ようやく読了、はっきり言ってよく分かりません。
が、がだ、内田樹にはまって結構読み込んできただけに、それでも少しは分かってると思いたい、ほんとに。あとがきで著者自身がラカンもレヴィナスもよく分からないと書いている、だから私もそれでいいのだ(たぶん)。

分からないもの同士を掛け合わせ、そのなかから、かれら巨大な哲学者の思考を見えない糸をたぐり寄せるようにして読みとろうとするこの本書の試みは、成功しているのかどうかさえも哲学に縁のない私にはわからない。しかし、この世界に一歩足を踏み入れてしまった私はもう読前の思考に戻ることはできない。死者について、時間概念について、存在論について・・・たぶんこれから何度かこの本を読み返すことになるんだろうと思う。

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