CRミラクルカーペットSP
二回目ばっかり拾います

新台だったので打ってみた。いやあ、これはV入賞キツイねえ。チャッカーのいい台に座ったから何とかなったが、この寄りの悪さ役モノの厳しさはなんだな、出玉の良さと速さを考えても、まったり打つには向かない運の要素が強い台ですな。このまま釘が締まっていったら絶対に打ちたくない機種。

チャッカーは2と3があり、それぞれの回数羽根が開くんだが、どちらでも一回目に拾わさないとV確率ががくんと落ちる。いやこれがまた拾わないんだ、なぜか2回目ばっかり拾うし。
それでも超優良チャッカーに救われて、何とか玉を増やしていったが、2箱溜まったところでハマリ突入、244回(チャッカー2だと2カウント、3だと3カウント)の地獄で持玉ほとんど入れて泣きそうになりながら打ってたら、そこからさくさく連荘、3箱貯めて即帰り。

もう(たぶん)打ちません。

昼飯カレー食ったら、晩飯もカレーでかなりショック。
著者名を見て、なんだか見たことのある名前だなと思った。プロフィールをみたら「かまやつ女」の文字が飛び込んできたので、ああ廃刊になった心理学雑誌『PSIKO』とかに書いてた人だなと思いながら購入。よく考えたら『ファスト風土化する日本』の著者じゃねえか、気付いたら買わなかったのに・・・。

でも、前回よりは面白かった。相変わらず、アンケート・統計についての学問的信頼度にはかなり「?」が付くが、マーケティング本として読むと面白い。
階層を〜系というカテゴリーに強引に区分するのは、まあ雑誌レベルの読み物という感じであるが、読んでて自分に心あたることも多いし(それによると、わしはもろ下流なんだけど、笑)、軽く流し読むには宜しいんじゃないでしょうか。
おもしろい、読め!

集英社新書はこういった対談形式モノが大変うまい。姜尚中/森巣博の『ナショナリズムの克服』、姜尚中/テッサ・モーリス・スズキの『デモクラシーの冒険』、そして今回の森達也/森巣博とどれも非常に面白かった。おそらく同じ編集者が関わってるのだとと思うがよくやった(違ってたらスイマセン)。

さて、本書は「ドキュメンタリー作家」森達也と「賭博師」森巣博が日本のメディアを切って切って切りまくる。いやあ、ホントにどうなっちゃうんだろうね>日本。

「メディアがおかしい」ということは、誰もが多かれ少なかれ、またいろんな意味において感じていることであろう。視聴者からの抗議を過度に恐れ、先手を打った自主規制で自らを縛りつけ肝心のことは何も報道しない、そのくせいったん悪と認定されれば叩きのめす。そんな日本のメディアの姿を二人は晒していく。

わしにとって興味深かったのは、オウム事件に対する対応において日本がいかに変わっていってしまったかという森氏の見解である。まさに日本におけるオウム事件は、10年早く来たアメリカにおける9.11なのだな。彼の作成した映画『A』『A2』をなんとしても観たくなった。

街場のアメリカ論

2005年10月16日 読書
長いまえがきがとても面白い

久しぶりの内田樹教授、ピンでの出版物。この本について内田氏は自分のブログで次のように語っている。
『街場のアメリカ論』の方はいったいこれがまともな研究書なのか、トンデモ本なのか、書いた本人には判定できない。
読み返しても、やっぱりよくわからない。
わかるのは、非常に多くの人がこの本を読んで腹を立てるだろうということだけである。
「物議を醸す」というようなレベルに止まらず、「罵倒の十字砲火を浴びる」「学者生命の終わりを宣告される」「読んだらバカになると断定される」「ついに馬脚をあらわしたと嘲弄される」といったかなりアグレッシブな反応が予想されるのである。
NTTのM島くんがあれほど「この本はいいです」と断言されるのは、内容がいいという意味ではなく、批判の嵐、ネガティヴ・キャンペーンが全国展開されるおかげでNTT的にはパブリシティにお金を使う必要がなくてラッキーという意味だろうと推察される。
なにしろ考えられる限りの領域のアメリカ研究者の「虎の尾」を踏みまくっているんだから、そりゃ関係者のみなさんはさぞやお怒りになるであろう。
英米文学関係の友人は多いが、彼らとて、この本を一読したあとは、私とは二度と口をきいてくれまい。
あの寛大なるナバちゃんでさえ、「ウチダさん・・・これはひどいよ」と絶句されるであろう。
まちがいなく私の書いたなかではいちばん態度の悪い本である。

ここまで書かれたら、これは絶対読まなきゃって思いますよね。本屋で見つけて即買い、他の未読の本は飛ばして即読みいたしました。

まず、20Pちょっとある長い長いまえがきがやたら面白い。この部分でかなりテンションが上がってしまった。これは久しぶりにすごい読書体験になるのでは(わくわく)と思ったが、中身はいつもの内田節でした(いや、面白いってことですよ、期待が高すぎただけで)。

実際、そんなに挑戦的な内容でもなかったと思うんだが、ブログで洗脳されてるからかもしれないが、違和感なくその通りと思いながら読めた。今まで読んだアメリカ論と特に敵対する内容でもないと思ったし。たしかに視点が違いすぎるのはあるだろうけど、(お得意の)ジェイソンやアメコミについての話は普通のアメリカ論ではでてこないしね。

いちばん残念なのは、装丁が『街場の現代思想』からかなり貧相になってしまったこと。紙質、デザイン、フォントと同じ街場シリーズなのにこんなに違うのかと・・・、並べて置くとかなり泣けます。

新書読みの憂鬱

2005年10月15日 読書
本屋はこまめに巡回しているつもりなのだが、たまにいっせいに読みたい本が現われるときがある。読書の秋に向けてか、各社からいろいろ新刊がでている。しかも、今回は読みたいのがけっこうあるぞ。ヤバイ。いろいろ興味の範囲が広がってきてるってのもあるんだろうけど、どれを買って、どれを立ち読みして、どれをななめ読みで済ますかってのはなかなかシビアな問題だ。

気になる本一覧。
●『人は見た目が9割』 竹内 一郎 新潮新書
●『図書館を使い倒す!―ネットではできない資料探しの「技」と「コツ」』 千野 信浩 新潮新書
●『あの人と和解する―仲直りの心理学』 井上 孝代 集英社新書
●『インフルエンザ危機(クライシス)』 河岡 義裕 集英社新書
●『ご臨終メディア―質問しないマスコミと一人で考えない日本人』 森 達也, 森巣 博 集英社新書
●『自宅入院ダイエット』 大野 誠 集英社新書
●『フランスの外交力―自主独立の伝統と戦略』 山田 文比古 集英社新書
●『地方公立校でも「楽園」だった―再生のためのモデルケース』 川村 美紀 中公新書ラクレ
●『ぐうたら学入門』 名本 光男 中公新書ラクレ
●『社会の喪失―現代日本をめぐる対話』 市村 弘正, 杉田 敦 中公新書
●『友情を疑う―親しさという牢獄』 清水 真木 中公新書
●『世界最高の日本文学 こんなにすごい小説があった』 許 光俊 光文社新書
●『産廃ビジネスの経営学』 石渡 正佳 ちくま新書
●『働きすぎの時代』 森岡 孝二 岩波新書
●『子どもの「心の病」を知る』 岡田 尊司 PHP新書

これでも店頭で選択したあとの生き残りなのだ。書名をメモるだけでも大変であった。とりあえず、鉄板で読むと思われる森達也、森巣博の『ご臨終メディア』のみ購入。
それはまさにミッケ地獄

楽しい本である、少なくとも『ウォーリーを探せ』よりは遊びがいがある。手がこんでいて、にぎやかで、家族や友達みんなでわいわい探せる。子供とのコミュニケーションにももってこい。子供だけでなく大人も夢中になること請け合い。

なのであるが、これだけつき合わされるともういやになってくるな。たぶんあと一冊ぐらいで全巻制覇なのでもう少しの我慢だ、がんばれ>俺。
娘の小学校でも大人気らしくて学校の図書館ではなかなか回ってこないらしい、地元の図書館でもずっと予約待ちだし、借りてるみなさんがんばって探してね。
「書は言霊を凍結させる」

「書」である、わしは書とはまったく何の縁もないが、たまたまこの本を手にとって読んでみたら面白くて買ってしまったのだ。

著者は書道家なのだが、まず素晴らしいのが平易な文章を書くということ。これだけ読みやすく解りやすい文章を書けるのはたいしたもんだ。途中、字や書体の歴史や道具についての話もあるのだが飽きさせずに読ませる。

そして、なによりこのデジタルの時代にさえ、手書きの文字がいかに重要で、これからも間違いなく生き延びていくという理由ををわかりやすく語ってくれる。わしなんかも字が下手で、文字を書くことにはコンプレックスがあるし、パソコンの存在は本当にありがたいと思ってる人間の一人であるが、これを読むとなんだか「書」をはじめたいような気分になりますな。

「書は人なり」

こういう自己表現の芸術もあったんだなと目を開かされた本でした。
いつもどおり本屋を彷徨ってたら、この本が眼に飛び込んできた。ここのところずっと高い本を衝動買いするのは自分に堅く禁じていたのだが、召喚されてしまったものは仕方がない、素直にレジに持っていった。

GAUDIA(絵画、オブジェ、スケッチ、コラージュ、映画の展覧会)というだけあって、シュヴァンクマイエル夫妻の作品が満載なのも嬉しいが、それに添えてあるヤンとエヴァの言葉がまたすばらしい。夢について、人形について、霊媒について・・・。解説陣の文章も良いし、かなり満足度高し。シュヴァンクマイエル好きなら間違いなく楽しめると思う。

さて、また夢と魔術の世界に浸るとしよう。

シン・シティ

2005年10月11日 映画
うーん、たいへんもったいない映画であった。

まず、キャラクターと配役はほぼパーフェクトに近い、俳優陣は男も女もキャラが立ってていうことなし。映像も悪くない、モノトーン基調に原色をひとつ加えた画面は(昔からある手法とはいえ)効果的だと思うし、デフォルメされたアクションだって結構イケてる。印象的なシークエンスも多々ある。

しかし、しかしだ、この破綻しきったストーリーはどうしようもなさすぎるだろ、何考えて脚本書いたんだ?>ミラー&ロドリゲス。特にドワイト(クライヴ・オーウェン)のストーリーなんか無茶苦茶だ。彼は何のために何に命張ってるんだ?さっぱり解らんぞ。あちこち矛盾だらけだし、いいキャラがいっぱいでてるのにもったいない。ミホ(デヴォン青木)はまあ大目にみるとする、あの手裏剣はかなりいただけないが・・・。

3つのストーリーのなかでは、マーヴ(ミッキー・ローク)の話のみ観るに値する。自分の命を守るためとはいえ、プロの女も敬遠する醜い自分と一夜を供にしてくれた女(ゴールディ)のために復讐を敢行する、これは解る。敵役のケビン(イライジャ・ウッド)のキャラもいいしね。【イライジャ・ウッド君は「ロード・オブ・ザ・リング」で脚光を浴びてしまったが、「エターナルサンシャイン」の変態助手役とか今回のサイコキラー役とか変態役が本当によく似合うと思う。】

3つのストーリーの絡み合いもさ、中途半端すぎて「パルプ・フィクション」の下手な二番煎じみたいになってるし、もうすこしストーリーの練りようってもんがあっただろうに。

いや、ほんとにほんとにもったいない映画であった。
この前、同じ著者の『心の対話者』を読んで、思うところあってこっちも読んでみた。なるほど、この本を読んで人生が変わる人も多いのではないか、そう思わせる内容の本であった。

前半は、『心の対話者』と同様、アクティブリスニングについて言及される。ここに書かれている技法的なことは、わしも無意識のうちにそうしてるなと思うことが多いのだが、テクニックとしてきちんと表明されると、なんだか普段の会話でもカウンセリングしてやってるって感じがしてヤなもんですな。まあ、わしは人の欲望をかき回すだけで癒したりはしないけどさ。

後半は、すこしスピリッチュアルな方面に踏み込んでいく。人と人とが根っこの部分で繋がってるってのは、トランスパーソナル心理学の世界と共通しているし、この本で言われるところの「神」ってのはちょうどウォルシュが『神との対話』で書いたのと同様の神である。ここらへんになると、トンデモの世界の匂いを醸し出す場合があるが、本書は非常にうまくそこらへんを避けて通っている。

正直に言うと、わしはこういったスピリッチュアルな世界や癒しの世界からは距離をとっておきたい人間であるし、まだまだ自分の欲望と向き合ってどろどろの世界に浸っていたい。この手の本にはわしの拒否反応を思い切り引き出してくれるのも多いのだが、この本はきわめてまともなので素直にお勧めします。
これは絶対欲しい!!【サイバラ・アトム】
ほすい!!

スペリオール読者プレゼントだそうだ。絶対買う、べた付けだといいなあ、それはないかなあ。

手塚プロ監修、海洋堂制作だそうで、うっかり手に入れた方は譲ってくれてもいいぞ。

妻の不貞

2005年10月8日 日常
おとといのことだが、出張帰りで久しぶりにPCを立ち上げたところ、Pからいきなりメッセが飛んできた。

「おい、おれのHPに変な検索で飛んできてるヤツがいるんだが」
どんなだ?
「10/4 転勤 内田樹 ブログ ○○」
・・・・・・汗
○○って、それわしのブログを検索しようとしてるよな、絶対。
「IPアドレスは*********」
いまからわしがそっちのHP踏むからIPとってくれ。
「*********ビンゴだ」

どうも、わしが留守の間に、我が家のPCからわしのブログを検索しているヤツがいる。XPでアカウントを別にしてるから家人の履歴は調べられないが、時間帯から考えて100%妻だな。お、お、恐ろしい。

で、本日。二人で車に乗っているときに、わしが出張の間PCで変なこと調べてたでしょ、と切り出してみる。「えっ!」顔を赤らめながらもごもごと口ごもる妻。にやにやしながらしばらく遊んだ後、種明かしをする。「ぐぞ〜〜!!ぬかった」「おのれP、この前のDVDの件といい貴様許さん。」

この前のDVDの件とは、PがわしにDVDを送ってくれたのはよかったんだが、宛名をふざけたハンドルで書いてよこしたので妻の怒りをかっていたのだ。どうも、今回の件でますます怒りをかったようだぞ>P。仙台に遊びに来ることがあったら背後には気をつけろよ。

引継ぎ地獄

2005年10月7日 お仕事
引継ぎのため、一日300Km弱も車で移動、流石に疲れた。しかし、なにより疲れるのは、まだまだ引継ぎが終わらないってことだ(涙)。

宮城県広すぎ!(それでも東北地方では小さいほうなんだけど)
昨晩、パチ屋をでて飯食ってホテルに帰ったら、入り口付近に怪しいオヤジどもの集団がいる。げ、うちの会社の人たちだ・・・。

「おう、漆黒!今帰ってきたんか。よし、これからみんなで飲みにいくぞ!!」オヤジ(部長)の一声で、ずらずらと十数人のおっさんが動き出す。まあ、飲むんならいいかなと思いついていったが、わざわざ電車に乗って近くの繁華街まで繰り出すってのもなんですな、みなさん好きですねえ。

と、のこのこついて行った先は・・・キャバクラ。あれ、飲むんじゃなかったの?まあ酒はあるか・・・。しかし、お姉ちゃんが若いのはいいけど、話がつまんねえ!キャバってこっちが話題を盛り上げるもんなんですか?(そうらしい)

「あ!おまえ、いまオレのことを虫けらを見るような目で見たな!!」絶好調でオヤジギャグをかまし続けるKさんが、するどくわしの視線に反応する。
なにいってんですか、Kさん。そんなこと思ってませんよ!(ホントは思ったけど)切れるギャグだなあと感心してました(嘘)。

店を出て、Kさんがクダを巻く。「だいたいなあ、なんでわしがネエチャン二人も相手せにゃならんのだ。疲れるんだよ!」えー!Kさんのあんな幸せそうな顔見たら、間になんて入れませんよ!!僕はKさんの顔見るだけで幸せな気分になりましたよ。「あ、そう?じつは楽しかったんだよ〜うひひ。」
疲れますな。

その後、居酒屋で気心の知れた3人で飲み直し。キャバの良さがさっぱりわからんあるよ。
東京出張はよかったが、とったホテルが微妙に田舎で何にもない。時間があったので駅前のパチ屋を覗く。お、青いレレレだ、その名も「春までレレレにおまかせ」。春セルなんてあったんだなあと思いつつ、釘のよさそうな台を試し打ち。

うーむ、なんだか役モノの扇子での振り分け手前の形状が違ってる気がする・・・気のせいかな?なんだか役モノ内を玉が落ちてくる速度がやたら遅い・・・寝かせかな??スペシャルルートから玉が落ちるのも凄く遅い・・・玉がでかい???
そして極めつけは、ホウキが引っ込んでるのに玉が回転体のほうに流れていく・・・なんじゃこりゃあ???!!!。

通常ルートで玉が落ちてくるときに、あまりに遅くて、場合によってはホウキの動きが止まったころに落ちてきたりする。動きが止まるとコースを塞いだかたちになるので、必ず玉は回転体のほうに行くのでそれはそれで大変美味しいのではあるが、なんだか気持ち悪い。

大当たり時に、7個目入れてホウキが止まった後も、なぜか(ホウキは引っ込んでるのに)玉は回転体のほうに行ってしまう。ホウキが動いてるときは空振ってはずれ穴に消えていったりするのに・・・なぜ?玉が大きくてゆっくり落ちてくるから勝手に角ではじいて回転体のほうに行ってる様に見えるんだが・・・。おかげで7R当たりなのに15R完走が結構あった。

うーん、世の中には不思議な台があるなあ。残念ながら時間もなかったので2箱でそそくさと両替して退散したのでした。

めまいの正体

2005年10月4日 読書
めまいってのは、ほとんどが生活習慣病である。規則正しい生活をして、よく寝て、ストレスをためないようにしましょう。ってのが著者の主張でいいのかな?たぶんいいと思います。

その他、いろいろなめまいについて勉強になりました。

これ以上感想を書きようがありません。
長寿世界一を誇り続ける日本であるが、本当にその医療現場は優秀で医療制度は優れているのか?本書は第一部において「機会の平等」と「結果の平等」の二つの観点から日本の医療制度の矛盾を明らかにし、第二部において「よい医療(制度)」を実現するために、「一人ひとりの努力で出来ること」「為政者に任せないといけないこと」にわけて解説していく。

第一部は、日本の医療の矛盾点がいろいろな角度から指摘されていて面白い。データーもかなり深く追求しているように見受けられる。ただし、そのほとんどは独自調査であるので、著者の主張は納得しつつも留保の状態にしておくしかない。今後、同じような本を読んだときに比較してみることにする。

第二部において、第一部で指摘された矛盾を解決するための処方箋が与えられるのかなと思い読み進んでいくと、なぜか『家庭の医学』でも読んでるかのような、病気の症状の解説が総花的に展開されていく。たしかに(家庭の医学を読むのと同じように)参考にはなるんだけどなんなんだ。こういう症状のときはこれを疑ってこういう医者に行きなさいとか、名医を探す方法はこうとか書いてるのは、「一人ひとりの努力で出来ること」ってのの内容なんだろうけど、なんだかピントがずれてないか?この部分だけごっそり余分な気がするんだけどな(たしかに読むほうにとっては参考にはなるから無駄ではないけどさ)。
もうずっと通勤靴はREGALのWalkerしか買ってない。黒と茶を交互に買う。REGALのもっと高い革靴もいいんだけど、このWalkerのフィット感、歩き心地を知ってからはもう他の靴には目がむかねえ。

ただ、めったに安く売ってないのでセールのときは必ずチェック。ちょっと気が早いが、来年の初売りはとりあえずこれを狙っています。二足セットで売ってくれてもいいぞ>関係靴屋各位。

夜回り先生 1 (1)

2005年10月1日 読書
原作の『夜回り先生』は、ずいぶん前に本屋で立ち読みしていた。読んでみて、正直、自分のなかでどう解釈していいのかとても戸惑った。彼の行動は、感動的ではあるが完全に常軌を逸している。

しかし、プロ教師の会の諏訪哲二が著書の中で彼について言及している文章を読んで得心がいった。
【誤解を恐れずに言えば、これはすごい教師の物語ではない。ありうべき教師の煮詰められた姿が水谷氏にあるのではない。水谷氏は職業から「夜回り先生」と呼ばれているが、氏の真の姿は街に現われた聖者なのであり、「神」なき「神」の代理人である。】
そう、完全に私を捨て去ってしまったように見えるその虚無を身にまとった彼には「聖者」という呼び方こそがふさわしいのではないか。(蛇足であるが、これは水谷氏を神のような人として崇めているのではないので、念のため申し添えておく。)

そんな原作の漫画化である。わしは書籍として既に原作のある漫画っての読まないし(『バカボンド』除く)ましてや買ったりはしないんだが、これは画が土田世紀なので買った。この原作を描くのに彼ほどの適任者はいないだろう。実際に読んでみて、素晴らしいの一言。もはや、「実話を基にしたフィクション」ではあるだろうが、水谷氏の虚無の貌を描ききった筆力には脱帽する。
特に、水谷氏がまさに修羅の聖職者としての道に入っていくさまを描いた、第0夜「ブランコ」は傑作。

最後に、この話だけは絶対にテレビドラマ化しないで欲しい、お願い。
会社員の男性(主演=永島敏行)が会社帰りに同僚と飲酒し、その帰宅途中、最寄り駅近くの駐車場に止めていたマイカーで変える際に死亡事故を起した。有罪判決を受け、刑務所に収監、会社からは解雇され、妻(朝加真由美)は被害者遺族への謝罪や示談交渉に追われ、マイホームはおろか家族の絆までも失っていく内容となっています。
 挿入歌として、交通事故で人命を奪った青年の償いの日々を歌った「さだまさし」さんの『償い』が随所に流れ、ストーリーを盛り上げています。


会社の交通安全研修で見せられたビデオ。いきなりさだまさしの『償い』が流れる、部内の人間はなんだか変な出だしにざわついていたが、ドラマが始まりひたすら悲惨な話が展開されだすとしんとなってしまった。最後に『償い』の後半部分がかかってエンディングとなるのだが、これはあかん、泣きそうになるわ。

ドラマとしてはともかく、飲酒運転撲滅のための教育ビデオとしては、完璧なできだな。まさに、1時間後に送別会を始めようかという我々にとっては(みんなの気持ちが異様に沈んでしまったけれど)教育効果満点であった。

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