人はあなたの顔をどう見ているか
2005年9月7日 読書
この本は、7月に新刊ででたときから知ってはいたんだが、題名がこれで、帯に「きれいになりたい人へ」・・・これではわしが手に取るわけなかろうが!!
たまたま同じちくまプリマー新書の香山リカの本を立ち読みしたらこの本が隣に積まれていた。なにげなく手にとってぱらぱらめくって見ると、なかなか面白そうなので思わず買ってしまった。こういうちょっとした差異とか偶然で、立ち読みされて終わるか、買われるか、はてまた気も付かれないかってのが変わってくるのが申し訳ないというかなんというか、すいません>立ち読みですませた本。
で、そういう「きれいになりたい人」が手に取った本書に仕掛けられてる爆弾は、著者が『顔面漂流記』で知られる生まれつき顔の半分に赤アザをもっている人だということである。ホンの些細な美醜ではなく、普通の人が想像するのも難しい「ユニークフェイス」な視点からコンプレックスについて語られるのである。
たしかに、「顔が美しかったり、ハンサムであれば、普通の顔をした人よりも、幸福で自由な人生を送ることができる」これは我々の社会で一般に信じられていることである。そして、そのことを煽る情報がマスメディアを通じて大量に流されている。本当にそれを追い求めることが幸せに繋がるのか?これは、著者のような極端な状況に身を置く者だからこそ説得力を持つ本である。
著者は、この本を『肉体不平等社会の中間に位置する「普通の顔」、そして、下層に位置する外見をした人のために書きました。』といっている。そう、外見の良し悪しにおける勝ち組やより美しくなることを煽ることによって儲けている企業の口車に乗ってコンプレックスを溜め込んでいってはいけない。身体コンプレックスという猛獣を飼いならすことにより、そのコンプレックスは人生の味方になるはずだ。そのためのヒントがこの本には書かれている。とはいえ、実際にこの本を読んで、そういうコンプレックスから完全に開放されるとはわしも思わない。それでも「コンプレックスを言語化しろ」という著者の主張にはうなずけるものがある。
自分の美醜に関わらず誰が読んでも面白く読めると思うので、自分達が取り憑かれているものを知るという意味でも、読んでみたらどうでしょう。
まったくの余談であるが、この本を読んでいて中学生のころを思い出した。にきび面でぼーっとした顔つきだったわしは、鏡で自分の顔を見て、「あーこれじゃあ女にはもてねえな。わしは外見では勝負できん」と思ってた。それが高校になり、ある女の子に告白っぽいことをされ、世の中には物好きがいるということを知った。そして、別にたくさんにもてなくてもピンポイントで何とかなればいいのだということを理解したのである。あ、ちなみにその告白してくれた女の子とはとくに付き合うこともなく、わしが振った形になったんだが、実態は、わしが舞い上がってしまいどうして良いか分からなくなってしまっただけなのである。いまなら確実にものにしていると思うのだが、なんとももったいない話である。
たまたま同じちくまプリマー新書の香山リカの本を立ち読みしたらこの本が隣に積まれていた。なにげなく手にとってぱらぱらめくって見ると、なかなか面白そうなので思わず買ってしまった。こういうちょっとした差異とか偶然で、立ち読みされて終わるか、買われるか、はてまた気も付かれないかってのが変わってくるのが申し訳ないというかなんというか、すいません>立ち読みですませた本。
で、そういう「きれいになりたい人」が手に取った本書に仕掛けられてる爆弾は、著者が『顔面漂流記』で知られる生まれつき顔の半分に赤アザをもっている人だということである。ホンの些細な美醜ではなく、普通の人が想像するのも難しい「ユニークフェイス」な視点からコンプレックスについて語られるのである。
たしかに、「顔が美しかったり、ハンサムであれば、普通の顔をした人よりも、幸福で自由な人生を送ることができる」これは我々の社会で一般に信じられていることである。そして、そのことを煽る情報がマスメディアを通じて大量に流されている。本当にそれを追い求めることが幸せに繋がるのか?これは、著者のような極端な状況に身を置く者だからこそ説得力を持つ本である。
著者は、この本を『肉体不平等社会の中間に位置する「普通の顔」、そして、下層に位置する外見をした人のために書きました。』といっている。そう、外見の良し悪しにおける勝ち組やより美しくなることを煽ることによって儲けている企業の口車に乗ってコンプレックスを溜め込んでいってはいけない。身体コンプレックスという猛獣を飼いならすことにより、そのコンプレックスは人生の味方になるはずだ。そのためのヒントがこの本には書かれている。とはいえ、実際にこの本を読んで、そういうコンプレックスから完全に開放されるとはわしも思わない。それでも「コンプレックスを言語化しろ」という著者の主張にはうなずけるものがある。
自分の美醜に関わらず誰が読んでも面白く読めると思うので、自分達が取り憑かれているものを知るという意味でも、読んでみたらどうでしょう。
まったくの余談であるが、この本を読んでいて中学生のころを思い出した。にきび面でぼーっとした顔つきだったわしは、鏡で自分の顔を見て、「あーこれじゃあ女にはもてねえな。わしは外見では勝負できん」と思ってた。それが高校になり、ある女の子に告白っぽいことをされ、世の中には物好きがいるということを知った。そして、別にたくさんにもてなくてもピンポイントで何とかなればいいのだということを理解したのである。あ、ちなみにその告白してくれた女の子とはとくに付き合うこともなく、わしが振った形になったんだが、実態は、わしが舞い上がってしまいどうして良いか分からなくなってしまっただけなのである。いまなら確実にものにしていると思うのだが、なんとももったいない話である。
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