内田氏は最近、往復書簡ものや対談本の量産体制に入ったようだ。まあ、似た話の切り口を変えてるだけといえばそれまでだが、面白いのでいいや。

今回の往復書簡相手は浄土真宗の僧侶、釈徹宗氏。内田氏の質問に仏教の観点から釈氏が答える内容になっている。幼馴染の盟友平川克美氏との往復書簡本『東京ファイティングキッズ』のような、二人が完全にシンクロして話がどんどん進んでいくのとは少し展開が違い、内田氏と釈氏の間には微妙なずれがあり、それがまた面白くもある。

2巻完結なんだが、まだまだ話は助走の部分という感じ。しかし、内田氏がレヴィナスを語るときは本当に熱くて素晴らしいな、どんどん洗脳されていく自分を感じます(笑)。

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