【熊田 紺也 平凡社新書】

事業に失敗して借金抱えた筆者が50歳も間近にしてはじめたのが湯灌サービス業、つまり死体を洗い、死化粧を施し、死装束を整える職業である。

プロ意識を持ってこの仕事に取り組んでいる筆者のあっけらかんとした文章が心地良い。仕事でもパートナーの奥さんとの阿吽のやり取り、遺族に対する思いやりを通して現代のお葬式事情が垣間見られる。

穢れなんてとんでもない、湯灌業って本当にいい職業だと感じられる一冊。

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