32歳ガン漂流エヴォリューション
2005年9月9日 読書
奥山貴宏、2004年4月から2005年正月までの日記。彼のことが少しずつ分かってくる。小説『ヴァニシングポイント』を書き上げた時の達成感、思い入れ、自負、ホントに命を燃やしているという感じだな。
『31歳ガン漂流』から一年、症状はどんどん進行していき、彼の苦しさも息を呑むような感じになってくる。しかし、彼自身はどんどん成長していっている、そんな感じを受ける文章だな。自分の人生の残りを文章を書くことによって表現していく、その覚悟には感銘を受けずにはいられない。完敗です。
本の体裁も、一巻目のように二段組み(下段はワード解説)から普通の一段組みになり、ずっと読みやすくなった。最後の『33歳ガン漂流』を読むのがもったいないな、読まずにとっておきたいような複雑な気分だ。
『31歳ガン漂流』から一年、症状はどんどん進行していき、彼の苦しさも息を呑むような感じになってくる。しかし、彼自身はどんどん成長していっている、そんな感じを受ける文章だな。自分の人生の残りを文章を書くことによって表現していく、その覚悟には感銘を受けずにはいられない。完敗です。
本の体裁も、一巻目のように二段組み(下段はワード解説)から普通の一段組みになり、ずっと読みやすくなった。最後の『33歳ガン漂流』を読むのがもったいないな、読まずにとっておきたいような複雑な気分だ。
コメントをみる |

オヤジ国憲法でいこう!
2005年9月8日 読書
素晴らしい!!さすが、しりあがり寿、わしが見込んだだけはある(何)。自分のことを「ワシ」と呼ぶのもわしに似ていていい感じだ。わしは立ち読みなのが申し訳ないが、すべての中高生にお勧めする、読め。
内容は若者向けの人生の指南書。個性、友情、恋愛、幸福、親についてそれぞれ(オヤジ国)憲法の一条を割き、しりあがり的くだけまくった文章&重要なところはデカ文字で説いていく。おそらく、これを読んだヤング諸君は、がははと笑い、奇をてらったギャグで適当なこと言ってるよと思うかもしれない。しかし、わしもしりあがりといっしょに言っておこう、ここに書かれていることはすべて、恐ろしくまっとうで、ひたすら良心的なおじさんからのアドバイスであると。
いやホント、久しぶりにウチダ本に匹敵するお勧め本だ。
最近、若者向けの本を続けて読んでるが、なかなかいいものばかりだな。文章も分かりやすくてわしの頭脳にフィットするなり。
内容は若者向けの人生の指南書。個性、友情、恋愛、幸福、親についてそれぞれ(オヤジ国)憲法の一条を割き、しりあがり的くだけまくった文章&重要なところはデカ文字で説いていく。おそらく、これを読んだヤング諸君は、がははと笑い、奇をてらったギャグで適当なこと言ってるよと思うかもしれない。しかし、わしもしりあがりといっしょに言っておこう、ここに書かれていることはすべて、恐ろしくまっとうで、ひたすら良心的なおじさんからのアドバイスであると。
いやホント、久しぶりにウチダ本に匹敵するお勧め本だ。
最近、若者向けの本を続けて読んでるが、なかなかいいものばかりだな。文章も分かりやすくてわしの頭脳にフィットするなり。
コメントをみる |

人はあなたの顔をどう見ているか
2005年9月7日 読書
この本は、7月に新刊ででたときから知ってはいたんだが、題名がこれで、帯に「きれいになりたい人へ」・・・これではわしが手に取るわけなかろうが!!
たまたま同じちくまプリマー新書の香山リカの本を立ち読みしたらこの本が隣に積まれていた。なにげなく手にとってぱらぱらめくって見ると、なかなか面白そうなので思わず買ってしまった。こういうちょっとした差異とか偶然で、立ち読みされて終わるか、買われるか、はてまた気も付かれないかってのが変わってくるのが申し訳ないというかなんというか、すいません>立ち読みですませた本。
で、そういう「きれいになりたい人」が手に取った本書に仕掛けられてる爆弾は、著者が『顔面漂流記』で知られる生まれつき顔の半分に赤アザをもっている人だということである。ホンの些細な美醜ではなく、普通の人が想像するのも難しい「ユニークフェイス」な視点からコンプレックスについて語られるのである。
たしかに、「顔が美しかったり、ハンサムであれば、普通の顔をした人よりも、幸福で自由な人生を送ることができる」これは我々の社会で一般に信じられていることである。そして、そのことを煽る情報がマスメディアを通じて大量に流されている。本当にそれを追い求めることが幸せに繋がるのか?これは、著者のような極端な状況に身を置く者だからこそ説得力を持つ本である。
著者は、この本を『肉体不平等社会の中間に位置する「普通の顔」、そして、下層に位置する外見をした人のために書きました。』といっている。そう、外見の良し悪しにおける勝ち組やより美しくなることを煽ることによって儲けている企業の口車に乗ってコンプレックスを溜め込んでいってはいけない。身体コンプレックスという猛獣を飼いならすことにより、そのコンプレックスは人生の味方になるはずだ。そのためのヒントがこの本には書かれている。とはいえ、実際にこの本を読んで、そういうコンプレックスから完全に開放されるとはわしも思わない。それでも「コンプレックスを言語化しろ」という著者の主張にはうなずけるものがある。
自分の美醜に関わらず誰が読んでも面白く読めると思うので、自分達が取り憑かれているものを知るという意味でも、読んでみたらどうでしょう。
まったくの余談であるが、この本を読んでいて中学生のころを思い出した。にきび面でぼーっとした顔つきだったわしは、鏡で自分の顔を見て、「あーこれじゃあ女にはもてねえな。わしは外見では勝負できん」と思ってた。それが高校になり、ある女の子に告白っぽいことをされ、世の中には物好きがいるということを知った。そして、別にたくさんにもてなくてもピンポイントで何とかなればいいのだということを理解したのである。あ、ちなみにその告白してくれた女の子とはとくに付き合うこともなく、わしが振った形になったんだが、実態は、わしが舞い上がってしまいどうして良いか分からなくなってしまっただけなのである。いまなら確実にものにしていると思うのだが、なんとももったいない話である。
たまたま同じちくまプリマー新書の香山リカの本を立ち読みしたらこの本が隣に積まれていた。なにげなく手にとってぱらぱらめくって見ると、なかなか面白そうなので思わず買ってしまった。こういうちょっとした差異とか偶然で、立ち読みされて終わるか、買われるか、はてまた気も付かれないかってのが変わってくるのが申し訳ないというかなんというか、すいません>立ち読みですませた本。
で、そういう「きれいになりたい人」が手に取った本書に仕掛けられてる爆弾は、著者が『顔面漂流記』で知られる生まれつき顔の半分に赤アザをもっている人だということである。ホンの些細な美醜ではなく、普通の人が想像するのも難しい「ユニークフェイス」な視点からコンプレックスについて語られるのである。
たしかに、「顔が美しかったり、ハンサムであれば、普通の顔をした人よりも、幸福で自由な人生を送ることができる」これは我々の社会で一般に信じられていることである。そして、そのことを煽る情報がマスメディアを通じて大量に流されている。本当にそれを追い求めることが幸せに繋がるのか?これは、著者のような極端な状況に身を置く者だからこそ説得力を持つ本である。
著者は、この本を『肉体不平等社会の中間に位置する「普通の顔」、そして、下層に位置する外見をした人のために書きました。』といっている。そう、外見の良し悪しにおける勝ち組やより美しくなることを煽ることによって儲けている企業の口車に乗ってコンプレックスを溜め込んでいってはいけない。身体コンプレックスという猛獣を飼いならすことにより、そのコンプレックスは人生の味方になるはずだ。そのためのヒントがこの本には書かれている。とはいえ、実際にこの本を読んで、そういうコンプレックスから完全に開放されるとはわしも思わない。それでも「コンプレックスを言語化しろ」という著者の主張にはうなずけるものがある。
自分の美醜に関わらず誰が読んでも面白く読めると思うので、自分達が取り憑かれているものを知るという意味でも、読んでみたらどうでしょう。
まったくの余談であるが、この本を読んでいて中学生のころを思い出した。にきび面でぼーっとした顔つきだったわしは、鏡で自分の顔を見て、「あーこれじゃあ女にはもてねえな。わしは外見では勝負できん」と思ってた。それが高校になり、ある女の子に告白っぽいことをされ、世の中には物好きがいるということを知った。そして、別にたくさんにもてなくてもピンポイントで何とかなればいいのだということを理解したのである。あ、ちなみにその告白してくれた女の子とはとくに付き合うこともなく、わしが振った形になったんだが、実態は、わしが舞い上がってしまいどうして良いか分からなくなってしまっただけなのである。いまなら確実にものにしていると思うのだが、なんとももったいない話である。
コメントをみる |

<いい子>じゃなきゃいけないの?
2005年9月6日 読書
リカ先生のいい子やめようキャンペーン
ちくまプリマー新書の新刊。中高生向けなので立ち読みであっという間に読了。面白い。あんまりたくさんのことをいっていないのがいい。主張はきわめてシンプル、いい子でいなけりゃ嫌われるなんてことはない、無理していい子なんてしないでもっと吐き出しなさい、ホントは親だって困らせてもらいたいって思ってるんだ。
最近はいい子が増え、反抗期のない子供も多いそうで、それはそれでそのときは親の手がかからなくていいんだけど、やっぱりどこか無理してたり、溜め込んだりしてる。それをあとから取り返すのはとても大変だから、子供たちの周りに有形無形で漂っている「いい子でいなさい」「いい子でなければ価値がない」という雰囲気にだまされちゃだめだよ、ってことを言ってるわけだ。じょじょに世間でも、いい子すぎるのは逆によくないんじゃないかって考えも増えてきたような気がするし、その流れの一環なんでしょうな。この本読んだ中高生にそれで伝わるかってのはなんともいえないとは思うけど、そういうアナウンスは必要だよなと思ったのでした。
そうそう、今の学生には尾崎豊は受けないんだそうですぜ。あの怒りはいまや共感を呼ばないんだそうだ。
※うりゃー、題名にへんな記号使うからアマゾンにリンクできないだろー(日記タイトルは記号を全角に直しました)。←リンクは出来たみたいだ・・・。
ちくまプリマー新書の新刊。中高生向けなので立ち読みであっという間に読了。面白い。あんまりたくさんのことをいっていないのがいい。主張はきわめてシンプル、いい子でいなけりゃ嫌われるなんてことはない、無理していい子なんてしないでもっと吐き出しなさい、ホントは親だって困らせてもらいたいって思ってるんだ。
最近はいい子が増え、反抗期のない子供も多いそうで、それはそれでそのときは親の手がかからなくていいんだけど、やっぱりどこか無理してたり、溜め込んだりしてる。それをあとから取り返すのはとても大変だから、子供たちの周りに有形無形で漂っている「いい子でいなさい」「いい子でなければ価値がない」という雰囲気にだまされちゃだめだよ、ってことを言ってるわけだ。じょじょに世間でも、いい子すぎるのは逆によくないんじゃないかって考えも増えてきたような気がするし、その流れの一環なんでしょうな。この本読んだ中高生にそれで伝わるかってのはなんともいえないとは思うけど、そういうアナウンスは必要だよなと思ったのでした。
そうそう、今の学生には尾崎豊は受けないんだそうですぜ。あの怒りはいまや共感を呼ばないんだそうだ。
※うりゃー、題名にへんな記号使うからアマゾンにリンクできないだろー(日記タイトルは記号を全角に直しました)。←リンクは出来たみたいだ・・・。
コメントをみる |

やっぱり奥山クンはブログが似合う。これを読むと、『ヴァニシングポイント』はわしが最初に思った以上にフィクションの部分が多いのかなと思ってしまう。ブログでの彼はあまりに普通で自然体だ。
ちょっとオタクなアニメや映画や小説や音楽やそんな日常のなかに、ガン闘病がさりげなく盛り込まれる。彼の意図通り、これは闘病記ならぬ闘病記であり、かれの日常である。
いや、でも面白かった。彼の冥福を祈る。
ちょっとオタクなアニメや映画や小説や音楽やそんな日常のなかに、ガン闘病がさりげなく盛り込まれる。彼の意図通り、これは闘病記ならぬ闘病記であり、かれの日常である。
いや、でも面白かった。彼の冥福を祈る。
コメントをみる |

舞台は世田谷の理髪店。バーバー小磯のお茶の間。今日は毎年恒例、 家族揃っての「流しそうめん大会」の日だ。長女・あゆみ(斉藤由貴)は父(角野卓造)と母(高林由紀子)に 40歳も年上の恋人・諸星堅也(佐藤慶)との婚約を報告するはずだったが、 ささいな事から勘違い続出!! 妹(宮地雅子)、従業員(伊藤俊人)、堅也の息子(益岡徹)らも加わって、小磯家は大混乱に陥るのであった。
’95の舞台をビデオで観た(写真は’97の)。三谷幸喜お得意のどたばたで安心して見られる。最後まで飽きさせず、ちょいとほろりがあって大団円とうまくまとまってますな。その場しのぎで肝心なことを誤魔化してばかりいる娘を斉藤由貴が好演。
大変に楽しいお話なんですが、わしには毒がなさすぎです。
コメントをみる |

「男前豆腐店」HPにやられる
2005年9月3日 時事ニュース
今年の3月ぐらいにも盛り上がったネタらしいが、男前豆腐店HPが素晴らしい。
http://www.sanwatouyu.co.jp/
いじればいろいろあってしばらく楽しめます。センス、テンポともにいうことありませんな。テーマソングの「ドンドコ★ダンス」に惚れました。
しかし、気になるのは四つのテーマソングをすべて作詞作曲している伊藤信吾なる人物であるな。調べたところ、男前豆腐店(正式名称三和豆友食品株式会社)の二代目らしい。しかも、驚くべきことに商品の企画開発とかにもほとんど責任者として関わって、結構前から商品自体もネーミングやパッケージングで話題になってたようなんですね。それに、食品そのものもすごく評価が高い、これは買ってみたくなるよな。
これって、まさに今評判のバズ(口コミ)マーケティングの典型的な成功例だよな。こういうのを教科書にしたトレンドが間違いなくくるんだろうけど、男前豆腐店がこまで突出してると、あとはちょっとパワーダウンした二番煎じが大量に発生すると思われますな。
http://www.sanwatouyu.co.jp/
いじればいろいろあってしばらく楽しめます。センス、テンポともにいうことありませんな。テーマソングの「ドンドコ★ダンス」に惚れました。
しかし、気になるのは四つのテーマソングをすべて作詞作曲している伊藤信吾なる人物であるな。調べたところ、男前豆腐店(正式名称三和豆友食品株式会社)の二代目らしい。しかも、驚くべきことに商品の企画開発とかにもほとんど責任者として関わって、結構前から商品自体もネーミングやパッケージングで話題になってたようなんですね。それに、食品そのものもすごく評価が高い、これは買ってみたくなるよな。
これって、まさに今評判のバズ(口コミ)マーケティングの典型的な成功例だよな。こういうのを教科書にしたトレンドが間違いなくくるんだろうけど、男前豆腐店がこまで突出してると、あとはちょっとパワーダウンした二番煎じが大量に発生すると思われますな。
コメントをみる |

地図機能を使ってみたいと思って、自分ん家を検索してみた、ヤバイねピンポイントで住んでるマンションが出てくるな。さすがにそこまで晒す気にならないので、浪人時代に住んでいた場所を。
某河○塾の寮でした。
高校を卒業したわしは、大学受験で失敗し、まだまだわしの実力はこんなもんじゃないと勝手に思い込み、受かった大学も蹴って、友人が大阪とか京都の予備校に行くなか、ひとり名古屋に向かったのだ。自分は本当に追い込まれてこそ実力を発揮するタイプである、そう勘違いしていたのであった。
和歌山の片田舎で育ったわしに、仮にも都会の名古屋はかなり毒であった。当時から誘惑に弱かったわしは、早速悪友を作りまくり、夜中に寮を抜け出しては飲み屋をハシゴしたり、昼間からパチンコに興じたりゲーセンにこもったりしてたわけだ。いやあ、ホントに楽しかった・・・。
当然のことであるが、一年間たっぷり遊んだわしは次の受験にも失敗し、―やはり、本当に追い込まれるのは二浪からだ、ここでの屈辱がわしの人生の糧になるであろう―などと山中鹿之介のようなことを考えていたのであるが、我が家の金銭事情的に許されようもなく、やむを得ず地方三流大学に転がり込んだのであった。
しかし、よくよく考えてみるとわしってあのころからまったく成長がみられないよな、やってることも変わらんし。
某河○塾の寮でした。
高校を卒業したわしは、大学受験で失敗し、まだまだわしの実力はこんなもんじゃないと勝手に思い込み、受かった大学も蹴って、友人が大阪とか京都の予備校に行くなか、ひとり名古屋に向かったのだ。自分は本当に追い込まれてこそ実力を発揮するタイプである、そう勘違いしていたのであった。
和歌山の片田舎で育ったわしに、仮にも都会の名古屋はかなり毒であった。当時から誘惑に弱かったわしは、早速悪友を作りまくり、夜中に寮を抜け出しては飲み屋をハシゴしたり、昼間からパチンコに興じたりゲーセンにこもったりしてたわけだ。いやあ、ホントに楽しかった・・・。
当然のことであるが、一年間たっぷり遊んだわしは次の受験にも失敗し、―やはり、本当に追い込まれるのは二浪からだ、ここでの屈辱がわしの人生の糧になるであろう―などと山中鹿之介のようなことを考えていたのであるが、我が家の金銭事情的に許されようもなく、やむを得ず地方三流大学に転がり込んだのであった。
しかし、よくよく考えてみるとわしってあのころからまったく成長がみられないよな、やってることも変わらんし。
コメントをみる |

ブログについて考えたわけだ
2005年9月1日 日常一年も2/3が終わった。日記は無理やり書いている。何とかこれからも続けていきたい、がんばれ>わし。
最近は、ブログも本当に一般的になってきて、個人の意見を積極的に発信しているレベルの高いものもけっこうでてきている。わしもお気に入りに入れて定期巡回するところが日増しに増えているのだが、そういったレベルの高いブログをみると(政治批判にしろ批評にしろ面白話にしろ)質の違いにがっかりしますな。
しかし、わしにとってブログは情報発信の場というよりは、自慰の場所であって(読者は想定してはいるものの)むしろ自分に対する入力情報をまとめるための助けにしている場所である。これのおかげで、本もとりあえず最後まで読み通すものが増えたし、それの記録としてはホントに重宝している。
まだまだわしには入力が足りない、あと何年かこんな調子でやっていけたら、何かを世間様に向けて発信したくなるのかもしれないな。
最近は、ブログも本当に一般的になってきて、個人の意見を積極的に発信しているレベルの高いものもけっこうでてきている。わしもお気に入りに入れて定期巡回するところが日増しに増えているのだが、そういったレベルの高いブログをみると(政治批判にしろ批評にしろ面白話にしろ)質の違いにがっかりしますな。
しかし、わしにとってブログは情報発信の場というよりは、自慰の場所であって(読者は想定してはいるものの)むしろ自分に対する入力情報をまとめるための助けにしている場所である。これのおかげで、本もとりあえず最後まで読み通すものが増えたし、それの記録としてはホントに重宝している。
まだまだわしには入力が足りない、あと何年かこんな調子でやっていけたら、何かを世間様に向けて発信したくなるのかもしれないな。
コメントをみる |

月末の締め業務を終え、みんなで打ち上げ。ああ、会社の飲み会ってやっぱりあわねえなと思いつつ、食い物は美味いのでどんどん食う、ビールもがんがん飲む。一次会でとっとと帰ろうと待ち構えているのに、会は盛り上がり、結局12時過ぎまで、4時間も粘るかね一次会で・・・。
散会間際、課長が「十四代」を頼む、しかも高いほうの「秘蔵」だ。いくら幻の酒でも一合2千500円の酒は頼む気にならんぞ、でも割り勘負けしないようにちゃっかり飲むわたくし(涙)。大変フルーティで宜しいんじゃないでしょうか、折角幻の酒に生まれついたのにわしに飲まれたのが不憫ではあるが。個人的には5分の1の値段でも頼まないな、わしには上品すぎるなり。
散会間際、課長が「十四代」を頼む、しかも高いほうの「秘蔵」だ。いくら幻の酒でも一合2千500円の酒は頼む気にならんぞ、でも割り勘負けしないようにちゃっかり飲むわたくし(涙)。大変フルーティで宜しいんじゃないでしょうか、折角幻の酒に生まれついたのにわしに飲まれたのが不憫ではあるが。個人的には5分の1の値段でも頼まないな、わしには上品すぎるなり。
コメントをみる |

働くということ - グローバル化と労働の新しい意味
2005年8月30日 読書
メッセでやたらわしに話しかけてくる学生に名著だと勧められた本。今年の四月にでた新書なのでわしがチェックしてないはずはないのだが、どうも働くことの意味を説教臭く説いてくれる本だと思ったみたい。実際に読んでみると、現代社会の労働状況についていろいろな見地から考察されたとても刺激的な本でした。
しかし、しかしである、この訳文はいただけないな。わしは読んでいて回りくどい言い回しや、原文そのままの構文の日本語に何度も殺意を覚えたぞ。だいたい、学術的な文章でならいざ知らず、著者のような日本の雑誌や新聞によく著述する名の知られた人の文章を(しかも新書で)訳出するにあたって、こんな日本語として不自然な文章を許すなんぞあってはならないよな。訳者もそうだが、編集者は何をしているのだといいたい。
で、内容については(回りくどい日本語にもかかわらず)なかなか勉強になりました。わしも著者と考え方の立ち位置は同じ(つまり反ネオリベラリズムってことだ)だが、ひとつだけ同意できないのは、【避妊が一般化する以前、社会的安定を確保するために必要だった性的抑制は、自己満足の抑制を要求した他のすべての規範をも強化する効果を持ちました。性的な事項においてなんでも許されるとき、貪欲も含めた、他の欲望に関してもあらゆることが許されがちな社会が生まれます。】というくだりだ。どうしてそういう理路になるのかわしにはまったく理解不能である。
なんでこんなどうでもいいところに突っ込みを入れるのかといわれそうだが、ここだけ妙に頭に残ったからだ(以上)。
しかし、しかしである、この訳文はいただけないな。わしは読んでいて回りくどい言い回しや、原文そのままの構文の日本語に何度も殺意を覚えたぞ。だいたい、学術的な文章でならいざ知らず、著者のような日本の雑誌や新聞によく著述する名の知られた人の文章を(しかも新書で)訳出するにあたって、こんな日本語として不自然な文章を許すなんぞあってはならないよな。訳者もそうだが、編集者は何をしているのだといいたい。
で、内容については(回りくどい日本語にもかかわらず)なかなか勉強になりました。わしも著者と考え方の立ち位置は同じ(つまり反ネオリベラリズムってことだ)だが、ひとつだけ同意できないのは、【避妊が一般化する以前、社会的安定を確保するために必要だった性的抑制は、自己満足の抑制を要求した他のすべての規範をも強化する効果を持ちました。性的な事項においてなんでも許されるとき、貪欲も含めた、他の欲望に関してもあらゆることが許されがちな社会が生まれます。】というくだりだ。どうしてそういう理路になるのかわしにはまったく理解不能である。
なんでこんなどうでもいいところに突っ込みを入れるのかといわれそうだが、ここだけ妙に頭に残ったからだ(以上)。
コメントをみる |

こういう話は大好きだ
2005年8月29日 時事ニュースhttp://x51.org/x/03/12/1359.php
リンク切れがいやなので、全文載せておく。
こういう、ばかばかしいことを科学的に考える話は大好きだ。早急な結論を出さず、その場はおいておいて(リモコンよりさらに遠いであろう)隣室まで歩いていく探求熱心な姿勢がずばらしいし、過去ログを検索してから質問する姿勢にも好感が持てる。
リンク切れがいやなので、全文載せておく。
FAQ:リモコンを銃で撃ってチャンネルを変えたいです
【NewScientist】【質問の背景】ウズベキスタンはタシュケント出身のダダイェフ君はソファに腰掛けながらテレビを見ている。彼はつまらない野球中継に飽き飽きして、チャンネルを変えようとするが、リモコンが見つからない。そして彼は部屋の中を見渡して発見するのである。リモコンが彼のソファからずいぶんと離れた場所 - その距離は彼からテレビまでの距離よりも遠い - に落ちている事を。彼は立ち上がろうとするも、一瞬、一抹の不安が彼の脳裏をよぎる。、、、待て、、、リモコンが完全にリモコン足りえるには、自分からテレビまでの距離よりも、リモコンが近くになければならないのではないか。つまり、テレビまで歩く方が近いのに、リモコンまでわざわざ歩きテレビをリモートコントロールするなんてあまりにも馬鹿げている、そう、そんなんじゃまるで機械に使われている、言うなれば、逆にテレビにリモートコントロールされてるみたいじゃないか、、、?
少年は確信する。、、、OK、現在の複雑な状況は明らかになった。では、改めて、テレビまで歩くのが得か、今後のチャンネル変更の可能性も吟味した上で今少しばかりの苦労をしてでもリモコンを取りに行くのが得策か。しかし、少年はそこまで考えるなり、ここまで決して気づかなかった、いや、むしろ気がつかない振りをしてきた、「第三の方法」 - 禁断の果実についに手を伸ばすのである。いっそテレビにリモートコントロールされるくらいなら、逆にリモコンの裏をかく形で、リモコン自体を、更にリモートコントロールできないだろうか、、?
しかしどうやって、、?どうせ殺るなら一発で確実に仕留めなければならない。例えばリモコンの将来性も吟味して何か柔らかいものを何度もリモコンに投げるのはスマートじゃない。それこそ間抜けなピエロじゃないか。ではいっそ銃で撃つのはどうだろうか?リモコンは死ぬが?いや、そんなことは問題じゃない。問題は、今、この瞬間、リモコンが逝く前にきちんとその役目を果たせるかどうか、それだけなのだ。
彼の思考はひとまずの結論を得た。そして少年はトリガーに指をかけるが、最後の不安要素が彼を躊躇させる。本当に奴は逝く前にその役目を果たすのか?彼はひとまず拳銃を降ろして、隣室のパソコンに向かい、インターネットの物知り博士に質問してみたのである。
【質問】はじめまして。テレビのリモコンが遠くにあって、取りに行くのがバカバカしいです。たとえば、リモコンを銃で撃った場合、チャンネルが変わるのが先か、リモコンが逝くのが先か、どちらが優先されるんでしょうか。過去ログも検索したんですが、見つかりませんでした。すいませんが、ご回答よろしくお願い致します。
【回答】若いのにリモコンを銃で撃つなんて関心しないね。まず、結論から言えば、現代の電化製品の反応速度は君が思っているよりも非常に速い。しかし、残念ながら弾丸の速度に対応出来るほど速くはない、というのが現状だといえるかもしれない。
じゃあまず、弾丸の速度に関して考えてみよう。一般的な拳銃から発射された弾丸は秒速およそ500mのスピードで飛んでいる(もちろん、拳銃の種類によってバラつきはあるのは分かるね)。そして次にリモコンの反応速度だ。まず弾丸がボタンに触れて、リモコン内部に電気的な反応が起こるまでに弾丸は2mm、そして内部の回路が作動するまでに弾丸はすでに4mm食い込んでいることになる。これらは数学的に明らかにすることができる。
まず、弾丸が垂直にボタンを押したとする。そこからリモコン内部の回路が信号を伝えて、同時に弾丸によって回路の基板がダメージを受けるまでの時間は0.000008秒(0.004/500)、つまり8マイクロセカンド。そう、確かに現在の優れたマイクロプロセッサならばこの僅かな時間だけで数百の演算を行う事が出来るのは事実だ。
しかし、そこで君は重要な事実を忘れている事に気がつくだろう。弾丸を喰らったリモコンはその内部回路が破壊されるまでの間に、情報をテレビに送る為の赤外線信号を内部で生成し、トランスミッタから送信しなければいけないわけだ。
現在リモコンで頻繁に使われているPhilips/Sony RC5の装置は信号送信を完了するまでに凡そ25マイクロセカンドを要する。つまり、内部のトランスミッタが信号を送信する前に、リモコンは弾丸によって破壊され、君は足元に落ちる薬莢の煙と共に、その退屈な野球中継を見続けなければいけないわけだ。
さあ、意を決して椅子から立ち上がろう!
こういう、ばかばかしいことを科学的に考える話は大好きだ。早急な結論を出さず、その場はおいておいて(リモコンよりさらに遠いであろう)隣室まで歩いていく探求熱心な姿勢がずばらしいし、過去ログを検索してから質問する姿勢にも好感が持てる。
コメントをみる |

ネット友人のA美(19才)が来仙。なにしろ成人前なので友人というより娘だよな、ほんま。とりあえず、仙台駅から泊まる予定の友人(いつも我が家に彼氏と遊びに来るヤツだ)宅まで送り届けるのがわしの任務である。
牛タンが食いたいとおっしゃるので、仙台駅東口近くの「利久」にお連れする。ほんとは若林区の「太古福」にいきたいのだが、日曜は休みなり、残念。折からのアメリカ牛の輸入禁止措置により、仙台牛タンはもはや風前の灯。別の牛を使えばいいじゃんと思うがそこはそれ、なかなかうまくいかないらしい。その点、太古福はもともと国産牛使用だしね(オーストラリア牛でした、訂正)、いうことなし。って、いったのは利久だった・・・確実に味は落ちてきていると思われ(感想終わり)。
お嬢様は牛タン定食を残さずお食べになり、ちょっとしょっぱかったとおっしゃりました。でも、いいのです、重要なのは会話であって晩飯なぞなんでも。その後、珈琲しばいて無事送り届けました。ミッションコンプリート!
と、思ったら宿主と彼氏が揃ってて4人で会話は続くのであった・・・(あ、わしはマンガ読んでたか、バカ姉弟おもしろい)。
牛タンが食いたいとおっしゃるので、仙台駅東口近くの「利久」にお連れする。ほんとは若林区の「太古福」にいきたいのだが、日曜は休みなり、残念。折からのアメリカ牛の輸入禁止措置により、仙台牛タンはもはや風前の灯。別の牛を使えばいいじゃんと思うがそこはそれ、なかなかうまくいかないらしい。その点、太古福はもともと国産牛使用だしね(オーストラリア牛でした、訂正)、いうことなし。って、いったのは利久だった・・・確実に味は落ちてきていると思われ(感想終わり)。
お嬢様は牛タン定食を残さずお食べになり、ちょっとしょっぱかったとおっしゃりました。でも、いいのです、重要なのは会話であって晩飯なぞなんでも。その後、珈琲しばいて無事送り届けました。ミッションコンプリート!
と、思ったら宿主と彼氏が揃ってて4人で会話は続くのであった・・・(あ、わしはマンガ読んでたか、バカ姉弟おもしろい)。
コメントをみる |

ホントにネット友人ってのはありがたいもので、この前映画『笑の大学』のレヴュー書いたらこっちも観ろとビデオを貸してくれた。
こちらは、西村雅彦と近藤芳正の完全な二人芝居。いやあ、いい!西村雅彦も(汗だらけの)近藤芳正もやはり舞台役者、呼吸も間も(いっしょか)素晴らしいですな。これは何度でもみられる舞台だ、もう一回観てから返そう。
しかし、この劇場(青山円形劇場らしい)妙に観客と舞台が近いな、まさにかぶりつきで観られる感じ。生で観ていた人がうらやましいぞ。
こちらは、西村雅彦と近藤芳正の完全な二人芝居。いやあ、いい!西村雅彦も(汗だらけの)近藤芳正もやはり舞台役者、呼吸も間も(いっしょか)素晴らしいですな。これは何度でもみられる舞台だ、もう一回観てから返そう。
しかし、この劇場(青山円形劇場らしい)妙に観客と舞台が近いな、まさにかぶりつきで観られる感じ。生で観ていた人がうらやましいぞ。
コメントをみる |

チェコのアートアニメーション作家ヤン・シュヴァンクマイエルを初めて知ったのはWOWOWでの特集をたまたま観たときだったと記憶している。彼の作品を予備知識無しで観たから、それはもう衝撃的だった。だってやたらグロくて訳わからん内容、まさになんなんだこれは状態ですわな。
結局、特集のほとんどをみてしまったわしは、あっさりとシュヴァンクマイエルファンになったのだが、それ以降はDVD買うまでには至らず、かといってレンタルしようにもマイナーすぎておいてないしで、なかなか映像に触れる機会もないままであった。
それが、最近はシュヴァンクマイエル好きなひとが結構周りにもいることが判明し個人的に盛り上がりつつあるところに、ネットで『男のゲーム』を発見、久しぶりに映像に触れていると、やはりこれは・・・全部観たくなりました。だれかわしにDVD貸してください。
で、『男のゲーム』は14分の短編であるが、これがまたひたすら(クレイ人形の)サッカー選手の頭がつぶれていくというシュヴァンクマイエルならではの内容、シュールです。
結局、特集のほとんどをみてしまったわしは、あっさりとシュヴァンクマイエルファンになったのだが、それ以降はDVD買うまでには至らず、かといってレンタルしようにもマイナーすぎておいてないしで、なかなか映像に触れる機会もないままであった。
それが、最近はシュヴァンクマイエル好きなひとが結構周りにもいることが判明し個人的に盛り上がりつつあるところに、ネットで『男のゲーム』を発見、久しぶりに映像に触れていると、やはりこれは・・・全部観たくなりました。だれかわしにDVD貸してください。
で、『男のゲーム』は14分の短編であるが、これがまたひたすら(クレイ人形の)サッカー選手の頭がつぶれていくというシュヴァンクマイエルならではの内容、シュールです。
コメントをみる |

8月に入ってからというもの、いつものパチンコ店のレレレコーナーは締めに締められ、千円だけ打って帰る日々が続いていた。
それが今日は、大解放ですよ(といってもやってもいいと思える台は4台だけなんだけど)、そのうち2台はほんとにいままでないくらい開いてた。
でも、4台とも席が空かないんじゃ仕方ないよな。恨めしそうに島を見ながらうろちょろ、妻からの「雨だから迎えにいく?」ってメールも保留にしてたところ、空きましたよ最高の台が。そそくさと座り閉店まで3時間弱しっかり打ちました。出玉8500発で時間効率もよし、久しぶりにうまかった。今月トータルも普通に浮いてめでたしめでたし。
なんとかこの調子で開けていてくれ、お願い。
それが今日は、大解放ですよ(といってもやってもいいと思える台は4台だけなんだけど)、そのうち2台はほんとにいままでないくらい開いてた。
でも、4台とも席が空かないんじゃ仕方ないよな。恨めしそうに島を見ながらうろちょろ、妻からの「雨だから迎えにいく?」ってメールも保留にしてたところ、空きましたよ最高の台が。そそくさと座り閉店まで3時間弱しっかり打ちました。出玉8500発で時間効率もよし、久しぶりにうまかった。今月トータルも普通に浮いてめでたしめでたし。
なんとかこの調子で開けていてくれ、お願い。
コメントをみる |

いやあ、この本読むのに一ヶ月ぐらいかかったな。全然集中できませんでした、やはり哲学物はわしには厳しいのか(笑)。
前半はほんとに「自我の哲学史」なのでしんどかったが、第二部で西洋と対比した日本の自我についての考察に入り、読みやすくなった分面白く読めた。しかし、いってる事はそんなに目新しくもないような気がするな。
自我について西洋と日本のものを比較するのであれば、こういった哲学的アプローチもいいだろうが、心理学的なツールを用いたアプローチ無しではどうもリアルさに欠けるような気がする(まあ、それがあればリアルって訳でもないが)。
どうも、脳味噌の活性化度が低いときに読んだので、いまひとつ読み込めなかったのかもしれん。でも、読み通しただけで満足しておく。
前半はほんとに「自我の哲学史」なのでしんどかったが、第二部で西洋と対比した日本の自我についての考察に入り、読みやすくなった分面白く読めた。しかし、いってる事はそんなに目新しくもないような気がするな。
自我について西洋と日本のものを比較するのであれば、こういった哲学的アプローチもいいだろうが、心理学的なツールを用いたアプローチ無しではどうもリアルさに欠けるような気がする(まあ、それがあればリアルって訳でもないが)。
どうも、脳味噌の活性化度が低いときに読んだので、いまひとつ読み込めなかったのかもしれん。でも、読み通しただけで満足しておく。
コメントをみる |

新書ではありがちなことであるが、この本の題名はこの本の内容を示してはいない。この本は、どちらかというと「ダメな教師」をなくす(減らす)ためにはどうしたらよいかを考えた教育論ですね。営業的な視点からの出版社側の意向だろうけれどわしはあんまりこういうやり方は好きではないな(まあ、ましなほうだけど)。
著者は「教育とは人なり」と説く。いわゆる教育改革ものの本ではシステムとか教育内容の改革ばかりが論じられるが、ずばり教師の質を正面きって取り上げる本は珍しい。教師の質を上げなければ教育の改善は望めない、なるほどごもっともだ。そして、今の学校がいかに教師を腐らせていくシステムになっているかを説明していく。競争や評価のないところでは、ひとは切磋琢磨して技術を向上させていくことが困難になる。そんな学校の現状を打開するために著者が提案するのは、生徒や保護者による教師の評価制度の確立である。
アマゾンのレビューとかをみるとかなり酷評されている本書であるが、わしには結構面白かった。いってることは説得力があると思うんだがな。ちょうど逆の立場で書かれた『オレ様化する子供たち』とあわせて読んでみるとなかなか面白い。子供が変わってしまったのか、あるいは先生が悪いのか。教育は与えるものでサービスの売り買いではないのか、果てまた同じ市場原理を働かせることが必要なのか、なかなか考えることはつきない。
著者は「教育とは人なり」と説く。いわゆる教育改革ものの本ではシステムとか教育内容の改革ばかりが論じられるが、ずばり教師の質を正面きって取り上げる本は珍しい。教師の質を上げなければ教育の改善は望めない、なるほどごもっともだ。そして、今の学校がいかに教師を腐らせていくシステムになっているかを説明していく。競争や評価のないところでは、ひとは切磋琢磨して技術を向上させていくことが困難になる。そんな学校の現状を打開するために著者が提案するのは、生徒や保護者による教師の評価制度の確立である。
アマゾンのレビューとかをみるとかなり酷評されている本書であるが、わしには結構面白かった。いってることは説得力があると思うんだがな。ちょうど逆の立場で書かれた『オレ様化する子供たち』とあわせて読んでみるとなかなか面白い。子供が変わってしまったのか、あるいは先生が悪いのか。教育は与えるものでサービスの売り買いではないのか、果てまた同じ市場原理を働かせることが必要なのか、なかなか考えることはつきない。
コメントをみる |

ヘンタイの哲学―ヒトの性欲と快感のしくみを探る
2005年8月22日 読書
久しぶりにキム・ミョンガンの名前を聞いたな、ちゃんと生きてたんだ。と、思ったら’97年に出した本に加筆・訂正したものらしい。
でも、そんなに古臭くは感じないし面白いんじゃないでしょうか。すらすら読めるし、ちょっとだるいところがあったり繰り返されてる部分もあるけど、まあ許容範囲。内容は、まさに性人類学者キム・ミョンガンによるヘンタイ賛歌。
いやほんと、こんなにヘンタイ擁護の本ってそんなにないから、ヘンタイさんは漏れなく読むべし(あ、わしか)。人間のフェティシズムがいかに千差万別か、また社会によって規制がいかにテンでばらばらか目から鱗の落ちる知識がいろいろ得られる。
著者のいってること自体にはとても説得力があるので、是非加筆訂正にとどまらず全面改訂で望んで欲しかったと思う。もったいない。
でも、そんなに古臭くは感じないし面白いんじゃないでしょうか。すらすら読めるし、ちょっとだるいところがあったり繰り返されてる部分もあるけど、まあ許容範囲。内容は、まさに性人類学者キム・ミョンガンによるヘンタイ賛歌。
いやほんと、こんなにヘンタイ擁護の本ってそんなにないから、ヘンタイさんは漏れなく読むべし(あ、わしか)。人間のフェティシズムがいかに千差万別か、また社会によって規制がいかにテンでばらばらか目から鱗の落ちる知識がいろいろ得られる。
著者のいってること自体にはとても説得力があるので、是非加筆訂正にとどまらず全面改訂で望んで欲しかったと思う。もったいない。
コメントをみる |

互いの故郷を捨て、夫・イアソン(生瀬勝久)とともにコリントスへと逃れてきたコルキスの王女・メディア(大竹しのぶ)。どんな困難のなかでも深く愛し合ってきたふたりだったが、コリントスの王・クレオン(吉田鋼太郎)が、竜を打ち倒したアルゴー船の船長として名高い英雄でもあるイアソンを、娘婿にと望んだだけでなく、イアソンもまたクレオンの娘を愛するようになってしまう。激しく嫉妬するメディアの怒りの炎に油を注ぐかのように、クレオンはメディアと彼女の子供たちをコリントスから追放しようと画策。それを知ったメディアは、クレオン父娘と夫への復讐を決心する…。
昨日WOWOWでやってた舞台、ナディアをビデオで観る。ギリシャ悲劇だけあって台詞はやたら長いな。舞台には一面に水が張られ蓮の花が咲きほこる。役者は濡れた衣装をまとわりつかせながら演じ、駆け、地団駄を踏む。
いやあ、セットも素晴らしいけど、この芝居では誰もが同じことを言うと思う、大竹しのぶが凄いと。彼女が舞台中で、嘆き、怒り、煩悶し、のた打ち回る。ビデオを通してでさえ、その鬼気迫る演技に惹きこまれる、これが実際に舞台を生で観てたら・・・取り憑かれたようになってたに違いないな。
脇を固める俳優陣もいい。生瀬勝久があんなにかっこいい役もできるなんて知らんかった。わしにとってはいつまでも槍魔栗三助(やりまくりさんすけ)なんだよな。
わしは、今、仙台に住んでいて、この街はとても気に入ってるし何の文句もないんだが、やはり舞台に関してだけは東京がうらやましい。生の舞台を観られる環境ってのはいいよな、そこだけは東京は抜きん出てるもんな。と、改めて思った舞台でした。
コメントをみる |
