昨年買って読みかけだったので無理やりよみ終えた。
うーーーーん、はっきりいってさっぱり解らん。入門書なのにこれほど解らんってのもなんだな。まあ、わしの頭がかなり足りないってのとレヴィナスがそもそも難しすぎるってのはあるんだろうが、おそらく何度読み返してもこれは解らんなと読んでる途中でそう思った。だいたい、レヴィナスがどんなことを言おうとしたのかさえ解らん入門書があっていいのかと、まったく予備知識なしによんだら、このレヴィナスって爺さんは顔とか皺とか何言うてんねんとしか思わないだろう。読み終えてもレヴィナスの位置づけも功績もさっぱり解らん。まさに解らんだらけの入門書であった。
うーーーーん、はっきりいってさっぱり解らん。入門書なのにこれほど解らんってのもなんだな。まあ、わしの頭がかなり足りないってのとレヴィナスがそもそも難しすぎるってのはあるんだろうが、おそらく何度読み返してもこれは解らんなと読んでる途中でそう思った。だいたい、レヴィナスがどんなことを言おうとしたのかさえ解らん入門書があっていいのかと、まったく予備知識なしによんだら、このレヴィナスって爺さんは顔とか皺とか何言うてんねんとしか思わないだろう。読み終えてもレヴィナスの位置づけも功績もさっぱり解らん。まさに解らんだらけの入門書であった。
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ぐおおおおお・・・・きたきたきたきたああああ!!!
久しぶりにおもしれえ、ずばりわしの中では不動のベスト『虚無への供物』中井英夫とか、笠井潔の「矢吹カケルシリーズ」のカテゴリー(あくまでもわしの中のね)にランクインだ。よくやったマイジョウ!
ここ4,5年はほとんど物語の世界に足を踏み入れなかったので、こんな収穫があったなんてしらんかった・・・みんなが褒めてたのが今わかったよ。遅まきながら、えらいぞ王太郎!!
スピード感あふれるポップな文体とミステリーの枠の中に主人公とその家族の再生の物語が紡ぎだされる。うーん、物語の王道ですな。関係ないが、ポップな文体はなぜか内田樹のブログの文章に似てる(不思議だ)。途中、二郎がディケンズだといって四郎に今読んだ本を暗誦して見せるくだりがある、しかし実際に暗誦して見せるのはチャンドラーの『ザ・ロング・グッドバイ』・・・舞城君、きみはわしのつぼを心得ているね、「君は俺を買い上げたんだよ、テリー。」ここで不覚にもうるうるしちゃったよ、共感度2割増しだ。
読んでる最中にむかし夢中になって読んでたいろんな物語を思い出した、ああ久しぶりに堪能。次はなんにいってみるべかな。
久しぶりにおもしれえ、ずばりわしの中では不動のベスト『虚無への供物』中井英夫とか、笠井潔の「矢吹カケルシリーズ」のカテゴリー(あくまでもわしの中のね)にランクインだ。よくやったマイジョウ!
ここ4,5年はほとんど物語の世界に足を踏み入れなかったので、こんな収穫があったなんてしらんかった・・・みんなが褒めてたのが今わかったよ。遅まきながら、えらいぞ王太郎!!
スピード感あふれるポップな文体とミステリーの枠の中に主人公とその家族の再生の物語が紡ぎだされる。うーん、物語の王道ですな。関係ないが、ポップな文体はなぜか内田樹のブログの文章に似てる(不思議だ)。途中、二郎がディケンズだといって四郎に今読んだ本を暗誦して見せるくだりがある、しかし実際に暗誦して見せるのはチャンドラーの『ザ・ロング・グッドバイ』・・・舞城君、きみはわしのつぼを心得ているね、「君は俺を買い上げたんだよ、テリー。」ここで不覚にもうるうるしちゃったよ、共感度2割増しだ。
読んでる最中にむかし夢中になって読んでたいろんな物語を思い出した、ああ久しぶりに堪能。次はなんにいってみるべかな。
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ポストコロニアリズム
2005年2月3日 読書
ポストコロニアリズムに興味がでたので読んでみた。
本書は、はじめにコロンブスの大陸発見から植民地主義が始まっていく歴史を見て、ファノン、サイード、スピヴァクの三人の理論・行動を紹介し、最後に日本におけるコロニアリズムの状況を俯瞰するという構成になっており、解りやすい入門書という感じですな。なかなか面白かった。
特筆すべきは、「いま、なぜポストコロニアリズムか」と題された序章が素晴らしいこと。著者が「花岡隆起」56年目の「中国人殉教者慰霊式」に参加しているシーンから始まるこの美しい文章は、ポストコロニアリズムという思想が何であるのかをきわめて端的に言いあらわしている。
なかなかに良書でした。
本書は、はじめにコロンブスの大陸発見から植民地主義が始まっていく歴史を見て、ファノン、サイード、スピヴァクの三人の理論・行動を紹介し、最後に日本におけるコロニアリズムの状況を俯瞰するという構成になっており、解りやすい入門書という感じですな。なかなか面白かった。
特筆すべきは、「いま、なぜポストコロニアリズムか」と題された序章が素晴らしいこと。著者が「花岡隆起」56年目の「中国人殉教者慰霊式」に参加しているシーンから始まるこの美しい文章は、ポストコロニアリズムという思想が何であるのかをきわめて端的に言いあらわしている。
なかなかに良書でした。
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自衛隊はイラクにおいて「人道復興支援活動」を主におこなっているが、軍用物資や兵員の輸送も「安全確保支援活動」としておこなっている。これは通常は兵站支援と呼ばれる軍事的な活動である。我々は、なし崩し的に自衛隊をイラクに派遣したばかりか、すでに軍事作戦にも手を貸しているのだ。
全篇を通じて、筆者の平和への想いと「戦争のできる国」へと変容しつつある日本の現状に対する危機感がひしひしと伝わってくる。いつの間にか自由にものの言えない社会になりつつある日本を何とかしなければという焦りは本当に行間から染み出てくるようである。わしはおおむね筆者の書いていることに賛同する者であるが、このような著作や行動がいまひとつ社会に影響を与えきれていないことに無力感を感じる者でもある。著者のように真正面から反戦を主張をする人たちが必要なのはまったく言うまでもないが、違ったアプローチもあるのではないかと考える今日この頃(で、まったく思いつかないから困ったものなんだが)。
全篇を通じて、筆者の平和への想いと「戦争のできる国」へと変容しつつある日本の現状に対する危機感がひしひしと伝わってくる。いつの間にか自由にものの言えない社会になりつつある日本を何とかしなければという焦りは本当に行間から染み出てくるようである。わしはおおむね筆者の書いていることに賛同する者であるが、このような著作や行動がいまひとつ社会に影響を与えきれていないことに無力感を感じる者でもある。著者のように真正面から反戦を主張をする人たちが必要なのはまったく言うまでもないが、違ったアプローチもあるのではないかと考える今日この頃(で、まったく思いつかないから困ったものなんだが)。
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ドキュメント陸上自衛隊イラク派遣の一年
2005年2月1日 TV何とか再放送で視聴、よくできたドキュメンタリーでした。NHKが民放を差し置き一番反権力的なドキュメンタリーを作成するってのはどういう仕組みになってんでしょうね、不思議。
このドキュメンタリーを見て、ある人は自衛隊が軍隊としての力をつけていくことに危惧を覚え、もっと反戦平和を訴えるべきだと感じるだろう。そして、またある人は実際に動ける部隊として成長しているさまに期待を抱き、この番組が反自衛隊色に作りられすぎていることに反感を抱くだろう。この番組は非常に微妙な立ち位置でつくられており、見る人によっていろんなメッセージが得られるであろうと思う。
冒頭に先遣隊が帰国する前のセラピーの模様が映される。4〜5人でグループになり素直に感じたことを吐露することによって、帰国後の社会復帰をスムーズにするものらしい。そこでの隊員の言葉が生々しい「最初は、イラク人全部が敵に見えた」とか「砲弾が飛び交う中に自分がいるんだなあと実感した」とかが語られる。いや、よく撮れたね。
自衛隊が、幾度もの派遣の繰り返しにより、データを「教訓」をしてフィードバックしより実効的な組織として成長しているさまが映し出される。しかし、実際にイラクでやっている活動は情報戦として地域住民に受け入れられるようにがんばってるということしか見えてこない。たしかに、自衛隊自体はイラク戦争の本質的な問題には触れようがない、ただあるのはこの派遣を通じて自衛隊自身を軍隊として鍛えなおそうという幕僚の意図と、本当にイラクにとって人道支援として役に立っているのかはあやしいけれど対米関係のため派遣に踏み切っている政治的意図である。
本編中に、イラクの情報戦には旧日本軍の北支統治の資料を参考にしてるとの内容があった。自衛隊幹部が得意げに話すところに、レポーターが「旧日本軍と自衛隊は断絶しているのではないのですか?」と突っ込む、幹部がちょっと困ったように「まあ、いいものはそういうのにかかわらず使うということで」(表現はニュアンス)との返答。なるほど、たしかにその通りだろう、いいものは使う(まあ、金ばら撒くとか宣伝して好感度を上げるというぐらいの話なんだが)ってのは当然だ。しかし、北支の資料を使うってのはイラクに対して植民地統治の方法論をもってするってのと紙一重だ。そしてそれも自衛隊幹部がそのことの危険性を意識してやっているならいい、だが、その意識があるとはまったくいえない。なぜなら、取材に対してのうのうと旧日本軍の資料参考にしてますと御開陳してるんだから・・・危険性を認識してたらそんなことカメラの前でいえるわけない。
このドキュメンタリーを通して感じたのは、自衛隊幕僚には自分たちの所属する組織を(いろんな意味で)強くしたいという組織人としての本能があり(それはいいにしても)本人たちがそれを露呈してしまっていることに無自覚だということだ。それは、つまり自分たちの立ち位置をしっかり考えられていないということであり、そこにとても危惧を覚える。
最近批判の多いNHKであるが、こんな内容のドキュメンタリーは(今のところ)NHKにしか撮れないのでなんとかがんばってもらいたい。
このドキュメンタリーを見て、ある人は自衛隊が軍隊としての力をつけていくことに危惧を覚え、もっと反戦平和を訴えるべきだと感じるだろう。そして、またある人は実際に動ける部隊として成長しているさまに期待を抱き、この番組が反自衛隊色に作りられすぎていることに反感を抱くだろう。この番組は非常に微妙な立ち位置でつくられており、見る人によっていろんなメッセージが得られるであろうと思う。
冒頭に先遣隊が帰国する前のセラピーの模様が映される。4〜5人でグループになり素直に感じたことを吐露することによって、帰国後の社会復帰をスムーズにするものらしい。そこでの隊員の言葉が生々しい「最初は、イラク人全部が敵に見えた」とか「砲弾が飛び交う中に自分がいるんだなあと実感した」とかが語られる。いや、よく撮れたね。
自衛隊が、幾度もの派遣の繰り返しにより、データを「教訓」をしてフィードバックしより実効的な組織として成長しているさまが映し出される。しかし、実際にイラクでやっている活動は情報戦として地域住民に受け入れられるようにがんばってるということしか見えてこない。たしかに、自衛隊自体はイラク戦争の本質的な問題には触れようがない、ただあるのはこの派遣を通じて自衛隊自身を軍隊として鍛えなおそうという幕僚の意図と、本当にイラクにとって人道支援として役に立っているのかはあやしいけれど対米関係のため派遣に踏み切っている政治的意図である。
本編中に、イラクの情報戦には旧日本軍の北支統治の資料を参考にしてるとの内容があった。自衛隊幹部が得意げに話すところに、レポーターが「旧日本軍と自衛隊は断絶しているのではないのですか?」と突っ込む、幹部がちょっと困ったように「まあ、いいものはそういうのにかかわらず使うということで」(表現はニュアンス)との返答。なるほど、たしかにその通りだろう、いいものは使う(まあ、金ばら撒くとか宣伝して好感度を上げるというぐらいの話なんだが)ってのは当然だ。しかし、北支の資料を使うってのはイラクに対して植民地統治の方法論をもってするってのと紙一重だ。そしてそれも自衛隊幹部がそのことの危険性を意識してやっているならいい、だが、その意識があるとはまったくいえない。なぜなら、取材に対してのうのうと旧日本軍の資料参考にしてますと御開陳してるんだから・・・危険性を認識してたらそんなことカメラの前でいえるわけない。
このドキュメンタリーを通して感じたのは、自衛隊幕僚には自分たちの所属する組織を(いろんな意味で)強くしたいという組織人としての本能があり(それはいいにしても)本人たちがそれを露呈してしまっていることに無自覚だということだ。それは、つまり自分たちの立ち位置をしっかり考えられていないということであり、そこにとても危惧を覚える。
最近批判の多いNHKであるが、こんな内容のドキュメンタリーは(今のところ)NHKにしか撮れないのでなんとかがんばってもらいたい。
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わが家も受験シーズンだぁ
2005年1月31日 日常本日は、長女の高校推薦の面接、で明日と明後日が私立の受験。推薦がだめだったら3月まで受験シーズンだなぁ。という事態なのにわが家には緊張感まるでなし・・・。
長女は塾以外で勉強してるのなんかみたことないし、ほんとに勉強時間を金で買ってる感じ。こやつは推薦で受かると決め付けてんのかなと思わす余裕ぶり、12月からずっと彼氏にマフラー編んでたし(笑)。まあ、親がぐちぐちと「勉強しろ」といいまくる気持ちは良くわかる、でもそこをぐっとこらえてわが家では放置、良いのかどうかはわからんが・・・まあ、任せるよがんばれ。
夜、どうだった?ってきいたら、校門の前で「通ればラッキーなんだ」「機会が一回余分にあるだけなんだ」と思ったら楽になったとのこと。へええ、結構わかってんじゃん。やつは思春期の女の子にしては論理的でクリアな考え方をする、子供のほうが出来がいいと親はあんまり立場ないですな(楽でいいけど)。
次女は四月から小学校で(年の離れた姉妹なんです)、ランドセルは水色にするとかいってるし、このまま意見が変わらなければ水色のランドセルの一年生だな。まあ、それもいいかと・・・遠くからも判りやすいし。
長女は塾以外で勉強してるのなんかみたことないし、ほんとに勉強時間を金で買ってる感じ。こやつは推薦で受かると決め付けてんのかなと思わす余裕ぶり、12月からずっと彼氏にマフラー編んでたし(笑)。まあ、親がぐちぐちと「勉強しろ」といいまくる気持ちは良くわかる、でもそこをぐっとこらえてわが家では放置、良いのかどうかはわからんが・・・まあ、任せるよがんばれ。
夜、どうだった?ってきいたら、校門の前で「通ればラッキーなんだ」「機会が一回余分にあるだけなんだ」と思ったら楽になったとのこと。へええ、結構わかってんじゃん。やつは思春期の女の子にしては論理的でクリアな考え方をする、子供のほうが出来がいいと親はあんまり立場ないですな(楽でいいけど)。
次女は四月から小学校で(年の離れた姉妹なんです)、ランドセルは水色にするとかいってるし、このまま意見が変わらなければ水色のランドセルの一年生だな。まあ、それもいいかと・・・遠くからも判りやすいし。
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NHKスペシャル見逃したよ(涙)
2005年1月30日 TV見逃したのは、1・29「ドキュメント陸上自衛隊イラク派遣の一年」。ここんとこますますテレビ見なくなって、たまに見ようと思うのもどんどん見逃すなあ。まあ、再放送あるみたいだから今度こそ忘れないようにしよう。
最近、何かと批判の絶えないNHKであるが、わしはこの手の番組には基本的に信頼を置いている。意外と国に対する批判的な内容のものがあったりするし。NHK不要論もよく聞くがことドキュメンタリーや教養番組については民放の追随を許さない品質ではないかと思うんですがね。
昨年の12・18NHKスペシャル「イラク最前線でなにが起きていたか」なんかはすごく良かった。(撮ったのは他国のメディアだとしても)いまの民放ではなかなかこれだけ質の高い反アメリカ、反イラク戦争の報道はできないだろうと思った。
「イラク最前線でなにが起きていたか」は2部に分かれていて、1部「イラク駐留 アメリカ州兵部隊」ではアーカンソー州兵(普段は普通の仕事を持ち、災害救助とかに従事する一般の市民)がイラクに駐留したルポタージュで、(本来は神父や養鶏場の主である)彼らが旧式の装備で正規軍のなかに放り込まれる戸惑い、戦争に対する思いを赤裸々に描きだしていた。
2部「支局はこうして閉鎖された 〜アルジャジーラとアメリカ〜」では、アメリカのファルージャ攻撃をイラク市民の側から中継したアルジャシーラバクダッド支局がアメリカの圧力によって閉鎖に追い込まれていくさまを報道し、イラク人側からの報道ができない現状を訴えていた。ラムズフェルドが(アルジャジーラが)米国人捕虜の映像を流したことをジュネーブ条約違反だと非難するシーンもあり、まったくなにかのブラックジョークですかと・・・。
最近、ネットの影響も馬鹿にできなくなってきてるが、やはりテレビの影響力はすごいのでがんばって欲しいな>NHK
最近、何かと批判の絶えないNHKであるが、わしはこの手の番組には基本的に信頼を置いている。意外と国に対する批判的な内容のものがあったりするし。NHK不要論もよく聞くがことドキュメンタリーや教養番組については民放の追随を許さない品質ではないかと思うんですがね。
昨年の12・18NHKスペシャル「イラク最前線でなにが起きていたか」なんかはすごく良かった。(撮ったのは他国のメディアだとしても)いまの民放ではなかなかこれだけ質の高い反アメリカ、反イラク戦争の報道はできないだろうと思った。
「イラク最前線でなにが起きていたか」は2部に分かれていて、1部「イラク駐留 アメリカ州兵部隊」ではアーカンソー州兵(普段は普通の仕事を持ち、災害救助とかに従事する一般の市民)がイラクに駐留したルポタージュで、(本来は神父や養鶏場の主である)彼らが旧式の装備で正規軍のなかに放り込まれる戸惑い、戦争に対する思いを赤裸々に描きだしていた。
2部「支局はこうして閉鎖された 〜アルジャジーラとアメリカ〜」では、アメリカのファルージャ攻撃をイラク市民の側から中継したアルジャシーラバクダッド支局がアメリカの圧力によって閉鎖に追い込まれていくさまを報道し、イラク人側からの報道ができない現状を訴えていた。ラムズフェルドが(アルジャジーラが)米国人捕虜の映像を流したことをジュネーブ条約違反だと非難するシーンもあり、まったくなにかのブラックジョークですかと・・・。
最近、ネットの影響も馬鹿にできなくなってきてるが、やはりテレビの影響力はすごいのでがんばって欲しいな>NHK
さて、久しぶりの日本人の小説だ。内容は株の世界を舞台としたコンゲーム。センテンスの短い文章、テンポが速い、ああエンターテイメントの文章だよ久しく忘れてた。
舞台は、世の中みんなが躁状態で狂っていたバブルが弾け、今度は鬱状態で狂ったバブル以後の1998年。企業不祥事が頻発し不良債権問題がクローズアップされ、世の中暗い暗い雰囲気だったあのころ、わしも仕事面では暗かったなとついつい思いだし・・・。
ストーリーは大変わかりやすく、結末に向かってどんどん勢いをましていく。途中、株式や経済のレクチャーがはいるので予備知識がないとちゃんと読まないといけなくなるが、わしは何しろ同時代を社会人で過ごしてましたから、中身は懐かしい事件ばかり、どんどん先に進んでいけました。
いや、面白かったです。エンターテイメントとして最高とまではいえないけれど、楽しむには充分。でも、(後何冊か読まないとわからないけど)わしの求めている物語はここにはないかも。よし、次は舞城王太郎にいってみよう(脈絡なし)。
舞台は、世の中みんなが躁状態で狂っていたバブルが弾け、今度は鬱状態で狂ったバブル以後の1998年。企業不祥事が頻発し不良債権問題がクローズアップされ、世の中暗い暗い雰囲気だったあのころ、わしも仕事面では暗かったなとついつい思いだし・・・。
ストーリーは大変わかりやすく、結末に向かってどんどん勢いをましていく。途中、株式や経済のレクチャーがはいるので予備知識がないとちゃんと読まないといけなくなるが、わしは何しろ同時代を社会人で過ごしてましたから、中身は懐かしい事件ばかり、どんどん先に進んでいけました。
いや、面白かったです。エンターテイメントとして最高とまではいえないけれど、楽しむには充分。でも、(後何冊か読まないとわからないけど)わしの求めている物語はここにはないかも。よし、次は舞城王太郎にいってみよう(脈絡なし)。
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帰ったらわし宛の冊子小包が、きたああああ!!サイン本です。ふむ、かのお方はこのような文字をお書きになるのか。ほお、これがネコマンガであるのか。ひとしきり感慨に浸り、おもむろに読み出す。
中高生を対象とした新しい「ちくまプリマー新書」の一冊、ほかのラインナップもみるに力はいってますね>筑摩さん。中高生向けなので、もともと読みやすい内田教授の文章がさらに読みやすい。さくさくさく、途中、本当に「先生」に話は帰結するのだろうかと心配いたしつつ、内田節を堪能。うむ、これは売れる(きっと)。
内容は、多くの人が題名から想像するであろう「教育論」とは随分違う話が展開する、人間とはどのような存在であるのか、コミュニケーションや記憶について、ラカンやフロイトを引きつつ目から鱗の話が語られていく。そして最後はきちんと先生と弟子の話に収束していくのだ。「ウチダ」話のエッセンスが詰まっているので、中高生といわず大人にも読んでもらいたい本です。
実際のところ、「内田樹の研究室」のブログを読んでいて、著書におおむね目を通してれば、この本にでてくる話はもう何回もきいた話ばかりである。しかし、もう知ってる話なのになぜか読むと目から鱗が落ちるのだ。何度も読んでるわしでさえそうなのだから、この本で初めて「ウチダ」に触れる新規の読者は、さぞかし驚天動地であろうと容易に想像がつきますな、とりあえず皆さん読みましょう(本もらった恩返しにいうわけじゃないけど)。
この本を読んだあと、内田樹の研究室の「首都大学東京の光と影」http://blog.tatsuru.com/archives/000688.phpを読むと首都大学東京のとんでもなさがよりよくわかります。
ps.本をいただいた恩返しにたくさん誉めておきました>先生
中高生を対象とした新しい「ちくまプリマー新書」の一冊、ほかのラインナップもみるに力はいってますね>筑摩さん。中高生向けなので、もともと読みやすい内田教授の文章がさらに読みやすい。さくさくさく、途中、本当に「先生」に話は帰結するのだろうかと心配いたしつつ、内田節を堪能。うむ、これは売れる(きっと)。
内容は、多くの人が題名から想像するであろう「教育論」とは随分違う話が展開する、人間とはどのような存在であるのか、コミュニケーションや記憶について、ラカンやフロイトを引きつつ目から鱗の話が語られていく。そして最後はきちんと先生と弟子の話に収束していくのだ。「ウチダ」話のエッセンスが詰まっているので、中高生といわず大人にも読んでもらいたい本です。
実際のところ、「内田樹の研究室」のブログを読んでいて、著書におおむね目を通してれば、この本にでてくる話はもう何回もきいた話ばかりである。しかし、もう知ってる話なのになぜか読むと目から鱗が落ちるのだ。何度も読んでるわしでさえそうなのだから、この本で初めて「ウチダ」に触れる新規の読者は、さぞかし驚天動地であろうと容易に想像がつきますな、とりあえず皆さん読みましょう(本もらった恩返しにいうわけじゃないけど)。
この本を読んだあと、内田樹の研究室の「首都大学東京の光と影」http://blog.tatsuru.com/archives/000688.phpを読むと首都大学東京のとんでもなさがよりよくわかります。
ps.本をいただいた恩返しにたくさん誉めておきました>先生
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たまには日本の小説も
2005年1月27日 日常昨日、フェルマータ読んだら頭の中が物語を欲求しだしたようで、たまには日本の小説でも読んでみようかと思い立つ。
最近の小説界事情はよくわからないのであるが、うーーん、石田衣良にしよう、面白いと聞いてるし。早速、読書家のネット友達にメール「石田衣良、なにがいい?」すぐ返事「スタンダードに『池袋ウェストゲートパーク』文庫あるし、それでよければ株取引を扱った『波の上の魔術師』にいったら?」とありがたいご神託。「池袋にする」と答えたくせに、本屋で買ったのは『波の上の魔術師』・・・気まぐれなんです(汗)。
さあ、読書に加速のついてきた今日この頃、どこまでいけるのでしょうか(なんてね)。
最近の小説界事情はよくわからないのであるが、うーーん、石田衣良にしよう、面白いと聞いてるし。早速、読書家のネット友達にメール「石田衣良、なにがいい?」すぐ返事「スタンダードに『池袋ウェストゲートパーク』文庫あるし、それでよければ株取引を扱った『波の上の魔術師』にいったら?」とありがたいご神託。「池袋にする」と答えたくせに、本屋で買ったのは『波の上の魔術師』・・・気まぐれなんです(汗)。
さあ、読書に加速のついてきた今日この頃、どこまでいけるのでしょうか(なんてね)。
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ふと、久しぶりにニコルソン・ベイカーを読み直したくなって、唯一もってるフェルマータをぱらぱらと斜め読み。
フェルマータ能力(時間停止能力)をもった男の自慰の話。このすばらしい能力を主人公はひたすら女性の服を脱がし自慰と視姦のためだけに使う。内容はエロというかポルノなんだけど、読み直したくなったのは(むらむらしたからではなく)その文章、とくに修辞がすごいから。
読むたびに思うが、ベイカーの頭の中はどうなっているんだろうな。妄想の度合いも飛びぬけてるし、書き込む細かさはもう偏執狂の域に達してる。時間の止まった(架空の)世界をここまで細かく美しく描き出せる筆力は本当にすごい。間違いなくベイカーは変態(だと思う)。
もし、あなたが小説家を目指しているなら、一度ベイカーを読んでみることをおすすめする。世の中にはこんなとんでもない作家がいるのだ。
フェルマータ能力(時間停止能力)をもった男の自慰の話。このすばらしい能力を主人公はひたすら女性の服を脱がし自慰と視姦のためだけに使う。内容はエロというかポルノなんだけど、読み直したくなったのは(むらむらしたからではなく)その文章、とくに修辞がすごいから。
読むたびに思うが、ベイカーの頭の中はどうなっているんだろうな。妄想の度合いも飛びぬけてるし、書き込む細かさはもう偏執狂の域に達してる。時間の止まった(架空の)世界をここまで細かく美しく描き出せる筆力は本当にすごい。間違いなくベイカーは変態(だと思う)。
もし、あなたが小説家を目指しているなら、一度ベイカーを読んでみることをおすすめする。世の中にはこんなとんでもない作家がいるのだ。
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200万ヒット争奪戦!!
2005年1月25日 日常本日は、不肖わたくしめの3●回目の誕生日であったんだがそんなことはどうでもよろしい。
本日のメインのミッションは、内田樹氏のブログの200万ヒットを踏むこと!昨晩から虎視眈々と数字の動きをチェックしていたのだ。ちょっとした景品(サイン本)が出るため、昨日からカウンターの動きは早い。
いやー、どうしても争奪戦に参加したかったので、会社から外回りにでてまっすぐ自宅へ(爆)、ちょっと早い昼休みにして11時過ぎからPCとにらめっこしてました。カウンター連打の練習とかをしてたが、どうもうまくいかないことに気付く。一定時間は連打しても無理ということが判明、おとなしく時を待つことに・・・
カウンターは残り300を切ったぐらいからどんどん早くなり、100を切ると光速に・・・こりゃやばい、と思ったら
2000001でヒット!
やった〜〜〜〜〜〜〜!!!!
じつは前後賞もOKなのであった。早速エビデンスに画面を保存し内田氏にメール。サイン本ちょうだい。
帰宅してPCを開けたら、内田氏から返信が・・・嬉泣。
ありがたく頂戴したあかつきには、サイン本とか気にせず読み浸りますですはい。
本日のメインのミッションは、内田樹氏のブログの200万ヒットを踏むこと!昨晩から虎視眈々と数字の動きをチェックしていたのだ。ちょっとした景品(サイン本)が出るため、昨日からカウンターの動きは早い。
いやー、どうしても争奪戦に参加したかったので、会社から外回りにでてまっすぐ自宅へ(爆)、ちょっと早い昼休みにして11時過ぎからPCとにらめっこしてました。カウンター連打の練習とかをしてたが、どうもうまくいかないことに気付く。一定時間は連打しても無理ということが判明、おとなしく時を待つことに・・・
カウンターは残り300を切ったぐらいからどんどん早くなり、100を切ると光速に・・・こりゃやばい、と思ったら
2000001でヒット!
やった〜〜〜〜〜〜〜!!!!
じつは前後賞もOKなのであった。早速エビデンスに画面を保存し内田氏にメール。サイン本ちょうだい。
帰宅してPCを開けたら、内田氏から返信が・・・嬉泣。
ありがたく頂戴したあかつきには、サイン本とか気にせず読み浸りますですはい。
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わしはあんまり酒は飲まないので、自宅で晩酌ってのもたまにしかない。そのたまににはやはり贅沢したいので、今まではエビスの黒を1,2本飲むってのをやってたんだが、最近はチルドビールにはまり気味。
いろいろ飲んでみたんが、どれもうまいね@チルドビール。高いだけはあるわ、まあ2本ずつしか買ってこないのでたいした出費じゃないし。でも今日は陶器のビアマグついてたのでエビス飲んでますが・・・これもうまい!
いろいろ飲んでみたんが、どれもうまいね@チルドビール。高いだけはあるわ、まあ2本ずつしか買ってこないのでたいした出費じゃないし。でも今日は陶器のビアマグついてたのでエビス飲んでますが・・・これもうまい!
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歴代首相の経済政策全データ
2005年1月23日 読書出版社 / 著者からの内容紹介
戦後60年、日本国民必携の書
戦後60年間、28代27人の首相はどのように日本経済を成功に導いたか。緻密なデータをもとに検証する歴史的名著。
いや、いい本なんだが上の(アマゾンでの)内容紹介はいくらなんでもいきすぎだろう、発売したてで歴史的名著ってのは・・・。ほかに、帯には「日本国民、必携の書!」とある、角川書店どうしたんだそんなに売りたいのか?
内容自体は、戦後の首相の政策をその内閣ができた経緯と経済政策、外交、トピックスにわけてたどっていくもので、わかりやすくまとまっていて、戦後政治のアウトラインを知るにはもってこいの本であると思う。戦後政治に疎いわしにはとてもためになりました。
特に本書が成功していると思うのは、内容に参考文献からの参照を多く取り込んで、先達の研究の成果をよく利用していること。首相の所信表明演説からその首相の特徴をよくあらわした部分を抜いていること。その内閣ができるにあたっての経緯を詳しく述べていること、であろうか。そのおかげで流れとしての戦後政治が俯瞰しやすくなっていると思う。
本の性質上一つ一つの内閣を深く掘り下げることはできないけれど、最後までバランスの取れた視点で書かれており、特に総論としての「おわりに」の章がなかなかよかったです。でも、歴史的名著はいいすぎ・・・しつこい。
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のだめカンタービレ #11 (11)
2005年1月22日 コミック
本日は、いつものネット友達(女)とその彼氏が遊びに来ている。のだめの新刊が出るとうちにケーキを持って届けに来てくれるという神様のような人たち、ありがとう。
早速さくさくと読む。うーん、面白い、返すまでにあと10回は読んでおこう。この前買った『日本一怖い!ブック・オブ・ザ・イヤー2005』では、荷宮和子が「のだめ」をぜんぜん評価していなかったが、まったくあほだと思う。わしは、毎週コンビニでありとあらゆる週刊マンガを立ち読みしているが、いま「のだめ」ほど高レベルで安定した物語になってるマンガなんかほとんどないということは断言できる。
たしかに、登場人物は毒があり変人だけど基本的にはみな善人ばかりだし、才能と経済的に恵まれた人のみの話ではある。しかし、画のうまさ、キャラクターの造形のよさ、ギャグのセンス、テンポ、そして細かいところに心配りがなされた物語のうまさ、いやみも感動の押し付けもない、二ノ宮知子最強だ。
「のだめ」は回復の物語であると思う、多くのキャラクターが挫折し回復しいく話を延々と繰り返しているのだ。すごいのはそれが主人公クラスだけでなくあらゆる登場人物に目が向いているということと、あらゆるパターンで回復が語られるということ。彼女は物語の語り方をわかった作家だと思う。なにより、自分の描くマンガを愛しているのが本当に伝わってくる。
毎回借りるたびに何回も再読するがまったく飽きず幸せな時間をすごせる。これからの展開も楽しみであるが、次巻は5月か・・・遠いな。
早速さくさくと読む。うーん、面白い、返すまでにあと10回は読んでおこう。この前買った『日本一怖い!ブック・オブ・ザ・イヤー2005』では、荷宮和子が「のだめ」をぜんぜん評価していなかったが、まったくあほだと思う。わしは、毎週コンビニでありとあらゆる週刊マンガを立ち読みしているが、いま「のだめ」ほど高レベルで安定した物語になってるマンガなんかほとんどないということは断言できる。
たしかに、登場人物は毒があり変人だけど基本的にはみな善人ばかりだし、才能と経済的に恵まれた人のみの話ではある。しかし、画のうまさ、キャラクターの造形のよさ、ギャグのセンス、テンポ、そして細かいところに心配りがなされた物語のうまさ、いやみも感動の押し付けもない、二ノ宮知子最強だ。
「のだめ」は回復の物語であると思う、多くのキャラクターが挫折し回復しいく話を延々と繰り返しているのだ。すごいのはそれが主人公クラスだけでなくあらゆる登場人物に目が向いているということと、あらゆるパターンで回復が語られるということ。彼女は物語の語り方をわかった作家だと思う。なにより、自分の描くマンガを愛しているのが本当に伝わってくる。
毎回借りるたびに何回も再読するがまったく飽きず幸せな時間をすごせる。これからの展開も楽しみであるが、次巻は5月か・・・遠いな。
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ぶらぶらばあさん―やまからうみへ
2005年1月21日 読書
この前、こどもが図書館から借りてきた『ぶらぶらばあさん』があまりに異彩を放つ絵本なので、早速次の巻も借りてきてもらった。
ぶらぶらばあさん名言録
「よいか おまえたち。
うみで いきて、
うみで しね!」
「いいか、ひとはな、だれでも
いちどだけ うんこと いいたくなる ときが くるものじゃ。
でもな、それは すぐに あきる。
そう いう もんじゃ。」
ぶらぶらばあさんはへちまの神様らしい、上半身裸で垂れた乳をぶらぶらさせている。ばあさんを慕うフンころがしのフンたろうを魔法で人間に変え、二人で旅を続ける。いや、かなりシュールです。おそらく、深い教条的な意味はありそうでない話で、「うんこ」と叫ぶかわいい女の子(あだ名はおおごえうんこちゃん!)の話のところなんかは、読み聞かせしてるときに親が「うんこ」という面白さを狙ってるだけなのではと思わせられたりする。
かなりなぶっ飛び度の絵本で大変楽しいです。お宅でもどうですか?
ぶらぶらばあさん名言録
「よいか おまえたち。
うみで いきて、
うみで しね!」
「いいか、ひとはな、だれでも
いちどだけ うんこと いいたくなる ときが くるものじゃ。
でもな、それは すぐに あきる。
そう いう もんじゃ。」
ぶらぶらばあさんはへちまの神様らしい、上半身裸で垂れた乳をぶらぶらさせている。ばあさんを慕うフンころがしのフンたろうを魔法で人間に変え、二人で旅を続ける。いや、かなりシュールです。おそらく、深い教条的な意味はありそうでない話で、「うんこ」と叫ぶかわいい女の子(あだ名はおおごえうんこちゃん!)の話のところなんかは、読み聞かせしてるときに親が「うんこ」という面白さを狙ってるだけなのではと思わせられたりする。
かなりなぶっ飛び度の絵本で大変楽しいです。お宅でもどうですか?
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首都大学東京って・・・
2005年1月20日 時事ニュース恥ずかしながら、内田樹のブログを読むまでは、こんな変な名前の大学ができるということも知らなかった。首都大学東京、略称首大(くびだい)!、折からの大学改革のなか石原都知事の肝いりで東京都立大学を含む四大学がなくなり変わりにできるんだってさ。
http://www.tmu.ac.jp/
で、その学長と石原都知事のメッセージに対する内田の罵詈雑言ぶりが気持ちよいです。
学長のコメントに対しては、
都知事のコメントに対しては、「中学生みたいな文である」といったうえで、
と切り捨てている。そして、「私の予測では、首都大学東京は日本の高等教育史に残る劇的な失敗例となるであろう」と予言している。
いやいや、大変に可笑しかったです。そして、これからこの国の知性はどこで育まれるのだろうかと不安になりました。
http://blog.tatsuru.com/archives/000688.php
http://www.tmu.ac.jp/
で、その学長と石原都知事のメッセージに対する内田の罵詈雑言ぶりが気持ちよいです。
学長のコメントに対しては、
これが新学長からのメッセージの全文である。
意味わかりました?
私には「意味ぷー」であった。
さしあたり私にわかるのは、この文章を書いた人間は、あまり日本語運用能力がないということと、論理的思考が苦手らしいということと、自分のことばを聴き手が理解してくれるかどうかということにはあまり興味がないタイプの人間だということであった。
都知事のコメントに対しては、「中学生みたいな文である」といったうえで、
それでもひとつだけわかることがある。
それはこの文章を書いた人間は、書いたあとこれを読み返して推敲していない、ということである。
もし石原慎太郎が眼光紙背に徹するまで熟読玩味した末に「これ」を差し出したというのが事実なら、私はこの人物がかつて作家であったということを決して信じないであろう。
ということはおそらくこれは「知事、首都大のために開学のメッセージをお願いします」という秘書官の懇請に応じて「おう」と五分ほどで書き飛ばした文章だということを意味している。
都立の新しい大学の教育理念を全日本国民にむけて発信するメッセージを「五分で書きとばした」(のか「実は十分かかった」のか私には厳密に判定する術がないが)理由として、私たちが推論できることは一つしかない。
それは都知事がこの大学のことをあまり真剣には考える気がないということである。
と切り捨てている。そして、「私の予測では、首都大学東京は日本の高等教育史に残る劇的な失敗例となるであろう」と予言している。
いやいや、大変に可笑しかったです。そして、これからこの国の知性はどこで育まれるのだろうかと不安になりました。
http://blog.tatsuru.com/archives/000688.php
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スーパーサイズ・ミー
2005年1月19日 映画
きっかけはアメリカで肥満少女二人が「肥満になったのはハンバーガーのせいだ」とマクドナルド相手に訴訟を起こしたこと。結局、裁判は棄却されたが裁判所は原告が肥満とハンバーガーの因果関係を明らかにすべきとの注釈をつけた。かくして立ち上がったのがわれらがスパーロック監督。一日3食すべてマクドナルドですまし他のものは一切口にしない、それを30日続けるとどうなるか?かくして、監督自ら実験台となった無謀な試みが始まるのだ。
取り組みにあたり、スパーロックは三人の医師の精密検査をうけ、まったくの健康体であることを確認してもらう。そして身体がどう変わっていくかを細かくチェックしていく。結果は三人の医師が想像もしなかったことに・・・。
もちろん、自分の身体の実験だけでなく、アメリカが抱える肥満問題、ファーストフードが及ぼしてる影響についてのルポを交えつつ話は進んでいく。なんだか、マイケル・ムーアの「ボーリング・フォー・コロンバイン」を彷彿とさせるドキュメント映画でした。ムーアがボーリング・・・でウオールマートの銃弾販売をやめさせるのに成功したように、スパーロックはマクドナルドにスーパーサイズを廃止させることに成功した(マクドナルドはこの映画が理由とはいってないが)。日本でも最近マクドナルドではカロリー表置くようになったのはこういう理由があったのねと納得。
まあ、これ観たらマクドナルドで定期的にもの食べるのは考えるよな。わしは理由あって食べるけど・・・だって株主なんだもの(妻が)。ただでさえ暴落してのに、もう絶対に(マクドナルド株は)上がらないなと確信した映画でした(涙)。
取り組みにあたり、スパーロックは三人の医師の精密検査をうけ、まったくの健康体であることを確認してもらう。そして身体がどう変わっていくかを細かくチェックしていく。結果は三人の医師が想像もしなかったことに・・・。
もちろん、自分の身体の実験だけでなく、アメリカが抱える肥満問題、ファーストフードが及ぼしてる影響についてのルポを交えつつ話は進んでいく。なんだか、マイケル・ムーアの「ボーリング・フォー・コロンバイン」を彷彿とさせるドキュメント映画でした。ムーアがボーリング・・・でウオールマートの銃弾販売をやめさせるのに成功したように、スパーロックはマクドナルドにスーパーサイズを廃止させることに成功した(マクドナルドはこの映画が理由とはいってないが)。日本でも最近マクドナルドではカロリー表置くようになったのはこういう理由があったのねと納得。
まあ、これ観たらマクドナルドで定期的にもの食べるのは考えるよな。わしは理由あって食べるけど・・・だって株主なんだもの(妻が)。ただでさえ暴落してのに、もう絶対に(マクドナルド株は)上がらないなと確信した映画でした(涙)。
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SIGHT別冊 「日本一怖いブック・オブ・ザ・イヤー2005」
2005年1月18日 読書
ネットの友人から高橋源一郎と斎藤美奈子の対談が面白いと聞かされ、早速本屋でチェック。こりゃ面白いわと買ってきた。
だいたい題名に「日本一怖い!」なんて使ってたらホラーのブック・オブ・ザ・イヤーかと思うだろと突っ込みつつ、遅まきながら斜め読み。
文芸・評論担当の高橋源一郎と斉藤美奈子はもう文句なしにいいですな。知的に面白い、セレクトしてる本も絶妙、この対談のために買ったようなもんです。
エンターテイメント担当の北上次郎には、どんなに大森望と話があわなくても、わしは絶対的な信頼を置いてるのですべて北上の言うことを信じる。
この前読んだ『なぜフェミニズムは没落したのか』の荷宮和子はコミック担当で南信長と対談してるが、二人とも『のだめカンタービレ』のほめ方が足りないので失格!のだめの素晴らしさがわからんやつの感性なんか信じられるか!!
いや、でもこんな本読んでると小説も読みたいのがどんどん出てくるな。久しぶりに物語の世界も覗いてみたくなったぞ。
だいたい題名に「日本一怖い!」なんて使ってたらホラーのブック・オブ・ザ・イヤーかと思うだろと突っ込みつつ、遅まきながら斜め読み。
文芸・評論担当の高橋源一郎と斉藤美奈子はもう文句なしにいいですな。知的に面白い、セレクトしてる本も絶妙、この対談のために買ったようなもんです。
エンターテイメント担当の北上次郎には、どんなに大森望と話があわなくても、わしは絶対的な信頼を置いてるのですべて北上の言うことを信じる。
この前読んだ『なぜフェミニズムは没落したのか』の荷宮和子はコミック担当で南信長と対談してるが、二人とも『のだめカンタービレ』のほめ方が足りないので失格!のだめの素晴らしさがわからんやつの感性なんか信じられるか!!
いや、でもこんな本読んでると小説も読みたいのがどんどん出てくるな。久しぶりに物語の世界も覗いてみたくなったぞ。
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人はどこまで残酷になれるのか
2005年1月17日 読書
何でこの本を読んだのかといわれると返事に窮するんだが、読んだものは仕方ない。しかも、食事中に読んでたりしてかなりやばい人みたいだ。
第一章はひたすら拷問器具と使い方の説明が続く、想像力をめぐらして読むと胸が悪くなるので感情のスイッチはoffにして読む。次の「惨殺魔と化した権力者たち」の章も同様。「拷問・処刑の生贄になった人たち」の章と「人間とは思えない!?戦慄の殺人鬼たち」の章のみドラマがあるのでまあ楽しく読めました。
作者は『本当は怖いグリム童話』を書いた人で、他の著作の題名を見てもアングラな話の好きな人みたいですな。歴史小話の裏版って感じでした。前に読んだ小池寿子の『屍体狩り』のような朽ち果てた屍体の中に美しさを見出すような独自の世界の素晴らしさには及びもつかないが、まあ話のネタに読んでみるのもいいかもね。
第一章はひたすら拷問器具と使い方の説明が続く、想像力をめぐらして読むと胸が悪くなるので感情のスイッチはoffにして読む。次の「惨殺魔と化した権力者たち」の章も同様。「拷問・処刑の生贄になった人たち」の章と「人間とは思えない!?戦慄の殺人鬼たち」の章のみドラマがあるのでまあ楽しく読めました。
作者は『本当は怖いグリム童話』を書いた人で、他の著作の題名を見てもアングラな話の好きな人みたいですな。歴史小話の裏版って感じでした。前に読んだ小池寿子の『屍体狩り』のような朽ち果てた屍体の中に美しさを見出すような独自の世界の素晴らしさには及びもつかないが、まあ話のネタに読んでみるのもいいかもね。
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