『社会的ひきこもり』の斉藤環と『負け犬の遠吠え』の酒井順子が「負け犬」「おたく」「ヤンキー」「腐女子」とその「性愛」状況について大放談。深い話はないが大変読みやすくて面白い。

「負け犬」「おたく」あたりの状況は結構つかめていたが、「腐女子」についてはここではじめて正しい理解ができた気がする、非常に勉強になりました(笑)。昨年の日記に書いた「飛影来て」http://diarynote.jp/d/62692/20050801.htmlの女はまさに「腐女子」だったのかと納得。それにしても斉藤環はサブカルチャーについて詳しい。

全体的に気軽に読めて面白い本書であるが、斉藤環による「はじめに―性愛、この平等に不平等なもの」という冒頭の一文が非常によく、最近の「格差論」全盛のなかでそれを越える新しい視点が開けました。この部分のみ必読。

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