蛮幽鬼

2011年7月13日 映画
蛮幽鬼
ゲキ×シネがらみでもうひとつ。

映画館で観た『蛮幽鬼』があまりに素晴らしかったので、DVDを買ってしまった。ブルーレイがないのが残念だけどおおむね満足。わしの中では、『朧の森に棲む鬼』『髑髏城の七人』を押さえて堂々のトップとなりました。残念なのは古田新太が出ていないというところぐらいか。

『蛮幽鬼』のいいところは、前半から見せ場が次々とありしっかり盛り上がるところ。上川隆也、堺雅人、早乙女太一といった面々にしっかり見せ場を用意し、誰目当てできた客もしっかり楽しませる心配りのなされた脚本。特に、堺雅人ファンのOLや早乙女太一ファンのおばさま達は萌え死ねたこと請け合い(わしの勝手なイメージですが)。かくいうわしも早乙女太一の殺陣のきれいさにはちょっとびっくりした。今夏の『髑髏城の七人』の再演(通称「ワカドクロ」)にも出演しているようなのでそれも楽しみ。稲森いずみも最初はどうかと思ったが後半どんどんよくなっていき、いつものメンバーはいつも通りの盛り上げかたで、何度観ても楽しい。これは、本当に生の舞台で観てみたかった、スタンディングオベーションがとまらなかったのがわかる気がするな。

薔薇とサムライ

2011年7月12日 映画
薔薇とサムライ
ゲキ×シネ公開二日目の日曜に観たので、もう先月になるんだな。や、それでね、いつも思うんだけど仙台はゲキ×シネの客の入りが悪いんじゃないかと。公開二日目の日曜だというのに半分も客席が埋まらないというのはどういうことなんだ!
もっと人気があってしかるべきだと思うんだけど、そんなにチケット2500円が高いか!?(帰りに入り口近くに300円割引券がおいてあるのに気付き、歯ぎしりしたのは事実だが)

まあいい、来ていた客は新感線フリークが多くみんなで楽しく観劇できたので満足だ。前半ちょっと心配になるけど後半でしっかり盛り上げるいつものパターンで、最後は客席から拍手が起こり、変な一体感をもって終了。天海祐希が舞台に立つとどれほどすごいかを思い知りました。

前作?の『五右衛門ロック』の流れからして、絶対最後の盛り上がるところで見栄を切るはずと思い、ずっと待っていたらやはり来ました。お約束とはいえちょっとしびれる(笑)。

みなさん、上映してるうちに是非どうぞ(といったはいいがもう公開終了か・・・)。

容疑者Xの献身

2011年1月9日 映画
何気なく家人が録画していたものを観たんだけど、面白かった。

こいつは泣けますな。堤真一すばらしい、福山、柴崎は個人的にどうでもよし、松雪を観ながら家族で、やっぱり美人はとくだよねーとひとしきり。

物語の展開といい、見せかたといいとてもよくできてるとは思うんだが、大きな疑問がひとつ。原作読んでないから解らないだけかもしれないので教えて欲しいんだが、あんな複雑なことしなくても、死体をわからんように始末するのに頭脳を集中させるだけでよかったんじゃね?

おくりびと

2009年2月27日 映画
実はちょいと前に映画館で観てたんですが、アカデミーとったのでリバイバル上映も増えるだろうなー。これは映画館で号泣しながら観るのが吉。チャンスがあればDVDなんていわず映画館で観るべし。

わしがいったときは、それでも結構客は入ってたんだが、平均年齢がやたら高くてもうすぐおくられびとな人たちばかり(笑)。リピーターも多い感じで、よくわかりますよ、いい映画だもんね。

とにかくね、もっくんの表情・所作は完璧。そして脇役陣もほんとにに穴がない、というか素晴らしい。日本アカデミー賞を総ざらえなのもうなづけます。ただ、唯一の弱点は広末くんなんだよなー、もったいない、ほんともったいない。まだ前半部分はよかった、失業するわ借金作るわで山形の実家(田舎)に突然引っ越すというどうしようもないだんなに対して、菩薩のような微笑をうかべるだけでつき従う妻、なんていい人なんだよヒロスエー。だけど納棺師という仕事にだけは理解を示せなくて「汚らわしい」と言ってしまうシーン、ここで説得力のある演技ができてれば、いや出来る演技者であれば・・・ああもったいない。


ぐるりのこと

2008年9月24日 映画
これはDVD検索ででねえ!!
詳細は後ほど
映画観てきた。

クラウザーさん最高DEATH!!



とりあえず、続編を期待。

運命じゃない人

2008年6月24日 映画
運命じゃない人
アフタースクールが面白かったので、内田けんじ監督のデビュー作をチェック、これまたなかなかに良いですな。

こちらも、アフタースクール同様、意外な展開とほのぼのとした雰囲気が楽しめる佳作。脚本も良くできているが、内田けんじの良いところはあのなんともいえない間と、どのキャラクターにも注がれている愛情だよな。レストランの給仕のおじさんとか、タクシー運転手とか便利屋山ちゃんとかみんないい味だしてます。

さて、優れたギミックと変わらない友情をテーマに二作を撮った内田けんじ、次はどんなの撮ってくれるのか今から楽しみです。
アフタースクール 二回目
いろいろと、確認したいことがあったので先週に引き続き、また観てしまった。

いやー、この映画って二回目のほうが面白いよ絶対。いろいろと疑問に思ってたところも確認、納得できたし、新たな疑問もちょいとでてきたな。

内田けんじこれからも要チェック。仙台フォーラムでは監督第一作『運命じゃない人』も来週から上映するみたいなので観てきます。
アフタースクール
前にも書いたが、わしは人に勧められたものはとりあえず試してみる人間なので、この映画も勧められたので素直に観てきた。

う、お・面白い!!久々のスマッシュヒット。何も考えずに観るとなにがなんだかわからなくなるが、意外な展開を楽しめるのは間違いなし。ギミック(仕掛け)も素晴らしいがドラマとしてもなかなか、ほんわか気持ちよく観終われるのでデートとかにももってこいかと。わしが観た回は観客6名(少ない!)であったが、楽しい時間を共有できた。素直にお勧めする。あとクレジットの後にもうワンシーンあるので席を立っちゃあ駄目ですよ。

以下、多少ネタバレ

この映画、きれいに伏線の回収ができてていいんだけど、やはり多少の疑問は残る。機会があったらもう一回観て確認したいんだが、どうにも納得できないのが、社長の腹心(?)がじつは・・・ってオチ、これはどうも話に無理がある気がするんですがね。ま、重要な役どころではないのでどうでもいいといえばどうでもいいんですが・・・。あと、後半、母子を中学校に移動させた意味が分からん。ドラマとしてはそれが素晴らしく効いてくるんだけど、何のために移動させたんやーー???ってドラマの為か、そうだよな。

追伸、2度目の鑑賞の結果、上記の社長の腹心がてのは勘違いだったと判明しました。大変失礼いたしました。だって似てるんだもん。中学に移動した理由はやっぱり分かりません。
相棒-劇場版-絶体絶命42.195km東京ビッグシティマラソン
わしは、この元になるドラマも観てないし、そもそもドラマのスピンオフの映画というもの自体にまったく興味がないんだが、ひょんなことから観てしまいました(笑)。

結論から言えば、思った以上に面白かった。強引ではあるが物語をぐいぐいと引っ張っていく展開はそれなりにどきどきするし、こういった映画としてはまさに求められているものだと思う。キャラクターもしっかり生かされていてドラマファンも(多分)納得の出来なのではないだろうか。しかし、この映画のすごいところはもっと別のところにある。

それは、テレビ朝日開局50周年記念映画なのに、堂々とテレビ批判を繰り広げてしまっていることだ。最初に殺されるのはテレビキャスターだし、よくこの内容で作れたよなと感心してしまう。

以下、ネタバレあり

観ればすぐ分かるが、この映画が題材としているのは「イラク日本人人質事件」であり、そのときのマスコミをはじめとする自己責任論を振りかざした人質バッシングである。このときの批判(マスコミ、政府、国民)の為になんとストーリーの後半は費やされてしまう。事件の全貌が明らかにされて、あとは話の締めと後日譚ぐらいで終わりかなと思ってから、かなりの時間を費やして、その部分にフォーカスが当たって湿ったドラマが展開するのだが、そのために回収しきれていない疑問がいっぱいあるんですがね。そもそも先輩はなんで青酸カリのんでぴくぴくしてたのかとか、あんだけ人殺しておいて元総理には殺すふりだけですかとか、そもそもあんな猟奇的な殺しかたしておいて同情はひけないだろうと・・・。

とりあえず、前半を面白く作ってじつは本当にやりたかった後半をむりやり作ってしまったという、監督なのか脚本家なのかわしにはわからないが、きわめてアクロバティックな作られ方をした映画でした。
この映画、劇場公開時に観にいきたかったんだけどタイミングが悪くていけなかったんだよな。BS2でやってるのを見つけて録画視聴。

いやー、わしも歳なので涙腺が弱くなっていかんねえ、ビデオ視聴でこれだけうるうるくるんだから、映画館で観てたら号泣してたな、たぶん。

アイルランドからニューヨークにに違法入国でやってきた4人の家族。ようやく見つけた住み家は変な人がいっぱいのボロアパート。売れない俳優の父ジョニー、それをアルバイトで支える妻サラ、ビデオカメラを手放さない姉クリスティ、天真爛漫な妹アリエル。家族の心に大きな影を落とす、事故で亡くしたもう一人の子供フランキー。そして、ひょんなことからこの家族と交流を深める同じアパートに住む黒人青年マテオ。彼らの交流を通じて死と再生の物語がファンタジックに語られていく。

もうねえ、娘二人が可愛すぎるわけですよ。超ショートカットの妻サラもわし的にかなりいいんですが、この娘達にはかないませんわな。特に、クリスティが発表会でイーグルスの『デスペラード』を歌うシーンは秀逸。劇中歌で感動したのは、映画『フォー・ザ・ボーイズ』でベットミドラーがビートルズの『In My Life』を歌うシーン以来(これもかなりいいんですよ)。でも、このBS2での放送では翻訳が独自なのかなんだか歌詞の訳が変だったぞ、聴かせどころなので意訳でいいんだけど日本語としてどうよって感じになるのはいただけない。

マンハッタンの底辺の人々のリアルな生活が描かれていて、妖精も魔法もでてこない(まじないはでてくる)がこの映画はやっぱりファンタジーだよな、観る人が大人になるほど泣けてくる、そんなファンタジー。ビデオカメラが小物として上手く使われている(おそらく、この映画の時代設定の頃、ビデオカメラは子供がオモチャに持つには高価すぎると思うが、それもまたファンタジー)。
子供が観てたので一緒になって観てしまった。CGも良くできていてなかなか面白かったです。登場人物たちのデフォルメされた動きが、大げさなんだけど、いきすぎてなくてなんとも絶妙。ゼメキス&スピルバーグだけあって、ちゃんとツボを押さえたつくりになっていて、できれば映画館で観たい作品ですな。
スウィーニー・トッド
デートには向きません

今日は娘が友達の家に泊まらせてもらっているので、仕事帰りに観てまいりましたよ@スィーニトッド

バートン&デップの黄金コンビでダークなホラー調とくれば、どうしたってゴシックホラーの傑作『スリーピー・ホロウ』レベルを期待してしまうわな。まあでも、バートン好きなら観ておいてもいいんじゃないでしょうか、実際わしはそれなりに楽しめたし。デップ好きには、歌声が聴きたいというひと以外にはあんまりお勧めできない。特にデートにはあんまり向かないと思う、たぶん『キル・ビル』より向かないのではと。

しかし、ミュージカルってのはやはり舞台のほうが似合うよな。これもミュージカルじゃなくて普通に作ったほうが絶対面白いと思う。そして、日本でやってた舞台版『スウィーニー・トッド』のほうこそを観たかったなとそう思った。だって、ミセス・ラヴェットが大竹しのぶですよ。彼女がやったラヴェットはどれだけ狂気溢れてたのだろうか。

蛇足であるが、この映画にはくねくね曲がった木もでてこないし、建物は普通に垂直に建っている。これでいいのか!?>バートン
録画してたのを観る。

わしは、松本大洋ファンを自称するものであるが、この代表作の『鉄コン筋クリート』を読んでいないというもぐりといわれても仕方ない自称ファンである。

というわけで、先にアニメのほうを観てしまったわけだが、なかなか面白いんじゃないか、これ。というか画も動きもテイストもかなり良かった。ああこういう話だったんだな、原作も早く読まなくては。
マリと子犬の物語
正月働いたので今日まで休み。小三の娘につきあって観てきた。こんな正々堂々まじりっけなしの感動物語がわしに耐えられようかと思ったんだけど、娘の強い要望に負けました。

いやー、もう完璧でした。子役の女の子の泣く演技は凄かったです。中盤以降うちの娘も泣きっぱなし、感動したと申しておりました。実際おじちゃんもかなり涙腺は刺激されましたよ、こりゃ泣けるわな。でもさ、ちょっとわし的には長すぎるしだれる余分なエピソードもあるので、さくっと切って70分ぐらいにするとかなりイイんではないかと・・・だめ?

いよいよマリとの再開のシーンで、満を持して画面に現れたマリがあまりに見た目が違ってて、ぇ・・・違う犬?って感じが映画館全体に漂ったのがかなり笑えました。
八咫がツタヤで「ゆれる」を借りてきたっていうから観ようとしたら中身はこれだった・・・。どこをどう間違ったんだ?

バブルの頃を思い出せて笑えると・・・それだけですな。どーでもいいが阿部寛はかっこいいと思います。

ジュマンジ

2007年12月26日 映画
昔見た記憶があったんだが、子どもが録画したのをだらだらみてたら結構面白かった。意外とよく出来た映画だったんですね。

キルスティン・ダンストが子役で出ていて、昔は可愛かったんだなあと・・・。

さくらん

2007年12月24日 映画
いやー、悪くないとは思うんだけど・・・。

土屋アンナは原作のイメージに近いとは思うがやっぱり花魁よりヤンキー役が似合うし、鮮やかな映像美はいいんだけど、いかにも花屋さんがコーディネートしましたって感じだし、蜷川実花も悪くはないんだけど、女性を妖艶に撮るなら市川崑とか五社英雄ならどんなにすごくなっただろうと(無理だけど)ついつい思ってしまう。

いい役者も多いだけにもったいなし。

カーズ

2007年11月28日 映画
ピクサーの作品なのに映画館での上映中はさほど話題にならず、でも観た人たちの評価はすごく高かったので、子供連れて映画館で観たかったんだけどなんやかんやしてるうちに上映期間も終わってしまいDVD化待ちでした。

相変わらず外れなし。というか、いままでの作品の中でもかなりいい。CGは間違いなく最高。大人も子供も安心して楽しめて、しかもちょっといい話。穴がなさすぎるのが不満なぐらい。

ああ、これでディズニー配給じゃなかったらいうことないのに。

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