【斎藤 環 幻冬舎新書】

文章は読みやすいし(というかとってもフランク)内容も面白い。
特に「社会の成熟度と個人の成熟度は反比例する」という命題にはすごく納得させられた。

しかし、本書で核の概念となっている「病因論的ドライブ」っていう言葉はちょっと分かりにくすぎるのではないかと思う。単語からどういうことを言っているのかが素直に連想できないんですけど、もっと分かりやすい表現のほうがいいんじゃないですかねえ。「システム」や「関係」に問題点を置く著者の意見にはたいへん同意できるんだけどこの言葉によってむしろ分かりにくくなってる気がするんだけど。

コメント