現代思想のパフォーマンス
2005年1月16日 読書
この一週間の昼休みは本当に至福のときであった。ガストに入り、日替わりランチ大盛りとドリンクバーを頼む。食事がくるまでは右手で本書を持ち左手で携帯を操作。食事がきてからは、食べながら読む(行儀が悪いが)。そのあとコーヒーを2,3杯飲みながら読んでると一章が終わる。店内はかなりうるさいのだが、2,3Pも読むとまったく気にならなくなる。ときおりふうとため息をつき虚空を見つめる。あー、幸せだ・・・。
まえがきに「本書は、これまでにない種類の本である。その目的は、現代思想の概説ではなく、現代思想をツールとして使いこなす技法を実演(パフォーマンス)することである。」とあるように普通の哲学解説書とは趣を異にしている。扱われる思想家は、ソシュール、バルト、フーコ、レヴィ=ストロース、ラカン、サイードの6人。それぞれに一章が割り当てられ、一章が案内編、解説編、実践編にわかれる。特に実践編ではその思想家の理論をもとに、映画や小説を読み解くという大変にスリリングな試みがなされている。
実のところ、内田樹の他の著作やHPで読んだことのある文章はいくつかあったのであるが、それでも新鮮な気持ちで読め、新たな発見が多くあった。これを読んで6人の思想家の考えを理解したつもりになることは厳に慎むようにしなければならないが、それでも難解なものが理解可能な形で提示されるってのはなんと嬉しいことであろうかと心底そう思う。
本書は、2000年にハードカバーで出版されたものの新書版らしいが、佐伯啓思の最近の著作が引用されてたり、細かいところでブラッシュアップがされているようだ。せっかく新書版も出て世間の目にも多く触れていることでしょうし、ぜひぜひ続編を望みます。
まえがきに「本書は、これまでにない種類の本である。その目的は、現代思想の概説ではなく、現代思想をツールとして使いこなす技法を実演(パフォーマンス)することである。」とあるように普通の哲学解説書とは趣を異にしている。扱われる思想家は、ソシュール、バルト、フーコ、レヴィ=ストロース、ラカン、サイードの6人。それぞれに一章が割り当てられ、一章が案内編、解説編、実践編にわかれる。特に実践編ではその思想家の理論をもとに、映画や小説を読み解くという大変にスリリングな試みがなされている。
実のところ、内田樹の他の著作やHPで読んだことのある文章はいくつかあったのであるが、それでも新鮮な気持ちで読め、新たな発見が多くあった。これを読んで6人の思想家の考えを理解したつもりになることは厳に慎むようにしなければならないが、それでも難解なものが理解可能な形で提示されるってのはなんと嬉しいことであろうかと心底そう思う。
本書は、2000年にハードカバーで出版されたものの新書版らしいが、佐伯啓思の最近の著作が引用されてたり、細かいところでブラッシュアップがされているようだ。せっかく新書版も出て世間の目にも多く触れていることでしょうし、ぜひぜひ続編を望みます。
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