SONYの液晶テレビ戦略におもう
2006年5月23日 家電マニアの独言 コメント (1)
SONYの液晶テレビBLAVIAが売れている。豊富な宣伝、徹底的な店頭演出、そして価格対策。とりあえず何が何でもシェアを取りに来ている。永年AVの雄として君臨し続けてきたSONYが家電の王様テレビで、ここ数年シェア1位の座を明け渡していることはSONYのプライドを傷つけ続けてきたことだろう。SONYは本気である。
思えば5,6年前、SHARPがAQUOSシリーズを出し始めたとき、SONYはあんなもの(液晶テレビ)がテレビの主流になるはずがないと笑っていたのだ。それが数年のうちに形勢は逆転し、世はデジタルと薄型の波に乗ってあっという間にブラウン管は消えていっている。笑えるのはその少なくなっているブラウン管でも、AQUOS効果かSHARPがシェア一位になってしまったことだ。
しかし、ここからSONYの復活劇は始まっている。韓国サムソンとの液晶製造のための合弁会社をつくり、工場まであっという間に作り上げてしまった。そして、その生産力に加えSONYブランドの威力で昨年末には世界シェア1位の座を取り返したのだ。あとは国内で勝てば、めでたくSONYの復活劇の完成である。
だが、一番の問題は商品力である。新製品のS2000、V2000シリーズは、回路を刷新してノイズ感は向上したものの、いかんせんパネル自体は1000シリーズと同じでアクオスのBシリーズと比べると性能的に半年から一年遅れの感は否めない。しかも、日立や東芝がやっているハードディスク内蔵の提案であるとか、動画に対する高画質化回路の搭載(ビクター、パナソニック、日立etc)など、独自の特長もない。端子類もようやくHDMI付けたと思ったら、AVマウス外したためアナログ録画機しか持っていないユーザーは、デジタル番組を予約録画することすらできない(他メーカーではアナログ画質にはなるんだけど連携予約録画はできる)。
決算内容をみても、SONYはAV部門は赤字を続けている。つまり、赤字になってもいいから金を使ってシェアの確保を図ること、これがSONYの捨て身の戦略である。パワーゲームに持ち込んで、体力のない競争相手を排除し、そうしているうちに商品力でも追いついて、その後、この市場から利益を稼ぎ出すのだという意図が見えてくる。
ゲーム機でもPS3が価格面でどう転ぶか、SONYの正念場は続くのでありますね。あ、個人的にはSONYのセールスマンに悪感情はないんだが、特に向こうに好かれている気もしないので、ゆるりと見守っております。
思えば5,6年前、SHARPがAQUOSシリーズを出し始めたとき、SONYはあんなもの(液晶テレビ)がテレビの主流になるはずがないと笑っていたのだ。それが数年のうちに形勢は逆転し、世はデジタルと薄型の波に乗ってあっという間にブラウン管は消えていっている。笑えるのはその少なくなっているブラウン管でも、AQUOS効果かSHARPがシェア一位になってしまったことだ。
しかし、ここからSONYの復活劇は始まっている。韓国サムソンとの液晶製造のための合弁会社をつくり、工場まであっという間に作り上げてしまった。そして、その生産力に加えSONYブランドの威力で昨年末には世界シェア1位の座を取り返したのだ。あとは国内で勝てば、めでたくSONYの復活劇の完成である。
だが、一番の問題は商品力である。新製品のS2000、V2000シリーズは、回路を刷新してノイズ感は向上したものの、いかんせんパネル自体は1000シリーズと同じでアクオスのBシリーズと比べると性能的に半年から一年遅れの感は否めない。しかも、日立や東芝がやっているハードディスク内蔵の提案であるとか、動画に対する高画質化回路の搭載(ビクター、パナソニック、日立etc)など、独自の特長もない。端子類もようやくHDMI付けたと思ったら、AVマウス外したためアナログ録画機しか持っていないユーザーは、デジタル番組を予約録画することすらできない(他メーカーではアナログ画質にはなるんだけど連携予約録画はできる)。
決算内容をみても、SONYはAV部門は赤字を続けている。つまり、赤字になってもいいから金を使ってシェアの確保を図ること、これがSONYの捨て身の戦略である。パワーゲームに持ち込んで、体力のない競争相手を排除し、そうしているうちに商品力でも追いついて、その後、この市場から利益を稼ぎ出すのだという意図が見えてくる。
ゲーム機でもPS3が価格面でどう転ぶか、SONYの正念場は続くのでありますね。あ、個人的にはSONYのセールスマンに悪感情はないんだが、特に向こうに好かれている気もしないので、ゆるりと見守っております。
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