはなかなか大変だ、しかも成長するにつれ大変になる。金がかかるというだけではなく、否が応でも心配させられるというか、いやほんと心労が絶えないあるよ(笑)。いろいろ心配して、どこまで話すべきか考えに考えたうえ、やはり見守るしかないという結論に達する。この身もだえしそうな状況に置かれ続けるのはなかなかに得難い経験であるので、未経験の諸兄には是非体験をお勧めする。しかし、しかしだ、子育てはこう書くとめんどっちいが、トータルで考えると結構お得であるということはこっそり言っておく。
親というのは役割であるので、それを演じればいいのである。子供に対する愛情というのは自然に湧いてくるものではなく、そうなるもんだという思い込みである。このことは、まったくそのとおりだと思います>両氏<加えて、対談の内容に対する異論も反論もありません(わしの頭の中はかなりウチダに汚染されているので)。
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願わくは花の下にて飯食わむ
2005年4月18日 日常我が家では四月から子供が二人とも昼は弁当になったので、わしにも自動的に弁当が作られるようになった。2人分作るも3人分作るも手間はいっしょってわけですな。この前、慣れなくてうっかり弁当があるのを忘れて外食してしまったらえらく嫌味を言われたので、本日は忘れないようにダッシュボードの上に弁当を置き外回りに出かける。
東北の遅い春もいよいよやってきて、あちこちで桜も満開である。当然、弁当は桜の下で食するに限るなと考え大河原方面へドライブ(念のためいっておくが、大河原方面で仕事があったということである)、名所の「一目千本桜」は混みすぎるのでもう少し白石市方面にいき白石川のほとりの30本ほどの桜の下で弁当をいただく。艶っぽい夜桜もいいが、晴天の河原の桜もまたよし。
当面、弁当が続くと昼休み読書もはかどらないな、グイン・サーガも先は長そうだし、どうなることやら。とかいいつつ、本屋で仕入れてしまうわし(涙)。
●14歳の子を持つ親たちへ 内田樹 名越康文 新潮新書
●人はなぜ学歴にこだわるのか 小田嶋隆 光文社 知恵の森文庫
●靖国問題 高橋哲哉 ちくま新書
●しのびよるネオ階級社会 林信吾 平凡社新書
上二つは内田関係本ということで。『靖国問題』はあらためて復習しといたほうがいいかな思って、ぱらぱらと読んだら読みやすそうだったし。最後のは昨年から図書館で予約している『希望格差社会』がぜんぜん回ってこないので代替に(笑)。さて、いつ読む?
東北の遅い春もいよいよやってきて、あちこちで桜も満開である。当然、弁当は桜の下で食するに限るなと考え大河原方面へドライブ(念のためいっておくが、大河原方面で仕事があったということである)、名所の「一目千本桜」は混みすぎるのでもう少し白石市方面にいき白石川のほとりの30本ほどの桜の下で弁当をいただく。艶っぽい夜桜もいいが、晴天の河原の桜もまたよし。
当面、弁当が続くと昼休み読書もはかどらないな、グイン・サーガも先は長そうだし、どうなることやら。とかいいつつ、本屋で仕入れてしまうわし(涙)。
●14歳の子を持つ親たちへ 内田樹 名越康文 新潮新書
●人はなぜ学歴にこだわるのか 小田嶋隆 光文社 知恵の森文庫
●靖国問題 高橋哲哉 ちくま新書
●しのびよるネオ階級社会 林信吾 平凡社新書
上二つは内田関係本ということで。『靖国問題』はあらためて復習しといたほうがいいかな思って、ぱらぱらと読んだら読みやすそうだったし。最後のは昨年から図書館で予約している『希望格差社会』がぜんぜん回ってこないので代替に(笑)。さて、いつ読む?
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豹頭の仮面―グイン・サーガ(1)
2005年4月17日 読書
早速読み返し始めたグイン・サーガであるが、背表紙の色は褪せ、紙は茶色になっておりなかなか年月を感じさせる。なんといっても25年ほど前の文庫本だもんな。
まあ、これからは一巻読むごとに感想ってのは避けたいと思うが、なかなか面白くそして感慨深かった。長大な物語が胎動を始めるこの巻は、いや、まさに剣と魔法の物語・ヒロイックファンタジーそのものであったのだな。いまや、グイン・サーガはヒロイックファンタジーとは呼べないものになっている、それは別に悪いことではなくて、ヒロイックファンタジーの要素を含んだ物語になっているというだけのことである。そしてこれはほんとに語り続けられるための物語なのであると思う。
わしは、グイン・サーガから逆にコナン・サーガやムアコックの一連のエターナルチャンピオンシリーズ(エルリックやコルムやエレコーゼやホークムーン)などのヒロイックファンタジーに入っていったのでえらそうなことは言えないが、この一巻はやっぱりそんな物語の匂いがしてとても懐かしい。あとがきでは(まだ自分のことを「ぼく」とよんでいた)栗本薫自身が、ヒロイックファンタジーへの想いを切々と書いている。そして、ヒロイックファンタジーについて素晴らしい解説をしているのでそのまま抜き出す。
うーん、やはりこんなの中学生で読んだら夢中になるのも仕方ないよな。
まあ、これからは一巻読むごとに感想ってのは避けたいと思うが、なかなか面白くそして感慨深かった。長大な物語が胎動を始めるこの巻は、いや、まさに剣と魔法の物語・ヒロイックファンタジーそのものであったのだな。いまや、グイン・サーガはヒロイックファンタジーとは呼べないものになっている、それは別に悪いことではなくて、ヒロイックファンタジーの要素を含んだ物語になっているというだけのことである。そしてこれはほんとに語り続けられるための物語なのであると思う。
わしは、グイン・サーガから逆にコナン・サーガやムアコックの一連のエターナルチャンピオンシリーズ(エルリックやコルムやエレコーゼやホークムーン)などのヒロイックファンタジーに入っていったのでえらそうなことは言えないが、この一巻はやっぱりそんな物語の匂いがしてとても懐かしい。あとがきでは(まだ自分のことを「ぼく」とよんでいた)栗本薫自身が、ヒロイックファンタジーへの想いを切々と書いている。そして、ヒロイックファンタジーについて素晴らしい解説をしているのでそのまま抜き出す。
ヒロイック・ファンタジー――それは、本質的に《夜》に属する物語である。夜と闇、呪文といかがわしい黒魔術、淫祠邪教と病んだ魂とに。
ヒロイック・ファンタジー――それは必ず、熱にうかされて見る悪夢の様相をその内にいつまでももっていなくてはいけない。
ヒロイック・ファンタジー――それは本質的に、成長して子供部屋を立ち去ってゆくことを忘れてしまった、狂った子供のおもちゃ箱であり、母の死をきくまいと自分の頭をうちぬいた明るい青い目(ほんとにそうでなくたってかまやしない)の大男が、その病んだ心の暗がりで見つけた妖女である。
うーん、やはりこんなの中学生で読んだら夢中になるのも仕方ないよな。
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わしが西原理恵子好きなのはいままでもずっと書いてきたが、これはもう素晴らしすぎる、傑作。わしは心を揺さぶられまくるのだが、それがどれくらいこれを読んだ一般的な感覚として通じるのかまったく分からない。ひとに勧めてもどんな風に読まれるのか、感覚を共有できるのかもまったく分からない。
ただもうわしの中では、西原理恵子は表現者として天才。あらためてそれを感じた一冊でした。
ただもうわしの中では、西原理恵子は表現者として天才。あらためてそれを感じた一冊でした。
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グインサーガ 100 豹頭王の試練
2005年4月15日 読書
この第100巻はまだ買っていない。というか、自宅の本棚を確認したところ、第74巻までは買っているということが分かった。読んでるのは50巻ぐらいまでかな・・・。しかし、本屋で実際にこの区切りの第100巻をみて、やはり読まなくてはならないという気になってしまった。思えば、中1のころから読んでるんだよな、ストーリーはそれこそありとあらゆる物語の要素が詰まっていて面白かったんだけど、ちょっと冗長な文章がだめになって中断してしまっていた。
でも、店頭でこの本をぱらぱらと読んでみて、うー、なんか読めそうな気がしてきてしまった。100巻・・・一日一冊読んでも3ヶ月以上、3,4日に一冊のペースで一年か、う・う・う。できれば読書時間をグインサーガのみにするってのは避けたいしなあ・・・。まあ、うだうだ言ってないでとっとと読もう。前半は読んでるわけだから1冊一時間ぐらいで読めるかもしれんし(無理)。
でも、店頭でこの本をぱらぱらと読んでみて、うー、なんか読めそうな気がしてきてしまった。100巻・・・一日一冊読んでも3ヶ月以上、3,4日に一冊のペースで一年か、う・う・う。できれば読書時間をグインサーガのみにするってのは避けたいしなあ・・・。まあ、うだうだ言ってないでとっとと読もう。前半は読んでるわけだから1冊一時間ぐらいで読めるかもしれんし(無理)。
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声に出して読みたい日本語 (4)
2005年4月14日 読書
今や、次から次へベストセラーは出すわ、テレビには出まくるわ、当代随一の売れっ子教授の斎藤孝であるが、やはり世間に知られ出したのはこの『声に出して読みたい日本語』シリーズからであろう。このシリーズは、名文といわれる日本語(翻訳もある)のテキストを抜き出し、大きな書体ですべての漢字にルビを振り、誰でも朗読できるように作られていて、それぞれの文章の最後に著者の解説があるという体裁になっている。
わしは、高校時代には「奥の細道」とか「方丈記」を趣味で暗唱するような学生だったので、最初に『声に出して読みたい日本語』を本屋で見かけたときは素直にやられたと思った。ひがみっぽいわしは基本的に売れっ子は嫌いだが、この著者の方法論はまったく正しいと(残念ながら)思う。なので新刊が出ると買っていそいそと読んでしまうのだ(今のところこのシリーズ以外に手を出そうとは思ってないが)。
で、さらさらと読んでみて、4巻目になっても著者の文章のセレクトはセンスが良いと再認識する。今回は村上春樹や町田康も登場だ。著者が「相田みつを」とかをセレクトするようにさえならなければ、これからも楽しみに買い続けることでしょう。
わしは、高校時代には「奥の細道」とか「方丈記」を趣味で暗唱するような学生だったので、最初に『声に出して読みたい日本語』を本屋で見かけたときは素直にやられたと思った。ひがみっぽいわしは基本的に売れっ子は嫌いだが、この著者の方法論はまったく正しいと(残念ながら)思う。なので新刊が出ると買っていそいそと読んでしまうのだ(今のところこのシリーズ以外に手を出そうとは思ってないが)。
で、さらさらと読んでみて、4巻目になっても著者の文章のセレクトはセンスが良いと再認識する。今回は村上春樹や町田康も登場だ。著者が「相田みつを」とかをセレクトするようにさえならなければ、これからも楽しみに買い続けることでしょう。
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というわけで、ドライブが壊れたまま使ってたがさすがによろしくないので修理に出した。けっこう時間はかかりそう・・・。それまでモバイルノート(壊れかけ)でネットか・・・辛い。
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牛肉と政治不安の構図
2005年4月12日 読書
わしは、消費者団体とは関係ないし、牛肉の流通業者でもないしましてや生産者でもない。でも、BSE関係の本はついつい買ってしまう狂牛病マニアである(笑)。わしのBSE問題に関する意見は簡単だ。今の世の中リスクのない食品なんぞほとんどない、アメリカ牛だって最低限の検査体制さえ組んでいれば疫学的にみたリスクなんぞほとんどないに等しいんだから早く輸入しろ、わしは気にせず食うから。BSEがどうしても怖い人は、(BSEの権威である)プルシナー博士のように牛肉を一切口にしないようにすればいいんじゃないか、実際全頭検査したってリスクはなくならないんだから。
で、本書であるが、立場的には中間というか、バランスの取れた位置というか、無難な線でまとまっていると思います。BSEにとどまらず広く「牛肉と政治」という視点からハンナン事件のあらましを捉えているところはなかなか面白かったです。また週刊現代ででていた、ニュージャージー州の競馬場にからむヤコブ病の異常発生の件を取り上げているのも面白い(内容としてふさわしいのかは疑問だけど)。
筆者は日本の科学者に対して、全頭検査で狂牛病パニックが収まったときには、全頭検査はあまり意味がないとか検査でも全部のBSEを発見できるとは限らないなんていわなかったのに、アメリカが日本に圧力かけだしたら言い出して卑怯だという批判をしている。しかし、それは科学者のせいではないということははっきりいえる。狂牛病パニックは明らかに政治的な失策であり、その当時科学者が発言してないように見えるのは、マスコミが取り上げなかったから、あるいは取り上げ方が中途半端であったからである。その部分に関してだけは著者に反論したい。
で、本書であるが、立場的には中間というか、バランスの取れた位置というか、無難な線でまとまっていると思います。BSEにとどまらず広く「牛肉と政治」という視点からハンナン事件のあらましを捉えているところはなかなか面白かったです。また週刊現代ででていた、ニュージャージー州の競馬場にからむヤコブ病の異常発生の件を取り上げているのも面白い(内容としてふさわしいのかは疑問だけど)。
筆者は日本の科学者に対して、全頭検査で狂牛病パニックが収まったときには、全頭検査はあまり意味がないとか検査でも全部のBSEを発見できるとは限らないなんていわなかったのに、アメリカが日本に圧力かけだしたら言い出して卑怯だという批判をしている。しかし、それは科学者のせいではないということははっきりいえる。狂牛病パニックは明らかに政治的な失策であり、その当時科学者が発言してないように見えるのは、マスコミが取り上げなかったから、あるいは取り上げ方が中途半端であったからである。その部分に関してだけは著者に反論したい。
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ファスト風土化する日本―郊外化とその病理
2005年4月11日 読書
ここ10〜15年ぐらいであろうか、どこの地方都市にいってもなんだか国道沿いの景色がみんな同じようになったと感じるのは。おそらくこのことは多くの人が感じていることだと思うが、著者はこれに「ファスト風土化」という名前を与えた。まあ、こんな名前付けなくても郊外化でいいんじゃないかという気もするが、まあよろしい。
地方都市において、高速道路の整備などで、人や物の動きの自由度が上がった結果、大型ショッピングセンターや全国地チェーン店を拠点とする商圏の郊外化が進み、古くからの市街地の商店街は瀕死の状態になった。それにより地方都市の均質化が進み、また犯罪も郊外化が進んでいっている。そして、著者はこのことに警鐘をならしているわけである。
思うに、いまの郊外化されたチェーン店よりは市街地の商店街のほうが地方色は出てるだろうが、かといってとりたてていうほどのオリジナリティがあるわけでもないのではないかと。犯罪の郊外化が進んでいるであろうことはわしも認めるが、人々の生活形態が変われば、犯罪も様変わりするのは当然である。著者は郊外で起こった事件を羅列して病的なイメージを掻き立てようとするが、根拠に乏しく強引過ぎると感じる。
なにより、イオンを名指しで批判してるのはどうなんだろうな。べつに固有名詞をださなくても大型ショッピングセンターでいいんじゃないのか?著者はイオンに恨みでもあるのかな(笑)。わしは関係者ではないので利害関係はないが、それでもかなり批判の根拠が乏しいと感じる。「犯罪現場の近くにはジャスコがある」ってそりゃイオン関係者が読んだら怒るんじゃないかの。だって、イオンが人の心を蝕んでるっていってるんだもんな。
といいつつも、それでも著者の言ってることの半分ぐらいには同意する(あ、少ない?)。面白いネタだと思うが、強引な論理展開でかなり損してると思う。本書は、商店街の人が溜飲を下げるのにはもってこいだと思うが、今起こってることをきちんと分析して知りたいという欲求には答えきれてないと思う。
地方都市において、高速道路の整備などで、人や物の動きの自由度が上がった結果、大型ショッピングセンターや全国地チェーン店を拠点とする商圏の郊外化が進み、古くからの市街地の商店街は瀕死の状態になった。それにより地方都市の均質化が進み、また犯罪も郊外化が進んでいっている。そして、著者はこのことに警鐘をならしているわけである。
思うに、いまの郊外化されたチェーン店よりは市街地の商店街のほうが地方色は出てるだろうが、かといってとりたてていうほどのオリジナリティがあるわけでもないのではないかと。犯罪の郊外化が進んでいるであろうことはわしも認めるが、人々の生活形態が変われば、犯罪も様変わりするのは当然である。著者は郊外で起こった事件を羅列して病的なイメージを掻き立てようとするが、根拠に乏しく強引過ぎると感じる。
なにより、イオンを名指しで批判してるのはどうなんだろうな。べつに固有名詞をださなくても大型ショッピングセンターでいいんじゃないのか?著者はイオンに恨みでもあるのかな(笑)。わしは関係者ではないので利害関係はないが、それでもかなり批判の根拠が乏しいと感じる。「犯罪現場の近くにはジャスコがある」ってそりゃイオン関係者が読んだら怒るんじゃないかの。だって、イオンが人の心を蝕んでるっていってるんだもんな。
といいつつも、それでも著者の言ってることの半分ぐらいには同意する(あ、少ない?)。面白いネタだと思うが、強引な論理展開でかなり損してると思う。本書は、商店街の人が溜飲を下げるのにはもってこいだと思うが、今起こってることをきちんと分析して知りたいという欲求には答えきれてないと思う。
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茶系の花柄プリントネクタイが欲しい
2005年4月10日 日常スーツは買いました、焦茶に茶色の細いストライプ。サイズがなかったんだけど、AB6を試着したら上着は大丈夫そうだったので、スラックスのウエストを詰めてもらい購入。40%オフに素直に負けました。
で、今度はネクタイが欲しい。最近はプリントネクタイ自体が少なくて、まして茶系の花柄なんかぜんぜん無い。昔、本当に気に入ったのがあって、それと似たのを探し続けてるんだがまったく見つからない。プレゼント受け付けますので見つけられた方は迷わず購入の上、私まで送付ください(見返りはありませんが)。
で、今度はネクタイが欲しい。最近はプリントネクタイ自体が少なくて、まして茶系の花柄なんかぜんぜん無い。昔、本当に気に入ったのがあって、それと似たのを探し続けてるんだがまったく見つからない。プレゼント受け付けますので見つけられた方は迷わず購入の上、私まで送付ください(見返りはありませんが)。
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うーん、なかなかコメントしがたい本ですな。著者の仕事は歯科医兼著述業、人間嫌いを自認している。そんな著者が「いっしょに暮らす」ということについて考えた本。対象は、夫婦・家族に始まりルームシェア、寮生活、下宿、マンション、長屋、「新しい村」や「ヤマギシ会」などの共同体、etc・・・といっしょに暮らす人間関係への考察が続いていく。題名に『いっしょに暮らす。』と句点があるのは、著者の前向きの決意表明だそうである。
まあ、なんですな、いっしょに暮らすということはどんな形態であれ不断の努力を要するものですな。家族もちのわしはひしひしと感じてます、はい。で、読後感としてはなんともコメントしがたい気持ちを抱えているんだが、もしかしたらこの著者のほかの著作は面白いのかもとは思った。いや、本書がつまんない訳ではないんだが・・・。面白かったのは、夏目漱石の『こころ』をとりあげ考察を加えてる章、あらためて漱石の偉大さを感じたわけです(あと、小津安二郎と)。いや、とりあえず・・・全般的にびみょ〜な本でした。
まあ、なんですな、いっしょに暮らすということはどんな形態であれ不断の努力を要するものですな。家族もちのわしはひしひしと感じてます、はい。で、読後感としてはなんともコメントしがたい気持ちを抱えているんだが、もしかしたらこの著者のほかの著作は面白いのかもとは思った。いや、本書がつまんない訳ではないんだが・・・。面白かったのは、夏目漱石の『こころ』をとりあげ考察を加えてる章、あらためて漱石の偉大さを感じたわけです(あと、小津安二郎と)。いや、とりあえず・・・全般的にびみょ〜な本でした。
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本日は、小学校と高校の入学式。娘二人のが運悪くかぶってしまった。妻は散々ぶーたれてたがまあこういう組み合わせの家庭なんかほとんどないだろうからしゃーないわな、小学校と中学校はさすがに違う日にしてるみたいだし。
で、わしは小学校のほうに参加。風こそ強いが絶好の入学式日和で内容ものどかな式でした。式のあとのPTAの学年委員がなかなか決まらない、しかたがないので(いないのをいいことに)妻の名前で立候補。その後、子供と二人で高校の入学式のお迎えに、そのまま小姐颱風で家族揃って食事。
うーん、平和だ。穏やかな日々、去勢される猫。
いいのか?さあね。
で、わしは小学校のほうに参加。風こそ強いが絶好の入学式日和で内容ものどかな式でした。式のあとのPTAの学年委員がなかなか決まらない、しかたがないので(いないのをいいことに)妻の名前で立候補。その後、子供と二人で高校の入学式のお迎えに、そのまま小姐颱風で家族揃って食事。
うーん、平和だ。穏やかな日々、去勢される猫。
いいのか?さあね。
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もっと、夫婦は恋できる
2005年4月7日 読書
なぜか哲学書のコーナーに平積みされてたのでなんだろうと読んでみる。昼休みの立ち読みで読了。
あー、要はあれだな、三砂ちづるの『オニババ化する女たち』といってることは同じだな、つまり”もっとセックスしなさい”ってことだ。まあ、こっちは結婚してる奥様にのみ言ってるところが違うんだけど。
内容は奥様向けで、もっとだんなを理解して自分を磨いてセックスしましょうってことが書かれている。いいセックスすれば夫婦仲も自ずからうまくいくし、身体も調子よくなると。困っただんなともできるだけ会話をしたり、自らエロの勉強してセクシーになってたくさんいいセックスしましょうと・・・。そして、それでも駄目な男はさっさと捨てましょうと、子供が大人になるまでとか学校でるまでとか我慢していては駄目、早く自活できる道を探してとっとと見切りをつけなさいと、そういう内容でした。
いやあ、同意するところも多いんだけど(男に早く見切りをつけろとか)、こんなこと(セックスを迫ること)奥さんがどんどんやり出したら、世のお父さんたちはもう夜も眠れないほどの恐怖に打ちひしがれるのではないかと、そう危惧いたします。
で、この本が「オニババ・・・」みたいに売れたら、みんなセックスしないとっていう危機感とか不安を抱いてるってことなんだろうかね(いや、じっさい売れるかもしれないって思うわけだ)。著者名も三砂ちづる、二松まゆみとなんか似てるし・・・。
あー、要はあれだな、三砂ちづるの『オニババ化する女たち』といってることは同じだな、つまり”もっとセックスしなさい”ってことだ。まあ、こっちは結婚してる奥様にのみ言ってるところが違うんだけど。
内容は奥様向けで、もっとだんなを理解して自分を磨いてセックスしましょうってことが書かれている。いいセックスすれば夫婦仲も自ずからうまくいくし、身体も調子よくなると。困っただんなともできるだけ会話をしたり、自らエロの勉強してセクシーになってたくさんいいセックスしましょうと・・・。そして、それでも駄目な男はさっさと捨てましょうと、子供が大人になるまでとか学校でるまでとか我慢していては駄目、早く自活できる道を探してとっとと見切りをつけなさいと、そういう内容でした。
いやあ、同意するところも多いんだけど(男に早く見切りをつけろとか)、こんなこと(セックスを迫ること)奥さんがどんどんやり出したら、世のお父さんたちはもう夜も眠れないほどの恐怖に打ちひしがれるのではないかと、そう危惧いたします。
で、この本が「オニババ・・・」みたいに売れたら、みんなセックスしないとっていう危機感とか不安を抱いてるってことなんだろうかね(いや、じっさい売れるかもしれないって思うわけだ)。著者名も三砂ちづる、二松まゆみとなんか似てるし・・・。
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茶系のスーツが欲しい
2005年4月6日 日常いままで活躍してもらった茶色のスーツ君がいよいよへたってきたので、そろそろ後釜に新しいスーツを探しているんだが、なかなか茶系のスーツってないんだよな・・・。本日も営業の合間にモールを覗く、こげ茶にストライプのよさげなのが40%off!・・・惜しい、サイズなし。べつにそんなに選り好みはしてないと思うんだがなあ、なかなか見つからんぞ。
で、しょうがないので紀伊国屋で昼休み本の仕入れ
●いっしょに暮らす。 長山靖夫 ちくま新書
●牛肉と政治 不安の構図 中村靖彦 文春新書
●ファスト風土化する日本 三浦展 洋泉社新書
さて、どんなもんでしょうね。
で、しょうがないので紀伊国屋で昼休み本の仕入れ
●いっしょに暮らす。 長山靖夫 ちくま新書
●牛肉と政治 不安の構図 中村靖彦 文春新書
●ファスト風土化する日本 三浦展 洋泉社新書
さて、どんなもんでしょうね。
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