オレ様化する子どもたち
2005年3月24日 読書
これは面白い!これからの学校教育問題を考えるときに絶対に外せない本になるのではないだろうか、教育について関心がある人は必読。
著者は「プロ教師の会」代表。現場にいたことの言葉の重みとはこういうことかと感じずにはいられない。「プロ教師の会」ってなんかへんなこという人たちの集団と思ってたがかなり見直しました。通常、親はせいぜい数回しか子育てをしない、批評家は外側から学校や子供の有様を見ているだけだ、その点教師は数十年にわたり同じ視点から子供たちを見ている。子供たちがどのように変わっていったのか、そしてその原因は学校にあるのか、はてまた家庭に?それとも社会に?
本書では前半で著者が今起きていることを分析していき、後半で著名な教育論者の考え方を批判的に見ていく。そしてその批判の中で前半の著者の分析をさらに深く掘り下げていく。その切り口は鋭く、恐ろしく説得力がある。この本の示唆しているところは深くそして重要である。教育とはなにかあらためて考えさせられた。
話はそれるが、本書で「夜回り先生」こと水谷修に言及している章がある。これを読んで、なぜ夜回り先生の話を読むたびになにか突きつけられるものを感じるのかがわかった気がする。著者は言う――水谷氏は職業から「夜回り先生」と呼ばれているが、氏の真の姿は街に現れた聖者なのであり、「神」なき「神」の代理人である。――つまりは「教師」ではないということなんだが、わしの実感もずばり彼は「聖者」であるってことだ。聖者を前にすると世俗にまみれた腹黒いわしはとても居心地が悪くなるのである。
著者は「プロ教師の会」代表。現場にいたことの言葉の重みとはこういうことかと感じずにはいられない。「プロ教師の会」ってなんかへんなこという人たちの集団と思ってたがかなり見直しました。通常、親はせいぜい数回しか子育てをしない、批評家は外側から学校や子供の有様を見ているだけだ、その点教師は数十年にわたり同じ視点から子供たちを見ている。子供たちがどのように変わっていったのか、そしてその原因は学校にあるのか、はてまた家庭に?それとも社会に?
本書では前半で著者が今起きていることを分析していき、後半で著名な教育論者の考え方を批判的に見ていく。そしてその批判の中で前半の著者の分析をさらに深く掘り下げていく。その切り口は鋭く、恐ろしく説得力がある。この本の示唆しているところは深くそして重要である。教育とはなにかあらためて考えさせられた。
話はそれるが、本書で「夜回り先生」こと水谷修に言及している章がある。これを読んで、なぜ夜回り先生の話を読むたびになにか突きつけられるものを感じるのかがわかった気がする。著者は言う――水谷氏は職業から「夜回り先生」と呼ばれているが、氏の真の姿は街に現れた聖者なのであり、「神」なき「神」の代理人である。――つまりは「教師」ではないということなんだが、わしの実感もずばり彼は「聖者」であるってことだ。聖者を前にすると世俗にまみれた腹黒いわしはとても居心地が悪くなるのである。
コメント