「人妻」の研究

2005年2月14日 読書
俗に「一盗二婢三妾四妻」というらしい。これは、男性から見た性の対象としての女性のランク付けであるが、「盗」というのは人妻を寝取ること、つまり「人妻」は最高ランクなのですね。「妻」が最低ランクなのも笑えるというか、妻帯者の私にはよくわかるというか(いや、嘘です)。

さて、本書ではその「人妻」がどのように見られてきたのか、その変遷をいろんな文献から探っていくのであるが、まあなんですな、社会学的には面白いかもしれんが、わしのエロスは満たされないな(あたりまえか)。

鎌倉夫人や芦屋マダムやら武蔵野夫人に自由が丘夫人、軽井沢夫人とまあ地名+夫人ってのもいろいろあるのね、まあそんな話でした(何)。最後は、『金曜日の妻たち』から『不機嫌な果実』にいって『失楽園』でしめるという、不倫ドラマめぐりで終わるのでした。結局、昔も今もあんまり変わらないってこと???

さて、ここで敗戦直後の代表的な「恋する人妻」子爵夫人・マダム鳥尾のお言葉を「女をほんとうに夢中にさせる男というのは、奥さんがいて、それにきまった愛人もいて、さらにすんなりとつまみぐいもできる男のことで、それをなんの破綻もなくおこなえる人でなければならない。」 がんばれ!!>俺。

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