重力ピエロ

2008年4月18日 読書
【伊坂幸太郎 新潮文庫】

読了。うーーーーーむ、なかなかに面白かったんだけどねえ・・・。ネタが早めに予想がついてしまうのは、本書の面白さを損なっていないのでまったく問題ない。でも、個人的には葛城の人物像をもう少し書き込んで欲しかったなと思う。小説としては大変面白いんだけど、なんとなく違和感があった。多分わしは伊坂はんとは人間観がちょっと違っていて、その部分が違和感になってるんだと思う。そういう意味では、わしは伊坂幸太郎派ではなくやっぱり舞城王太郎派なんだと思った。

ああ、でもこの話。脇役がしっかりして、内面に踏み込んだ画が撮れれば結構面白い映画になるんじゃないかな、ちょっと期待。

以下ネタバレ含むので注意


いやでも、ラスト近くであっさり元レイプ犯が殺されてしまうのは予想外で驚いた。あそこはやはり、元レイプ犯が集まってきた浮浪者たちに襲われてレイプの精神的被害をまざまざと実体験させられるというオチに違いないと踏んでいたんだけどなあ・・・。

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