大人は愉しい

2007年8月20日 読書
【鈴木 晶 内田 樹 ちくま文庫】

おお、わしが未読のウチダ本が文庫化されてるではないかと、本屋で見つけ即購入即読み。内容は2000年から2002年にかけての内田樹と鈴木晶のウェブ上での往復書簡なんだが、その後内田氏が発信していくネタの原型がいろんな形で出てきており、懐かしくもあり愉しくもある。

いや、実際のところかなり知的興奮を覚えつつ読めまして、ネタ的には以後もおんなじのがでてるので、わかってるものばかりなんですけどそれがまた面白い。ウチダ対談物のエキスの詰まった本で、大変楽しめました、お勧めです。
明日から仕事ですね
盆休みはあっという間に終わっていった。結局、子供達がいない(ワケアリであったりイベントであったり)のをいいことに八咫と市内を食い歩いた連休でありました。おかげで食費はかなりかさんだが、それなりに美味いものばかり食して満足度は高かったです。

本日は、街中にでてINDEEDのショルダーバッグを購入。いままで使ってたシザーバッグでは、新書より大きな本が入らなかったのでこれからはハードカバーも安心して持ち歩けますよ(嬉)。シンプルだけどなかなか上質で満足、末永く愛用したい。
【生田 武志 ちくま新書】

著者は、釜ヶ崎の夜回りを続けながら、自らも日雇い派遣労働に身をやつす現場の人。本書は、野宿者が置かれた現状をまさに現場から発信した貴重なルポルタージュである。

最底辺を生きる人の現場から見えてくるのは、この国の歪みであり、排除の構造であり、人々やマスコミの無関心であり、そして、そこに生きる人々自身も思い込まされている自己責任という魔物である。著者は、現状をあるがままに報告しつつ社会のありようをきちんと分析してみせる。すでに、ネットカフェ難民なる言葉が浸透しつつあるなかで、さらにこれからを考える上で非常に参考になる一冊でした。
いやー、今回もmixi様のおかげで、夜想のシュヴァンクマイエル特集の増補改訂版を買い漏らすことなく済みました、ありがとう。取り扱い店舗が少ないから普通に本屋回ってたら絶対気づかなかったな。仙台では、あゆみBooks仙台店に山積みであります、お早いうちに。ついでに、この店はなかなかサブカル系の品揃えがよろしいですな、街中なんだけど逆にわしなんかには便利が悪くていままであんまりいってなかった、これからは贔屓にいたします。

で、本のほうもなかなかによい出来で、シュヴァンクマイエルファンなら買う価値ありますよ。
【熊野 宏昭 ちくま新書】

冒頭、【この本を手にとられた多くの方は、病院にかかるほどではないけれども仕事や生活でそれなりにストレスを抱えており、時には「いっぱいいっぱい」になったり、切れそうになったりしながら、日々がんばって暮らしているのではないでしょうか。】とあり、おそらくそういった人のために書かれた本なのだろうと思う。

残念ながら、わしはストレスはほとんど感じないたちなので(たんに人生に不真面目なだけのような気もするが)自分自身には役に立たないのだが、内容は大変面白かった。

著者は、ストレスに対して「力まず、避けず、妄想せず」ととなえるのだが、この「妄想せず」の部分が大変興味深かった。われわれが対象を知覚する際には、通常ほぼ自動的に解釈したり評価する思考が起こる。しかし、その解釈、評価、感情のほとんどは個人的なバイアスがかかっているためそれが苦しみの元になる。そこで、物事を感覚のレベルで止めて、「今の瞬間」に意識を集中し余分な思考を行わない。マインドフルネスと呼ばれているこの方法は、目からうろこで刺激的でした。

全体的にみても、ストレスで苦しんでいる人には良書だと思いますのでお勧めいたします。
コロンバイン高校銃乱射事件を題材にした映画を観るのは、『ボウリング・フォー・コロンバイン』『エレファント』に続いて三本目。本作では銃乱射事件は物語の最後の最後に出てきて、4人の子供を持つシングルマザーの恋愛、家族、仕事、闘病をめぐるストーリーが淡々と展開していく。しかし、この淡々とした展開が非常に効果的で、こつこつと積み上げてきた家族の幸せが一気に崩れていったときに、どうしようもないやるせなさが心に残る。こういうアプローチもあるのかと思わす佳作。

主人公、ドーン・アンナは実在の人物で、わしがもっている『コロンバイン・ハイスクール・ダイアリー』でも発言が引用されていた。
【辛 淑玉 岩波新書】

いままでも、辛氏の本は本屋でよく見かけていたし、それなりに面白いんだろうなとは思っていたが、買って読もうって気にはあんまりなれなかった。大きな理由の一つは、題名を見ただけでだいたいどんなことが書いてあるか想像がつくってことだ。本書も、人に薦められて読んだがやはり思ったとおりの内容であった。

だからといって、本書がツマンナイというわけではない。在日、女性、低学歴の三重苦(?)の彼女が日本社会で生き抜いてきた戦いの人生は大変面白いし、事例としてあげられている社会運動に関わっている人々の話もいろいろと考えさせられる。しかし、面白く読めるってことと共感できるってことはまた少し違うようだ。

わし個人は、著者と同じく信条的には左寄りだと思うし、また国家権力に対し自らの正義を貫くために闘っていくことを貶すつもりも毛頭ない。でも、わしには本書は単なる「反権力の勧め」と読めてしまう。もちろん、著者にそのような気持ちのないことは重々分かっているんだけれども・・・。

己を捨て社会正義のために闘うってことは、たしかに崇高なことだろう。しかし、当初の目的とは違った方向に暴走してしまったり、利益追求に走ってしまったりといった運動の危険性というものもあるはずである。本書が、そういったことには一切触れず、ひたすら自分が見てきたよい事例のみを礼賛しつづけているのをみると、もうすこしリテラシーについても言及したほうがいいんじゃないかとなんだか不安になってくる。そこらへんが単なる「反権力の勧め」に読めてしまう所以なんだよな。

また、もう一つどうしても共感しきれなかった理由は、相手(敵)に対する敬意の足りなさなんだよな。味方はとことん褒めちぎり、敵はとことん貶す姿勢ってのは気持ちよくもあるんだが、敵味方を超えて相手を取り込んでしまうぐらいの懐の深さってのがあってもいいんじゃないかと、打たれ蔑まれてきた者こそ、そういった度量を持って闘うべきだとわしは思ってしまう、それは単なるセンチメンタリズムとは分かってるんだけれどもね。
【VF5】いかにも熱そう
幻球板の10周目が販売されてたので早速買って東部で幻球集め。ビンゴフェスタなるものも行われていてお祭りっぽくていいですな。でも、夕方いったら人はあんまりいなくて、ひたすらミネ君と対戦(タイマン)を繰り広げる。このビンゴフェスタって負けてもビンゴの数字が揃っていくのがよろしいですな、あとノーカードの人との対戦でも揃うのもgood!!

実家に帰っていた八咫と娘が仙台に戻ってきたのをほおっておいて、とりあえず10周目が揃うまで粘りました、相変わらずわがままな父親で申し訳ない。

で、アイテムは「プロミネンスアーム」炎が腕にまとわりついていかにも熱そう。いいアイテムなんだけど全キャラ共通っぽいのがセガさんらしいところ(笑)、モチベーションアップのネタは一日で消化してしまった。

■動画 
闘劇出場のため関東にいってる猫助動画が結構あがってるので、順次アップしときます。
http://www.moviecaster.net/search/?search=yamaneko

やっと今日から

2007年8月12日 日常
盆休み突入!

しかし、予定まったくなし。読書とゲーセンの日々?あ、家族サービス!

ジャニス

2007年8月11日 映画
やっとDVD化された幻の作品「JANIS」、これだけはレンタルまで待ってなんて悠長なことはいってられないので買ってきました。だって、動くジャニス・ジョップリンですからね、貴重。

早速堪能いたしましたが、残念なのは歌詞の字幕がないところ、『フェスティバル・エキスプレス』のように、メニューでオン・オフとか選べるようにしてくれたらいうことなしだったのにねぇ。
【古野 まほろ 講談社ノベルス】

というわけで、前作『天帝のはしたなき果実』を読み終えたのでようやく先に買った本書を読むことが出来たしだい。よく言えば、前作よりあほな学園物の部分が大きく抜け落ちた分まともなミステリーになっている。でも、その分トンデモ度が下がっておじさん的にはちょっと残念(最後にはちゃんとあるんだけどね)。

本作はミステリーとして普通にお勧めできると思うんだが、惜しむらくは前作を読んでからでないといろんなことが分からずに楽しめないであろう点。どれだけの人が前作を乗り越えて今作までたどり着けるかは、わしにはまったく想像つきません(笑)。
【浅野 いにお 小学館】

浅野いにおの新刊であるが、わしは毎週ヤングサンデーで連載を読んでいるので購入はせず。もうちょっと話が進まないとこの作品は評価できませんな。内容的にはかなりシビアなところに触れつつも、深く踏み込まずにきているのでこれからの展開待ちでしょうか。

とりあえず、主人公およびその一族が鳥!?であるという大いなる謎が解き明かされるまで読んでいきたいと思います。
【古野 まほろ 講談社ノベルス】

いやいや、面白うございました。『虚無への供物』とは違った意味でアンチミステリですな。そしてこれは、著者が著者自身のために書いた物語だよな、主人公も同名だし。もう、己の嗜好をこれでもかといわんばかりに書き連ね、登場人物のギャグにトリビアルなネタをちりばめ、それが結構分かるわしはおそらく著者と同年代のはず。著者紹介にはなぜか酉年とだけ書かれているが、著者が1969年、昭和44年生まれでなければわしは心底驚くぞ(はらたいらに2000点)。

時は1990年代初頭、戦後の状況が少し違ったらしく、日本帝国が存続しているらしいパラレルワールドでの話し。でも、冷静に見ていくと1990年代にしては?ってとこもあるにはあるんだが、そこはパラレルワールドだからいいのか、いいんだよな。ミステリというよりは、オタク度満点の吹奏楽部をとりまく学園物の部分が大半。そして、その超文系書体というか、ルビの大群に目くらましをかけられること請け合い。これは、なかなか人には薦められませんな(笑)。アマゾン、その他書評でぼろぼろなのも肯けます。でも、ミステリの定石はきちんと踏み外さずその部分がよく出来ているのもまた事実。この物語が『虚無への供物』と似ているのは、本格推理にできるというところを充分見せた上であえてそうしていない点。最後の超どんでん返しというかトンデモ展開も含め、わしにとっては愛すべき一冊でした。なにより著者の言葉へのこだわりには頭が下がります。ルビに惑わされるが日本語表現に対する愛着はなみなみならぬものがありますよ。
【VF5】おしゃべりうさぎさん人形
バージョンCリリースで登録された新アイテムも二日でコンプとか思ってたらもう一つあったらしい。ショップの新アイテム「うさぎさん人形」を装備したときにだけ普通争奪で取れるという「おしゃべりうさぎさん人形」がそれ。ただでさえアイテムはいっぱいあるのでショップで新アイテムが出てもまったく買う気なかったよ、まさかこんな仕掛けがあろうとは・・・。

というわけで、装備したらすぐ取れました。装備したらいろいろ応援してくれて楽しいんだが、これすぐ飽きてウザくなるよな(笑)。

それより、段位があがりません、というかあがれません。6〜8段ループになってきた。実際に弱いんだから仕方ないんだけどな(苦笑)、3P+Gからのレッキャクがバージョン変わってからよくガードされるんだが、タイミング変わった?他のパイ使いに聞いても問題ないみたいだし、なんでわしだけ?ちゃんと9K+Gでだしてるんだけどな??遅いのか早いのかもよく分からん(涙)。

YAHOO!検索

2007年8月6日 日常
最近、アクセス元表示を見ていると、やたらYAHOO!検索で来る人が増えているんだがなんかあったかな?Googleからはちっともこないんだけどな。

まあ、別にアフィリエイトで稼ごうってんじゃないからいいんだけどさ。ちと気になる今日この頃。

【VF5】痛恨

2007年8月5日 VF5
午前中は、娘の引越し。まがいなりにも父親をやっている者としてはかなーり複雑な気持ちで送り出す。

午後から、花火大会で激混みのなか地下セガに「ちび太ぶらり旅」と公式大会を覗きに(というか参加しに)いく。ぶらり旅は人の集まりはいまいちだけど、セクシー斉藤氏の司会でそれなりに盛り上がり、わしはコマンドミスだらけで死んでました。2R目普通にやればそれでフィニッシュのコンボをミスり逆転負け(涙)、まあ2-2までは手を抜いてくれてたのでこんなもんですね。

夕方からの公式大会はさらに人が減り、十数名での大会。さびしすぎます。地下セガでやってるのにねえ、VF4までの状況とはまさに天と地。ここでも決勝まで残ったのはいいが、ミスで自滅。参加人数少なすぎて準優勝でも1ポイントという悪夢(苦笑)。

■動画 ぶらり旅
http://f.flvmaker.com/mc.php?id=VErFdggS2olEKcM8_4XfDOR8jt7q4yjvp4Fo.D_ATHLWL_bOqEQGqpg7tI/zcTk/JpXPN9bhkieg2Th_celc_ti6
ビジネス実務法務検定試験3級の結果が送られてきた。

・・・2点足らずで不合格(号泣)

会社の自己研鑽プログラムで、無意味と知りつついろんな試験を受けたが落ちたのは初めてだ。たしかにテキストを一回も通して読まずに受けたんだが、何とかなったと思ってたんだけどな、3級だし、甘かったっす。

くそ、やる気はないが落ちると腹が立つ(笑)、12月にもう一回受けよ。
ビールの季節ですねえ
わしは、呑み助ではなく、ビールも美味いものを2,3本飲めれば幸せな人間なのですが、我が愛する「恵比寿の黒」を置いているところが激減中により、最近はキリンの「ニッポンプレミアム」なんかに浮気中。恵比寿も「緑」をだしたのはいいけど、それによって「黒」が置かれなくなったら本末転倒だろうと、店頭の生き残りに負けてるぞ、なんとかしてくれ。

【VF5】忙しい

2007年7月29日 VF5
仕事が忙しい、この土日も出勤し次の休みはまだ未定。次なるミッションも待ち構えているので、盆休みまでは肉体的に厳しい仕事が続く、がんばれ>わし。

で、バージョンCにもようやく慣れてきた私ですが、まだまだ方針が決まりません。やはり、リターンの少なくなったミドルも、当てて不利のPKも、避けられたら終わるコソウハも、P確?の中華サマーもどれも必要です。つまり、基本スキルを磨けとこういうことですな。それと、まじめにK確覚えてダメージ効率上げないとだめですね。いまだに分からんキャラはとことん分からんわし・・・何試合してるねんってな。

強化された46P+Kも、下PスカッたあととかPKヒット後とか6PKヒット後とかに当たらなくもないけど主力では絶対無理だよな。しかもたまにしか当たらないから当ててもこちらが驚いてコンボにいけなかったりとか・・・へたれです。

■まったく参考にならない動画。適当にアップ中
http://www.moviecaster.net/search/?search=yamaneko
【古野 まほろ 講談社新書】

つらつらと、100Pほど読んでみた。美文調の凝った文章だけど、中身はライトノベルなんだな(笑)。それはそれでわし的には問題ないんだけどさ、作者の読書遍歴とか環境が垣間見られて面白い。ネットでは文章が読みにくいという意見が結構あったが、すらすら読めますよこれ、慣れです。

が、どうも内容が前作の続編で、そこここにネタバレ的要素が出てきたので読むのを中断。前作買って読んでからにしますわ。

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