あー、異論も多いとは思いますが、面白かったです(笑)。
あちらが悪魔祓いジョン・コンスタンティンならこちらは鬼殺し病葉出門(わらくばいずも)だ。まあ、あちらがとことんクールなのにこっちはべたべたですが(笑)。いっそ伝奇物なんだからもっとエロ度を上げていただいてもおじさん的にはオッケーかなと。
まあ、CGならびにセットなんかの出来には目をつむって、ストーリーは良くできてたんじゃないでしょうか、及第点はあげられると思います。でも、舞台のほうが面白そうな気はしますな、たしかに。細かいところで文句を言い出すとたくさんあるんだが、基本的にわしは伝奇物大好きなのでよしとする。
あちらが悪魔祓いジョン・コンスタンティンならこちらは鬼殺し病葉出門(わらくばいずも)だ。まあ、あちらがとことんクールなのにこっちはべたべたですが(笑)。いっそ伝奇物なんだからもっとエロ度を上げていただいてもおじさん的にはオッケーかなと。
まあ、CGならびにセットなんかの出来には目をつむって、ストーリーは良くできてたんじゃないでしょうか、及第点はあげられると思います。でも、舞台のほうが面白そうな気はしますな、たしかに。細かいところで文句を言い出すとたくさんあるんだが、基本的にわしは伝奇物大好きなのでよしとする。
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いや、大変に面白かった。わしのツボにはかなりはまってます。
カトリック系キリスト教世界をバックボーンにしたお話だけど、まあそれはわりとどうでもいい。天使と悪魔がいて、人は死んだら天国か地獄に行く、自殺した人は地獄行きが決定だ。自殺か病死か事故死かってのはかなり微妙な線引きがいるんだろうけど、神様の線引きはどうなってるんでしょうか?という疑問を感じたがそれはほんとうにどうでもいい話。
とりあえず、この作品はエンターテイメントとして秀逸。キアヌ君結構はまり役だね、クールさがいい(いろんな面でかなりクール)。マトリックスより個人的には好き。ガブリエル役はこれが天使かいと思ったが、まあいい。あとは、突然でっかい音が鳴る脅かし演出はもうちょっと抑えてくれんかのう、くるのかこないのか身構えるのが大変だ(笑)。
最後にこれから観る人にアドバイスをひとつ。エンドロールのあとにもう一シーンあるので、早々と席を立つと見逃すよ。
カトリック系キリスト教世界をバックボーンにしたお話だけど、まあそれはわりとどうでもいい。天使と悪魔がいて、人は死んだら天国か地獄に行く、自殺した人は地獄行きが決定だ。自殺か病死か事故死かってのはかなり微妙な線引きがいるんだろうけど、神様の線引きはどうなってるんでしょうか?という疑問を感じたがそれはほんとうにどうでもいい話。
とりあえず、この作品はエンターテイメントとして秀逸。キアヌ君結構はまり役だね、クールさがいい(いろんな面でかなりクール)。マトリックスより個人的には好き。ガブリエル役はこれが天使かいと思ったが、まあいい。あとは、突然でっかい音が鳴る脅かし演出はもうちょっと抑えてくれんかのう、くるのかこないのか身構えるのが大変だ(笑)。
最後にこれから観る人にアドバイスをひとつ。エンドロールのあとにもう一シーンあるので、早々と席を立つと見逃すよ。
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エターナル・サンシャイン
2005年4月3日 映画
レイトショーで観てきた。
うーん、面白い、面白いんだが・・・この素材・アイデアでこの配役ならもっと面白くてもいいはず。冒頭にああいったシーンを持ってきてるなら、最後にもうひと展開あってしかるべきだろ、観客が思ったとおりに終わったらあかんのではないかと。アカデミー脚本賞が頭にちらついて最後のどんでん返しを期待したのも悪かったが・・・。
ちょっと酷評気味だが、いい映画だし面白い映画だと思う。ジム・キャリーもケイト・ウィンスレットも素晴らしいが、イライジャ・ウッドの変態助手役があまりにはまってて笑えた。あと、後ろに座ってた女二人組み>なんだかぜんぜん分からない映画だったねって・・・頭悪すぎるぞ。
バレンタインデー目前のある日。ジョエル(ジム・キャリー)は、不思議な手紙を受けとる。
「クレメンタインはジョエルの記憶を全て消し去りました。
今後、彼女の過去について絶対触れないようにお願いします。ラクーナ社」
クレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)は、ジョエルが最近喧嘩別れしてしまった恋人。
仲直りしようと思っていた矢先に、彼女が自分との記憶を消去してしまったことを知りショックを受けた彼は、自らもクレメンタインとの波乱に満ちた日々を忘れようと、記憶除去を専門とするラクーナ医院の門を叩く。
うーん、面白い、面白いんだが・・・この素材・アイデアでこの配役ならもっと面白くてもいいはず。冒頭にああいったシーンを持ってきてるなら、最後にもうひと展開あってしかるべきだろ、観客が思ったとおりに終わったらあかんのではないかと。アカデミー脚本賞が頭にちらついて最後のどんでん返しを期待したのも悪かったが・・・。
ちょっと酷評気味だが、いい映画だし面白い映画だと思う。ジム・キャリーもケイト・ウィンスレットも素晴らしいが、イライジャ・ウッドの変態助手役があまりにはまってて笑えた。あと、後ろに座ってた女二人組み>なんだかぜんぜん分からない映画だったねって・・・頭悪すぎるぞ。
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いまさらではあるが観てきた。評判がいまいちなのでどうかなと思ってたんだが、なんだ面白いじゃないか。巨匠のイマジネーションは相変わらずすごいですな。画の部分で文句を言う人はいないだろうと思わす充実ぶり、まさに宮崎ワールド。
宮崎アニメらしく主人公のソフィは芯の強い(老婆になるまでもなく)老成したタイプで、魔法使いハウル、火の悪魔カルシファー、魔法使いの弟子マルクル、荒地の魔女、案山子のカブ、変な犬となかなかキャラクターも揃っててそれぞれがいい味を出してると思う。特に、マルクル(神木隆之介)と荒地の魔女(美輪明宏)は声が素晴らしい。
この映画が駄目だった人は、声優の部分とストーリーの部分が駄目だったんだろうな、わしにはまったく問題なかったが・・・。あとは、これが宮崎アニメのベストかといわれればそうではないだろうとは思うが、おおむね観にいく人の期待には答えてる映画だと思うんだが・・・まあ、何を期待するかにもよるのかな。
宮崎アニメらしく主人公のソフィは芯の強い(老婆になるまでもなく)老成したタイプで、魔法使いハウル、火の悪魔カルシファー、魔法使いの弟子マルクル、荒地の魔女、案山子のカブ、変な犬となかなかキャラクターも揃っててそれぞれがいい味を出してると思う。特に、マルクル(神木隆之介)と荒地の魔女(美輪明宏)は声が素晴らしい。
この映画が駄目だった人は、声優の部分とストーリーの部分が駄目だったんだろうな、わしにはまったく問題なかったが・・・。あとは、これが宮崎アニメのベストかといわれればそうではないだろうとは思うが、おおむね観にいく人の期待には答えてる映画だと思うんだが・・・まあ、何を期待するかにもよるのかな。
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理由 THE MOVIE
2005年3月2日 映画
いやあ、なんだかすごい映画だった。宮部みゆきのベストセラー小説(わしは未読)の映画化で、登場人物は107人!しかもなじみのある名の通った俳優ばかりでほとんどがノーメイクで熱演。上演時間もたっぷり2時間40分。
映画の最初から最後まで登場人物が画面に向かって話す話す、しかも芝居口調で。なんだこれは橋田壽賀子映画なのか、取材に答えてるっていう設定なんだが、それでも違和感があるように撮られている。この映画の世界に入りこむまでは多くの観客が戸惑うのは間違いないな。しかし、話が進むにつれ、これは原作を忠実になぞっていくためなんだなというのが分かってくる。ドラマの部分も増えてきて後半は違和感なく楽しめる。長編小説の内容をできるだけ損なわずに撮り上げるための大林監督の苦肉の策であったか。
ストーリーにすごいどんでん返しとかギミックとかはない、ただいくつもの物語がより合わせられエンディングに向け巨大なうねりとなって流れていく。そして感動のエンディング!と思ったら、そのあとが長い・・・。わしはトイレを我慢してたので心底早く終わってくれと祈っていたよ、だって明らかに終わってるんだもん。そこまで原作に忠実にしなくたって、信子が交番に向かうところで終わっていいじゃないか。おかげで、いつもはエンドロールまで観るのに、変な歌がかかってる最中に退席しちゃったよ。
でも、この映画って評価が難しいね。映画を観て本を読んだ気持ちになれる映画だった、つまり原作の面白さが読まずに分かったっていう感じだな。あと、日本の名だたる俳優陣がノーメイクで熱演してるのは見といて損はない。
映画の最初から最後まで登場人物が画面に向かって話す話す、しかも芝居口調で。なんだこれは橋田壽賀子映画なのか、取材に答えてるっていう設定なんだが、それでも違和感があるように撮られている。この映画の世界に入りこむまでは多くの観客が戸惑うのは間違いないな。しかし、話が進むにつれ、これは原作を忠実になぞっていくためなんだなというのが分かってくる。ドラマの部分も増えてきて後半は違和感なく楽しめる。長編小説の内容をできるだけ損なわずに撮り上げるための大林監督の苦肉の策であったか。
ストーリーにすごいどんでん返しとかギミックとかはない、ただいくつもの物語がより合わせられエンディングに向け巨大なうねりとなって流れていく。そして感動のエンディング!と思ったら、そのあとが長い・・・。わしはトイレを我慢してたので心底早く終わってくれと祈っていたよ、だって明らかに終わってるんだもん。そこまで原作に忠実にしなくたって、信子が交番に向かうところで終わっていいじゃないか。おかげで、いつもはエンドロールまで観るのに、変な歌がかかってる最中に退席しちゃったよ。
でも、この映画って評価が難しいね。映画を観て本を読んだ気持ちになれる映画だった、つまり原作の面白さが読まずに分かったっていう感じだな。あと、日本の名だたる俳優陣がノーメイクで熱演してるのは見といて損はない。
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フェスティバル・エクスプレス
2005年2月28日 映画http://www.festivalexpress.jp/
ぐおおお、観たい!強烈に観たい!!
今日たまたまネットで発見したんだが、こんなフィルムが上演されてるんだな。ジャニスを観るためだけに東京まで行ってしまいそうな勢い。
わしは、60年代とか70年代前半の音楽シーンは世代的に外れているので郷愁も思い入れも何にもないんだが、ことジャニス・ジョップリンに関してだけは別なのである。まあ、単に聞き込んだってぐらいなんだけどね。
ジャニスはCDで聴くのもいいんだけど、ライブ映像を見るとその圧倒的な存在感と妖気のようなオーラにつつまれたパフォーマンスにやはりライブシンガーなんだなと納得する。そんなジャニスのライブ映像満載のフィルムですよあーた、こんなの今頃出てくるんだから世の中何があるかわからない。うーーーん、でも東京は遠いので仙台に来るまで待ってます(弱気)。
ぐおおお、観たい!強烈に観たい!!
今日たまたまネットで発見したんだが、こんなフィルムが上演されてるんだな。ジャニスを観るためだけに東京まで行ってしまいそうな勢い。
わしは、60年代とか70年代前半の音楽シーンは世代的に外れているので郷愁も思い入れも何にもないんだが、ことジャニス・ジョップリンに関してだけは別なのである。まあ、単に聞き込んだってぐらいなんだけどね。
ジャニスはCDで聴くのもいいんだけど、ライブ映像を見るとその圧倒的な存在感と妖気のようなオーラにつつまれたパフォーマンスにやはりライブシンガーなんだなと納得する。そんなジャニスのライブ映像満載のフィルムですよあーた、こんなの今頃出てくるんだから世の中何があるかわからない。うーーーん、でも東京は遠いので仙台に来るまで待ってます(弱気)。
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攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 13
2005年2月20日 映画
正月にPCを変えてからDVDなるものが見られるようになったので、ちまちまとこのシリーズをレンタルしながら見てきてた。2ヶ月目でやっと「STAND ALONE COMPLEX」のシリーズを見終わりました。
いやー、やたら面白いアニメですな。ジャパニメーションの面目躍如というか、シリーズを通したクオリティの高さには舌を巻きますな。これは、原作者や監督だけの力量というよりは、製作に関わった面々の思い入れと作りこみの成果だな、素晴らしいの一言。
ただ、エンターテイメントとしてはほぼ満点に近い本作であるが、わしはこの9課のいう正義には違和感を感じるな。純粋な正義感ってのは素晴らしくはあるが、それは独りよがりの正義と紙一重である、第三者的な視点によるチェック機能、そして自らの正義感が独善に陥ってはいないかという絶え間ない自分自身への問いかけがなくては正義というものは必ず暴走を始めるものであるとわしは思う。まあ、そんなことアニメに向かって言っても詮無いことではあるが・・・。
あと、セカンドストーリーとしてのタチコマの成長物語はホントにいいですな。おいちゃんかなりうるうるきました。さあ、次は「2nd GIG」シリーズだあ!
いやー、やたら面白いアニメですな。ジャパニメーションの面目躍如というか、シリーズを通したクオリティの高さには舌を巻きますな。これは、原作者や監督だけの力量というよりは、製作に関わった面々の思い入れと作りこみの成果だな、素晴らしいの一言。
ただ、エンターテイメントとしてはほぼ満点に近い本作であるが、わしはこの9課のいう正義には違和感を感じるな。純粋な正義感ってのは素晴らしくはあるが、それは独りよがりの正義と紙一重である、第三者的な視点によるチェック機能、そして自らの正義感が独善に陥ってはいないかという絶え間ない自分自身への問いかけがなくては正義というものは必ず暴走を始めるものであるとわしは思う。まあ、そんなことアニメに向かって言っても詮無いことではあるが・・・。
あと、セカンドストーリーとしてのタチコマの成長物語はホントにいいですな。おいちゃんかなりうるうるきました。さあ、次は「2nd GIG」シリーズだあ!
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スーパーサイズ・ミー
2005年1月19日 映画
きっかけはアメリカで肥満少女二人が「肥満になったのはハンバーガーのせいだ」とマクドナルド相手に訴訟を起こしたこと。結局、裁判は棄却されたが裁判所は原告が肥満とハンバーガーの因果関係を明らかにすべきとの注釈をつけた。かくして立ち上がったのがわれらがスパーロック監督。一日3食すべてマクドナルドですまし他のものは一切口にしない、それを30日続けるとどうなるか?かくして、監督自ら実験台となった無謀な試みが始まるのだ。
取り組みにあたり、スパーロックは三人の医師の精密検査をうけ、まったくの健康体であることを確認してもらう。そして身体がどう変わっていくかを細かくチェックしていく。結果は三人の医師が想像もしなかったことに・・・。
もちろん、自分の身体の実験だけでなく、アメリカが抱える肥満問題、ファーストフードが及ぼしてる影響についてのルポを交えつつ話は進んでいく。なんだか、マイケル・ムーアの「ボーリング・フォー・コロンバイン」を彷彿とさせるドキュメント映画でした。ムーアがボーリング・・・でウオールマートの銃弾販売をやめさせるのに成功したように、スパーロックはマクドナルドにスーパーサイズを廃止させることに成功した(マクドナルドはこの映画が理由とはいってないが)。日本でも最近マクドナルドではカロリー表置くようになったのはこういう理由があったのねと納得。
まあ、これ観たらマクドナルドで定期的にもの食べるのは考えるよな。わしは理由あって食べるけど・・・だって株主なんだもの(妻が)。ただでさえ暴落してのに、もう絶対に(マクドナルド株は)上がらないなと確信した映画でした(涙)。
取り組みにあたり、スパーロックは三人の医師の精密検査をうけ、まったくの健康体であることを確認してもらう。そして身体がどう変わっていくかを細かくチェックしていく。結果は三人の医師が想像もしなかったことに・・・。
もちろん、自分の身体の実験だけでなく、アメリカが抱える肥満問題、ファーストフードが及ぼしてる影響についてのルポを交えつつ話は進んでいく。なんだか、マイケル・ムーアの「ボーリング・フォー・コロンバイン」を彷彿とさせるドキュメント映画でした。ムーアがボーリング・・・でウオールマートの銃弾販売をやめさせるのに成功したように、スパーロックはマクドナルドにスーパーサイズを廃止させることに成功した(マクドナルドはこの映画が理由とはいってないが)。日本でも最近マクドナルドではカロリー表置くようになったのはこういう理由があったのねと納得。
まあ、これ観たらマクドナルドで定期的にもの食べるのは考えるよな。わしは理由あって食べるけど・・・だって株主なんだもの(妻が)。ただでさえ暴落してのに、もう絶対に(マクドナルド株は)上がらないなと確信した映画でした(涙)。
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せっかく東京いったんだからとこの前の日曜日に観てきた映画。いや、本当に観て良かったよ、塚本晋也侮りがたしだな、これから何年もコアな人々に語り継がれる映画だと思う、わし的に傑作。ただ、すごい映画を観たと感激してたわしとは違って、なんだか不満そうな反応の観客もいたのでほんとにすごい映画なのかどうかは分かりません(笑)。
以下ネタバレ注意(配慮はしてますが)
主人公は事故で記憶をなくし、医者である父や母のことも思い出せない。事故前は親の希望には沿わずに医者になることを拒否していたらしい主人公であるが、なぜか医学書には興味を示し、受験し医学部に入学することになる。そして、二年生の(4ヶ月に及ぶ)解剖実習のとき、彼は献体をとり憑かれたように克明に描き始める。そして、それと共に過去の記憶の断片として恋人との出来事を思い出し始め、また彼自身の妄想の中で恋人との逢瀬を重ねるようになる。物語はそれに加え、主人公に想いを寄せる同級生、恋人の父親、主人公の父親が絡み深く重く語られていく。
不条理映画に見えて不条理ではない、最後にはきちんと話が収まっていくのがこの手の映画としてはすごい。そして、多くのメタファーが観た者の心に棘となっていろいろな解釈を要求してくる。全篇を通して流れる不快なBGM、印象的な雨、ダンス・マカブル(死の舞踏)という言葉を連想させる謎のダンス、挿入される(彼岸の)海や(重なりそうで重ならない)紋様や(おそらくは火葬場の)煙突の映像。物語はリアルな世界と過去の記憶の断片と彼岸(あの世)での出来事が重層化し混然となって紡がれていく。エンディングにはCocco!の歌うテーマ曲(英語だったので歌詞の内容はさっぱり分からず)。
わしは、この映画を主人公が愛するものを失ったことを受け入れていく過程の映画であると感じたが、もちろん多様な解釈があってしかるべきであろう。しかし86分しかない映画だったんだな、120分ぐらいはあったように感じた、それだけ重く濃密な時間でした。いろんな人に観てもらって感想を聞きたい映画である。
以下ネタバレ注意(配慮はしてますが)
主人公は事故で記憶をなくし、医者である父や母のことも思い出せない。事故前は親の希望には沿わずに医者になることを拒否していたらしい主人公であるが、なぜか医学書には興味を示し、受験し医学部に入学することになる。そして、二年生の(4ヶ月に及ぶ)解剖実習のとき、彼は献体をとり憑かれたように克明に描き始める。そして、それと共に過去の記憶の断片として恋人との出来事を思い出し始め、また彼自身の妄想の中で恋人との逢瀬を重ねるようになる。物語はそれに加え、主人公に想いを寄せる同級生、恋人の父親、主人公の父親が絡み深く重く語られていく。
不条理映画に見えて不条理ではない、最後にはきちんと話が収まっていくのがこの手の映画としてはすごい。そして、多くのメタファーが観た者の心に棘となっていろいろな解釈を要求してくる。全篇を通して流れる不快なBGM、印象的な雨、ダンス・マカブル(死の舞踏)という言葉を連想させる謎のダンス、挿入される(彼岸の)海や(重なりそうで重ならない)紋様や(おそらくは火葬場の)煙突の映像。物語はリアルな世界と過去の記憶の断片と彼岸(あの世)での出来事が重層化し混然となって紡がれていく。エンディングにはCocco!の歌うテーマ曲(英語だったので歌詞の内容はさっぱり分からず)。
わしは、この映画を主人公が愛するものを失ったことを受け入れていく過程の映画であると感じたが、もちろん多様な解釈があってしかるべきであろう。しかし86分しかない映画だったんだな、120分ぐらいはあったように感じた、それだけ重く濃密な時間でした。いろんな人に観てもらって感想を聞きたい映画である。
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ライファーズ−終身刑を超えて−
2005年1月8日 映画受刑者が300万人を超える米国。そこには10万人あまりのLifers(終身刑、もしくは無期刑受刑者)たちが存在する。彼らは殺人や強盗などの深刻な犯罪を犯し、「更生不可能」というレッテルをはられた人びとであり、社会から忘れられた存在である。
そんなLifersが参加している犯罪者の更生プログラム『AMITY(アミティ)』がある。カリフォルニア州・サンディエゴ郊外にあるRJドノバン刑務所。再犯率が他の刑務所と比べて3分の1も低いこのプログラムでは、約200人の参加受刑者たちが「自分がなぜ犯罪を犯すようになったのか」の問いに徹底的に向きあう。そして、それぞれが罪の償いを模索し、「どのような未来を生きたいか」というビジョンをつくっていく。この中で10名のLifersたちが受刑者の手本(ロールモデル)となってきた。
殺人罪や強盗罪などで服役期間が30年になるLifersの一人、レイエス・オロスコがいう。
「釈放されるかどうかが問題なのではなくて、受刑者である私たちは、自分の中に作り上げた『牢獄』から解き放たれる必要がある。たとえ刑務所から出られなくとも、変わるチャンスが与えられれば、今までの生き方にしがみつく必要なんてなくなる。それに、いつの日か出られるかもしれないという希望があれば、頑張り通せると思う」
これは、ロールモデルとなったレイエス自身が、他のLifersから教えられたことでもある。自らの罪をどう償い、そしてどう生き直すのかを、彼自身が問いながら、他の受刑者たちにも伝えようとしている。
http://www.cain-j.org/Lifers/index_J.html
いやあ、東京は町田までこの映画観にいってきました。わざわざいったのはめったに上演されないってコトと、坂上香のファンだから(じつはイベントに監督本人がくるのかと直前まで思ってた)。
坂上香は、NHKのディレクター時代から米国における犯罪者更正の取り組みについてドキュメンタリーを撮ったり本を書いたりしてた人。わしは『癒しと和解への旅 犯罪被害者と死刑囚の家族たち』という著書で彼女を知り、以後ドキュメンタリーをチェックしたり、雑誌に書いてるのを見かけると読むようにしたりしていた。考え方や問題意識が共感できるので大変に好きな人です。
映画は期待通りでした。内容は、上記のアミティという施設の取り組みとロールモデルになっているライファーズへのインタビューで構成されている。映画は、彼らがなぜ犯罪に走ってしまったのか、そしてまたどのようにして更正への道を歩んでいるのかを淡々と映し出していく。
犯罪に対する社会の本当に有効な取り組みとはなんなのか?単純に刑罰を重くするだけでいいのか?省みて、われわれ日本での厳罰化の流れには、加害者更正の視点がすっぽりと抜け落ちているのではないだろうか?等々、いろいろと考えさせられた映画でした。
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いやあ、期待通りで面白かった。少林サッカーより暴力性が強いのでそれがだめなひとはいるかな、敵方がみんな斧振り回すからなあ(キルビルだとおもうが)。まあ、なんでもありのオバカ映画は楽しまなきゃ損ってことで。
でも、前半観てたときは正直今回は期待はずれかもって予感がずっとしていた、最初からとばしまくりはいいんだけど、残虐シーンにちょっと引くのと、主人公が成長しそうにないのが気になってどう落とすつもりなんだろうと・・・。しかーし、後半でちゃんと気持ちよく終わるあたりさすがですな。チャウ・シンチーはこのパターンを完全につかんでしまいましたね、今後どんなの作ってくれるのか楽しみです。
でも、前半観てたときは正直今回は期待はずれかもって予感がずっとしていた、最初からとばしまくりはいいんだけど、残虐シーンにちょっと引くのと、主人公が成長しそうにないのが気になってどう落とすつもりなんだろうと・・・。しかーし、後半でちゃんと気持ちよく終わるあたりさすがですな。チャウ・シンチーはこのパターンを完全につかんでしまいましたね、今後どんなの作ってくれるのか楽しみです。
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エイリアン VS プレデター
2004年12月19日 映画
●この映画に緻密な構成とか人間ドラマを求めて観にいく人はいないだろうから、これで良いのかもしれない。でも、かなりいいかげんではある・・・それがまた笑えるんだが。●エイリアンとプレデターが戦うという荒唐無稽な設定を余儀なくされてる映画なんだから逆により細かいリアリティにこだわって欲しかった。だいたい太古の遺跡で現代暦が通用したり、10進法を使用してたから10分でピラミッドの仕掛けが動くとかそりゃあんまりだろうと(ほかにも突っ込みどころは満載)。●エイリアンとプレデターが容赦なく戦うという設定に子供のように惹かれて観にいったんだが、かなり消化不良、もっともっと面白くできたのに、残念。●まあ、主人公の女性がたくましく頑張るというエイリアンシリーズの定石は踏襲されてて、けっこうにやりとするシーンもあったし、主人公役のサナ・レイサンはなかなかによかった。細かいことは気にせず素直に楽しみなさいって映画なのはわかってるつもりなんだが・・・。ただ、最後にもう一つだけ言えば、プレデターもエイリアンもちょと人間的すぎるんだよな(とくにプレデター)、個人的にはもっと理解しがたい超越したクリーチャー同士の戦いってほうが好みだったな。
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Mr.インクレディブル
2004年12月13日 映画
ピクサーはやはり凄いね、子供向けにもこの手抜きの無さ、クオリティの高さはさすがだと思う。
わしは長女のおかげでトイ・ストーリーをビデオで100回ぐらいはみてると思う(ちなみに関係ないが、次女のおかげでもののけ姫を数十回みてる、貧乏でビデオをあんまり買ってやれないとこのようなことになる)。そして、トイ・ストーリー2もモンスターズインクも複数回見てるがまったく飽きない(魚の話しは未見)。今回のMr.インクレディブルもおそらく複数回の鑑賞に堪える作品であろう、CGはどんどんグレードをあげてるし、ストーリーの練り込みはさすが、キャラもそれぞれが立っていてバランスも良い。アクションもほどよく、とくにダッシュが島中を駆け回るシーンの爽快なこと。
で観た印象は、クレヨンしんちゃんがX−MENの世界に乱入した家族どたばた劇・・・こんなところでした(何)。
わしは長女のおかげでトイ・ストーリーをビデオで100回ぐらいはみてると思う(ちなみに関係ないが、次女のおかげでもののけ姫を数十回みてる、貧乏でビデオをあんまり買ってやれないとこのようなことになる)。そして、トイ・ストーリー2もモンスターズインクも複数回見てるがまったく飽きない(魚の話しは未見)。今回のMr.インクレディブルもおそらく複数回の鑑賞に堪える作品であろう、CGはどんどんグレードをあげてるし、ストーリーの練り込みはさすが、キャラもそれぞれが立っていてバランスも良い。アクションもほどよく、とくにダッシュが島中を駆け回るシーンの爽快なこと。
で観た印象は、クレヨンしんちゃんがX−MENの世界に乱入した家族どたばた劇・・・こんなところでした(何)。
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