02月26日付 日経新聞の報道「液晶パネル、国内2陣営に集約・ソニーとシャープが共同生産」へのコメント:

いやー、ひさしぶりに興味深いニュースですな。さすがにこういう展開は業界の端っこにいるわしにもまったく予想外でした。プライドの高いソニー様が憎っきシャープと組むなんて絶対にありえないと思ってたもんな。でも、東芝のようにシャープから液晶の供給を受けるという形ではなく、堺工場への出資により共同生産という形にしたところにソニーのぎりぎりのプライドを感じますな。

ソニーにとって、この共同出資によってシャープの液晶工場のノウハウを得ることが出来れば、将来の有機ELの生産工場を稼動させるにあたって得られるメリットは大きいだろう。まあ、なんにしろこれで有機EL技術の海外への流出リスクはかなり減るだろうから経済産業省あたりも胸を撫で下ろしていることでしょう。

液晶パネルの外販に舵を切ったシャープにとっても大口の供給先が出来るわ、投資負担も軽減されるわで、あらためて考えるとなるほどな協業なんですな。

まあわしの関心事は、末端の現場においてどのような製品が供給されて、どんな風に売れていくのかってことなんですけどね。

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