アイの物語

2008年1月5日 読書
【山本 弘 角川書店】

いまとなっては一昨年の本であるが、たまたま聴いていたラジオ番組で賞賛されていたので読んでみた。著者はSF作家でゲームデザイナー、と学会(トンデモ本を楽しむ会)の会長もやってるお方。本書のなかでも(と学会員)らしいなと思わせる記述が多くてある意味楽しめる。

で、本書は純然たるSF小説なんだが、機械に支配された未来の世界で、美形のアンドロイドに囚われた主人公が7つの物語を聞かされるという設定になっており、おおこれはまさにアラビアンナイト、シャハラザード役がアンドロイドってのはなかなかよろしいですな。

7話のうち最後の2話が中編になっておりちょっと長いんだけど、できも素晴らしい。個人的には6話目の『詩音が来た日』が好き、上手いです。「がんばるぞお、おう」

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