売れっ子の香山リカ&岩波だからってわけでもないだろうが、ずいぶん売れてるような感じがする。行きつけの本屋では入荷即売り切れたみたいで、何店か回って手に入れた。内容を確かめたかっただけで買う気はなかったんだけど、そこでも一冊しか残ってなかったから・・・。

内容は30のコラムというか、最近のいろいろな世間の風潮に著者が考察をくわえるというもの。文章は平易で1テーマ6〜7ページなので楽に読める。

全体的に斬新な切り口というのは無いのであるが、わしからみてきわめて常識的なごくごくごもっともな論理が展開される。いろんなところから話を(○○さんが××という著書でこういっているというふうに)引用しているのでわし自身の読書ガイドとしても有用でした。

しかし、一番気になるのは、この本の内容について「常識的」と感じる人がどれくらいいるのかであるな。

eastview

2005年9月28日 音楽
期末試験直前の娘がタワーレコードのサイン会で買ってきたCD。

とりあえずサイン会やってるから買ったって感じであったが、モンキーマジックを買ったことについてはセンスがいいと褒めておく。早速PCにおとして(わしが)聞いている、いいねえ。

普段から営業車でFMを聴いているわしには、モンキーマジックは耳馴染みのある東北のインディーズバンドだ。仙台がらみで、このバンドと椿屋四重奏はメジャーで売れても全然おかしくないと思う。つか、早く売れろ。
帯に「この国に007が必要なわけは・・・・・・」とある、全然そんなこと書いてませんよ、どういう紹介だよ、まったく。

著者は元内閣情報調査室室長、宮沢、細川、羽田、村山、橋本の5人の総理に仕えた経験を持つ。当然、立場上(007が必要とはいってないが)日本はインテリジェンス機関の整備を図りより実効的な組織作りをするべきだという論調になる。ちなみにここで言うインテリジェンスとは、知性のことではなく「対象側が隠している本音や実態すなわち機密を当方のニーズに合わせて探り出す合目的的な活動」とされている。

わしのような基本的に国家権力を信頼していない人間にとっては、そういったインテリジェンス機関の整備ってのは、盗聴法や人権擁護法と同じで、国家に力を与えすぎるものとして聞いただけで拒否反応を起こしかけるが、著者はさすがにその畑で長くやってきただけあって話に説得力がある。

著者は、インテリジェンスは「毒」であると言い切る。そしてこれは社会の安全を守るために必要な「毒」であると。それを容認するに当たっては、●専門技能が必要であり、少量の毒で済ますこと●解毒のための社会的装置を同時に備えていること(筆者の具体的な例としては、30年たったらすべての文章を公開するといったような情報公開法の整備)、の二点が絶対に必要であると論じる。

なかなか面白かった、おかげでずいぶん洗脳された。本書は著者の実体験に基づいたものなので、政治読み物としても面白く読める。将来諜報活動に関わりたい人は必読。(そういや、わしも昔は『スパイのためのハンドブック』とかを読んでる諜報活動に憧れる若者だったんだ。)
と聞くとみんな「はぁ?」って顔をする。「正座するとしびれることあるけど、椅子ではないね。」ってのがたいがいの意見だ。

しょっちゅうしびれるんですが。

椅子に座るとさ、フトモモの裏側を圧迫して血の流れが悪くなるじゃない、そうするとしびれてくるよね。こない?いままで、この質問をかなりの数の人に投げかけたが同じ症状があると答えたのはたった一人だけだ。実の弟・・・遺伝ですか!?

わしは、学生時代に弓道なんかやってた影響もあって、板の間で正座とかはかなり得意だ(得意っていう表現がいいのかどうかはおいておいて)。それなのに椅子でまっすぐ歩けないほどやられてしまうのはどういう仕組みになっているのであろうか?どなたか医学的な見解を教えてください。
明日から長女は期末試験、だがまったく試験勉強をする気配なし。一夜漬けすらしない感じ、中間で恐ろしい成績をたたき出していたが、それでもめげる気配なし。大丈夫か?と親のほうが胃を痛くする始末。

男の先輩に借りて来た、B’zのビデオを見ながらその先輩と携帯メールでやり取りしてる模様、着メロがB’zなので分かりやすい。だいたいわしはもともとB’zがそんなに好きではないので、音楽を聴いてるとますますいやになってくる。まったく薄っぺらな歌詞書きやがって、韻を踏んでりゃ良いってもんじゃないんだよ!こんなに心に響かない歌詞なんかよく書けるな、聴いてるやつを舐めてるだろ。あんだけ儲けてるくせに節税ばっかり血眼でやりやがって、金の亡者め、たまには寄付とかチャリティでもやりやがれってんだ!(ファンの皆様へ、これはわしの本心ではなくあくまで娘の件で錯乱しているからであります、気を悪くなされないように。)

わしも試験勉強なんか全然しなかったから分からんでもないんだけどさ。それに、別に勉強できなくて高校辞めたって人生終わるわけじゃないしな。上を目指すだけが生き方ではない、実際わしも目指してないし。・・・とか考えてると、わしの背中を見て育つと必然的にこうなるってことか!ヨヨヨ(涙)
おそらく、週刊モーニングを読んでる読者の8割は読み飛ばしてると思われる「誰寝」であるが、好きな人はとことん好きと両極端。新刊が出て本屋でゲットするのが恐ろしく難しい本でもある(だって、一店に一、二冊しか入荷しないんだもん)。

いつも通り楽しく読ませていただきました、独特のノリは病みつきになりますな。わしはゴローちゃんの毒光線を体得すべく日々努力しておるのだが、だれか餌食になってくれ。
キルフェボンのカボチャのタルト
うまい!つか、ここのは何食っても美味いな。

最近、仙台店がオープンしたとかでいつものネット友人カップルがお土産に買ってきてくれた。一人一個の選り取りだったんだが、わしが食ったのはカボチャのタルト。カボチャがてんこ盛りに乗ってるが味は大丈夫なんだろうかと思ったらとても美味かった。

いつものように子供の世話と妻の話し相手をしてもらい、わしは腹が痛かったので寝室にこもりマンガ読んでました。スイマセン、社交性無くて。
本来であれば公開初日に観にいく映画なのであるが、数々の所用に邪魔されついに今になってしまった。まあ、座席もがらがらでゆったり観れて良かったんだけれどもさ。

待ちに待ったバートン&デップの黄金コンビの映画である。たくさん笑わしてもらい、バートンのイマジネーションの世界を堪能し、デップのきれかけの演技にも満足、欲を言えばもう少し毒を・・・え、充分ですか?主人公はとても「良い子」なので、変わるのはもう一人の主人公のほうなわけですが、やはり歪みきってるわしからするとちょっと素直すぎかなと・・・。

映画の見所はたくさんあって、バートン恒例の「歪んだ木」が無い代わりに主人公の家が歪んでいたり、いろんな過去の映画へのオマージュがあちこちにちりばめられていたり、工場内のイメージの素晴らしさやリスの可愛さ・・・しかし、最大の見所はウィリー・ウォンカの下僕家畜人ヤプーウンパルンパのダンスであるな。もう、最高だ!いうことなし!!

心の対話者

2005年9月21日 読書
鈴木秀子の本を読むのは初めてであるが、調べたら『9つの性格』とか書いてた人であった。知ってたらこの本は読まなかったかもしれない、わしの食指が動かない方面だからね。でも、この本は読んでよかった、いろいろと考えさせられました。

本書は、相手の話を「聴く」ことにより相手自身が自分の問題に気付き自己解決を図れるようにしていくというアクティブ・リスニングの手法について書かれたものである。コミュニケーション技術によって相手を意のままに動かそうって言うのとは違い、あくまで相手が自分を自分自身で冷静に見つめなおすための手助けをする手法である。まあ、わしなんかも無意識にやってることが多く、そういったものに形を与えより深めてみたという感じでしょうか。わしは自分自身について考えるのに非常に役に立った。コミュニケーションについて、もう少し深く追求したい人にはお勧めですな。

で、本書を読んで考えるのはやはり娘との付き合い方だな。こういった、自分自身で気付かせるためのコミュニケーションをとるべきか、いわゆる強権的な親としての方法をとるべきかで悩むのだ。前者のほうが理想的であろうが、まず技術的に難しいってことととりあえず足下の状況を改善したいという欲求を満たすには後者のほうが早いのではないかという思いが交錯する。

わしは、長女が娘ではない、たとえばネットで知り合った女の子であったとしたら、いろんな面で実効的なアドバイスをしてあげられるし、信頼を勝ち得ることも出来る自信があるのだが、やはり親子という関係に縛られた状態ではなかなか出来ない話も多くて難しいな。まあ、この歳で高校生の子育てで悩めるのも得がたい経験ではあるんだが、なんだか早々と老成しそうな勢いだな。
今日、『フェスティバル・エキスプレス』のDVDが送られてきた。ジャニスのステージ(2曲)だけを繰り返し見る。何度見ても素晴らしい。

ジャニスをはじめて知ったのは、もう大学生になってからのことだったと思う。たまたま聴いていたAMラジオでジャニス特集をやっており、そのパワフルなボーカルにやられた。歌声からは男か女かさえも分からず、とりあえずジャニス・ジョップリンという名前だけメモしてCDショップに走った。『パール』がしばらくはわしのヘビーローテーションになり、『コズミック・ブルースを歌う』『チープ・スリル』となぜか古いほうにヘビーローテーションは移っていった。

それからしばらくして、熱狂の日々がもうすこし落ち着いた好きさに変わっていた頃、次なる衝撃がわしを襲う(笑)。ビデオで記録映画『ジャニス』を観たのだ。実際にステージで歌ってるジャニスのパフォーマンスの凄さに鳥肌が立った。CDで音だけ聴いてたのとは次元の違う世界、リアルタイムの聴衆はこれに熱狂していたのだ。ビデオを通してみるステージの感動は、おそらく、リアル(生)で観るそれの数十、数百分の一であろうけれど、それでも彼女の偉大さをひしひしと感じることが出来た。

そんな彼女の新しい映像が数十年ぶりに発見されて、この映画に収まっているのだ。もちろん、映画が仙台に来るのを待ちに待って観てきた。そのときのことは日記にも書いたが、今度はDVD化され、わしのPCでしばらくはヘビーローテーションされることが決定したわけだ。

彼女は不幸にも夭逝してしまい、残されてる音源も映像も多くはないけれど、あの狂おしいステージは、ほんとに、ほんとうに何度観ても素晴らしい。
床屋は月曜休みなんだよ
髪の毛が限界である。先々週ぐらいから散発に行きたかったんだが、仕事やら法事やらで身動きとれず、ようやく今日いけると思ったら・・・行きつけの店にはシャッターが閉まっている。あせって近くの床屋、美容室を探すが軒並み休み(涙)。仕方がないので駅前の1500円カットに行ってきた。

でも、思ったより丁寧にやってもらえて満足。わしは人より毛の量が多い上に剛毛なので切る人は結構苦労するのだが、ついたおねえさんはしっかりとすきをいれてくれて、結局他人の倍近く時間をかけて仕上げてくれた。なんだか同じ価格なのは申し訳ないなあと思いつつ、同じ人がつくならまた来ようかと検討。

帰りに本屋で昼休み本の仕入れ。

●下流社会 三浦展 光文社新書
●日本のインテリジェンス機関 大森義夫 文春新書
●心の対話者 鈴木秀子 文春新書
●日本の医療が危ない 川渕孝一 ちくま新書
もう、本当に読むのが苦しいね。2005年4月17日をもって、彼は文章を紡ぐことが出来なくなってしまった。よってガン漂流もこれがラストだ。謹んで彼のご冥福をお祈りする。

最後のご両親の手記がまた泣ける。彼は親がホスピスを勧めるのを嫌がっていたが、わしは勧める気持ちがよく分かるので複雑な気持ちだった。だが、今はただ彼が自分の生を全うしたとこに対し畏敬の念を覚えるだけである。

男前ゲット!

2005年9月17日 日常
男前ゲット!
朝から仕事、仕事、仕事。

なので、何にも書くことない。

あ、いいことがひとつだけあった。仕事帰りに寄ったジャスコで、男前豆腐店の豆腐発見!「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」と「喧嘩上等やっこ野郎」をゲットいたしました。さすがジャスコ、何でも置いてあるな。

早速、やっこ野郎をビールでいただく。おお、なかなかコクがあって美味いじゃないか。思ったより量があったので妻にも食べさす。

「うーん、私は生協の豆腐のほうが好きね。」

クールなご意見でした。

仙台市民に告ぐ

2005年9月16日 日常
仙台市民に告ぐ
わしは仙台に来てかれこれ3年だが、ここの交通マナーが特段に悪いとは思わん、しかしいつも気になり言いたいことがある。

いいか、
救急車が来たら道をあけろ!

救急車が君らの車を避けるんじゃないんだ、こっちがすぐに通れるように道をあけてやるんだ。
仙台にきてから、何度、後ろから救急車が来てるのにもたもたして道を空けない車を見ただろう。渋滞で車と車の意思疎通が出来なくて救急車立ち往生とかもあった。

わしは今まで、二度ほど別の土地で救急車に付き添いで乗ったことがあるが、渋滞していた道路の車が魔法のように左右に分かれていくのを見てえらく感激したのを覚えている。ホントありがたくて泣きそうな感じだった。今、仙台で救急車に乗ったら、間違いなく前を走る車に殺意を覚えるな。

余所もこんなもんなのかねえ。
ケロロ軍曹ゲットであります
たまたま寄ったゲーセンで、あまりにも取ってくださいっていわんばかりの配置だったので、ついついやってしまったよ@クレーンゲーム。1ゲーム100円だったし800円で3個ならいうことないですな。

ケロロ軍曹は、ここ宮城では土曜の早朝6時オンエアーなので、いまいち子供たちには浸透していない模様。家ではDVDを見せて洗脳済みなので子供は大喜び、あっさりと取られてしまった。
のだめは安心して読めるな、相変わらず素晴らしい。
付録のしおりをコンプリートで欲しいです、はい。
門が閉まっていれば入らなかった――大阪小学校内児童殺傷事件の公判で、加害者はこう述べたという。
従来、犯罪対策は、犯罪者の人格や劣悪な境遇(家庭・学校・会社など)に犯罪の原因を求め、それを除去しようとすることが中心であった。しかしながら、このような処遇プログラムは結局再犯率を下げることができなかった。こうした「原因追及」の呪縛を解き、犯罪の予防に新しい視点を与えるのが、「犯罪機会論」である。
本書では、どのような「場所」が犯罪を引き起こすのか、また、物的環境(道路や建物、公園など)の設計や、人的環境(団結心や縄張り意識、警戒心)の改善を通して、いかに犯罪者に都合の悪い状況を作りだし、予防につなげることができるのかを、豊富な写真と具体例で紹介する。


あまりによく出来た紹介文だったのでそのまま抜き出した、この本の内容を端的に表している。ちなみにここでいう「縄張り意識」というのは悪い意味ではなく、自分達の住んでいる場所に対する安全やよい環境を守ろうという意識のことである。

この本のいいところは、理論だけでなく具体的な取り組み事例を多くあげていることである。なるほど納得、勉強になりますな。実際に地域の防犯に役立つ知恵が満載である。最近、近所の治安が心配とか思ってるむきには読んで損はないですよと言っておく。

しかし、この本の白眉は、第4章において実際に罪を犯した者(特に少年)の立ち直りプログラムについて言及されている点であろう。犯罪者を社会から排除し続けるだけでは、決して安全な社会は出来ない、「だれも排除されない社会」を目指す方向性の中にこそ柔軟かつ強度のあるコミュニティの未来があるとわしは思う。
この本の第3章までに書かれている取り組みとして、例えば、ハード面の改革である死角の少ない街づくりに取り組んだり、ソフト面の改革である地域の人々による安全マップの作成をして、参画意識や縄張り意識を高めたりすることはわりと容易に出来るのではないかという気がする。しかし、第4章の取り組みのように罪を犯したものに機会を与え、コミュニケーションを図り、対話していくということは、我々にかなりの意識変革を求めてくるのではないだろうか。だが、こういった意向をもった社会というものにわしは憧れるのである。わしの理想とする社会のデザインが垣間見れた一冊でありました。
すまん、わしは忙しくて投票にいけなかったんだ。そりゃ、期日前投票もいこうとしたよ、ちょっとは・・・非国民でスイマセン。

とりあえず、次がんばれ。
妻の祖母の一周忌。

妻の親戚一同大集合であるが、わしは外様なので手持ち無沙汰、子供たちの相手ぐらいしかすることないわな。法要をつつがなく終えたあと墓参りして、最後は会食&温泉で締め。
しかし、会食の料理が素晴らしく美味いな。見た目の豪華な会席料理ってのはよくあるが、見た目に負けない美味しさの会席料理は珍しい。刺身に舌鼓、炊き込みご飯も全部食ってげっぷが出そうだよ、帰りの運転がなきゃ酒のみまくってたなたぶん。

腹が膨れたので、一人でさっさと温泉を満喫し休憩。皆様一息ついた頃合を見計らい挨拶して帰る。子供たちは小遣いたんまりもらえて大満足。こっちはご仏前によその子供の小遣いと支出ばかりで、ちょっと返せといいたい。

4時間のドライブで帰仙、明日からは出張だあ。

バーチャ三昧

2005年9月10日 ゲーム
バーチャ三昧
妻の実家の法事で(妻の)田舎に帰る。わしも十数年暮らしてた場所なので、久しぶりに常連だったゲーセンに顔出し。いつもの懐かしいメンバーがいたので対戦三昧。

わしは仙台に来て、バーチャはかなり上達したと思う(それでもヘタレだが)、でもなかなかこんな楽しく出来ることはないな。バーチャ自体はかなり末期なのに、こんな一地方でまだまだ盛り上がってるのが不思議だ。仙台でもこんなに盛り上がってるとこありませんがな。

あんまり楽しかったので、ついつい長居をして夜中の2時ごろまでやってた。さすがに歳なので、この時間になると反応速度もコマンド入力もへろへろで、折角10段に昇格したのに9段に落ちて帰りましたとさ。まーいいんだ。

しかし、ゲーセンってほんと何年たっていってもおんなじ面子がいるんだよな。

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