今回の北に対する制裁措置は、本心を言うと非難声明ぐらいでとは思うんだが、やむを得ないだろうな。北の瀬戸際外交はもはや戦争までも視野に入れているだけにやっかいだ。

個人的には北の軍事的脅威ってのはさほど感じないし、むしろこれを期に弾道ミサイル防衛システムの整備なんていうのが現実化していくことのほうがよほど不安だ。言っちゃあ悪いが、金を思い切りかける割には使い道ありませんぜあんなもん。しかも、一度そんなシステム作ってしまった日にゃあ、システムは維持しなきゃなんないし、不必要だって声を抑えるために国民の不安感を煽ったり危機意識を高めたりしなきゃなんねえ。そんな本末転倒な事態がぜったいに発生するとわしは思うわけだ。

で、北さんについては、ミサイル打ったら自分とこは終わりだってのはさすがにわかってるだろうから、安易には打たないだろう。でも核弾頭もってるとなれば、隣国としては気持ちはよろしくないわな。今のとこ実際に使える核兵器を所持というレベルには至ってないだろうが、持たれたらたしかに枕を高くしては寝られねえ、それは認める。だから、核兵器の開発を阻止するためのあらゆる外交活動の必要性はまったく否定するつもりはない。

でもさ、問題は、北を叩いて崩壊してしまったらその後の絵描きがまったくできてないってことだろ。ろくでもない隣国だけどとりあえずは秩序を保っている、北の国民がその秩序の中で不幸なのは間違いないが、今は彼らの不幸の上にわれわれは平和を満喫しているのである。北崩壊後の彼らを、われわれはどこまで面倒を見るのか、その覚悟がどこまでできているというのだろう。

なし崩しの朝鮮半島統一は、南にとっては負担が大きすぎる。ドイツですらあれだけ苦しんだのに、それ以上の経済格差となにより国民が民主主義ってもの自体を体験したことがないときてる。東アジア経済圏は深刻なダメージを受けるのは間違いないが、それを言う論者がいないのはどうしたことなんだろう?何百万って難民が出たりしたらどうするんだよ、全部南に押し付けて知らん振りするのか?

あー、だれか裏で金さんと交渉してさ、ロシアあたりでまったり一生の暮らし保障して亡命させて、そのかわりあとは5カ国でなんとか北の面倒見るとかって落としどころにしてくれんかな。
09月26日付 日刊スポーツの報道「安倍総理誕生、官房長官は塩崎氏」へのコメント:

さて、これが安倍内閣の終わりの始まりであって欲しいと願うわしであった。

以下続く(いつか書きます)
09月23日付 朝日新聞の報道「拓郎とかぐや姫、「つま恋」で歌う 3万5千人酔う 静岡」へのコメント:

わしは、拓郎、かぐや姫世代ではもちろんないので、このライブにはまったくもってひとかけらの興味もないんだが・・・。

今日、電気屋の店頭をうろついていたら店員と50代ぐらいの客が話をしている。なんでも、件のコンサートがBSハイビジョンで中継されるということをついさっき知って、是非録画したいからデジタルチューナー内蔵DVDレコーダーをすぐ欲しいということらしい。アナログBSは観てるらしいからレコーダー買って家で繋げばすぐみられるんだが、いかんせん機械には疎いそうで、お願いだから今すぐ家まできて設定してくれということらしい。

いやあ、さすがにそれは、今の今ではですね。と店員は困り顔であったが、そりゃたしかにそうだろうな、だいいち番組はじまるまであと10分しかないし・・・。結局レコーダー購入はあきらめたらしく、その客は店のスミのほうに展示してあった大画面プラズマテレビの前に椅子を持っていき、かぶりつきでコンサートを観ておりました。

はやり、あのぐらいの世代の方々には特別な思い入れがあるんでしょうね。観客も思い切り40代半ば以上ばかりでしたから。
一審で死刑判決を受けたオウム真理教元代表・松本智津夫(麻原彰晃)被告(51)について、最高裁第三小法廷(堀籠幸男裁判長)は15日、裁判手続きを打ち切らないよう求めた弁護側の特別抗告を棄却する決定をした。松本被告の死刑が確定した。96年4月の初公判から10年余。日本を震撼(しんかん)させたオウム真理教によるテロ事件の首謀者の審理は、実質的に一審だけで終結するという異例の展開で幕を閉じた。


異例ずくめのこの裁判であったが、ようやく結審した。しかし、この裁判、将来に禍根を残すのではないかな、いくら結果(死刑)が決まってるとはいえ、だからといって裁判の手順がどうでもいいというわけではない。弁護側の戦略にもあきらかに問題があるが、被告に訴訟能力を認めた精神鑑定は普通に考えておかしいんじゃないだろうか、どうみても松本被告は精神的に壊れている。治療して、それからこの事件の本質に迫る努力をするべきではなかったのか、いまさら結審を急ぐ理由もないだろうと思うのだが。

さて、これからまだまだ書きたいのでそのうち・・・いつやねん!!
欽ちゃんがあかん
「おれやるよ」と萩本氏・解散撤回、クラブ存続を表明
 野球のクラブチーム「茨城ゴールデンゴールズ」の監督で人気コメディアンの萩本欽一氏は22日、チームの解散を撤回して存続させる意向を表明した。萩本氏はこの日、新潟県魚沼市で行われた震災復興の親善試合前に、ファンに向けて「おれやるよ。みんながやれっていうからやるよ」とあいさつした。

 ゴールデンゴールズは、所属していたお笑いタレントの山本圭一さんが遠征中に少女と飲酒し暴行したとして17日、北海道警に事情聴取されたことを受け、萩本監督が19日にチームを解散すると表明。21日には山本さんを除名処分にしたと発表した。

 東京都中央区の球団事務所によると、萩本監督の解散表明後、拠点とする茨城県やキャンプ地の宮崎県日向市から、存続を望む計約1万人分の署名が集まった。

 周囲の熱意を知った萩本さんは感極まった様子で「悪い夢を見ていたんだな。欽ちゃんだけのチームじゃないんだから、みんな応援しているのだから…」と、心変わりの理由を説明した。〔共同〕


わしは根っからの腹黒な人間なので、どうもこの「欽ちゃん」のインタビューとかで答えてる姿がいやでたまらない。いや、べつにやってること自体にはとくに何にもないんですがね。あの、「みんなごめん!」とか「夢列車の再出発かな」とかの台詞回しそのものになんだか生理的な拒否感を覚えるんだよな。

わしは、彼が「偽善者」なのか「偽善者に見える善人」なのかはわからないし興味もない。それに、そもそも人はそんなに判りやすく分類できるものでもないだろうとも思う。でもなー、あかんのよ、背中がもぞもぞする。わしもいい歳なので笑って受け入れられるように人間を磨きたい。
ふくだぁー!!
自民党の福田康夫・元官房長官(70)は21日、9月の党総裁選への立候補を見送る考えを表明した。

 同じ森派の安倍晋三官房長官(51)との間で考えに違いのある靖国神社問題が総裁選の争点となることや、森派の分裂を避けることなどが理由だ。

 福田氏は既に、こうした考えを同派会長の森前首相や青木参院議員会長らにも伝えた。総裁選では基本的に安倍氏を支持する考えと見られる。世論調査や党員調査で安倍氏に次ぐ支持を得ていた福田氏の不出馬で、総裁選の情勢は、「安倍政権」の誕生が有力になってきた。

 福田氏は21日夜、都内の自宅前で記者団に、「年も年だ。この年になって(首相を)やれるか。(立候補しないことを関係者と)確認した。総合的に判断して結論を出すということだ」と不出馬の理由を説明した。総裁選で安倍氏を支持するかどうかについては「政策を見て、じっくりと(判断する)」と述べた。安倍氏の対中国をはじめとする外交姿勢が変わると期待できると考えたことも、立候補を見送る理由の一つであることを示唆したものだ。
(読売新聞) - 7月21日23時15分更新


ううう、きみだけが希望の光だったのに・・・なんでやめちゃうんだよー。晋ちゃんでいいのか?
ミサイルですかそうですか
金さんがミサイルたくさん打ち上げはったみたいでニュースはそれ一色ですな。

今回のミサイル事件は、何をどうしたいんだかさっぱり分りませんが、北の断末魔の叫びみたいにわしには感じられる。向こうの行動原理は、金政権が一分一秒でも長く延命するためのものということで間違いはないと思うんだけど、いよいよ煮詰ってきたんですかね。

これで、日本はますます右傾化して軍備増強が叫ばれだすのかと思うと気が滅入る。北なんてたいした脅威じゃないから気楽にいきましょうよ(とか、書いてるとお叱りを受けそうだな)。
自殺対策基本法が本日の衆院本会議可決、成立した。
久しぶりにいいニュースだ。これで自殺対策について法的な後ろ盾ができた、これからは国や自治体に自殺対策を行うことの責務が生じる。
年間の自殺者が98年から8年連続で3万人を超える中、自殺を単に個人の問題として片づけるのではなく、社会的に取り組むべき課題として基本理念で位置づけた。国や自治体、医療機関、事業主、学校、NPOが密接に連携して対策にあたるべきだとし、未遂者や遺族への支援充実も掲げている。事業主に対しては従業員が心の健康を保てるよう必要な措置をとるよう求めたのも特徴だ。

この法制化によって、国を挙げて、自殺は個人の問題という考え方から自殺に追い込んでいる社会にも問題があるという考え方へのシフトが宣言されたわけである。

(ほとんどの)自殺は、よく言われるように、心の弱さや、人生からの逃避などではない。うつ病による自殺念慮が主な原因であり、そういった状況に追い込んでしまう社会的な構造の問題でもある。この法制化を期に、自殺そのものへの理解が進み、より実効的な自殺対策が行われることを期待してます。無くせるものではないけれども今よりも減らせるものであるのは間違いないのだから。
 殺人事件の被告が少年だった場合、市民の4人に1人が「成人よりも刑を重くするべきだ」と考えている−。最高裁の司法研修所は15日、市民と裁判官を対象に実施した量刑意識に関するアンケート結果を発表、判断のポイントによっては両者に大きな隔たりがあることが明らかになった。
 調査は2009年春までに導入される裁判員制度に向け、量刑の「市民感覚」を探るため実施。全国8都市の市民1000人と刑事裁判官766人が対象となった。
 殺人事件を素材とし、39の量刑ポイントについて意見を聞いたところ、多くは傾向が一致したが、はっきり分かれたのは少年事件。裁判官は「成人より刑を軽くする」が90%を超え「重く」はゼロだったが、市民は約半数が「どちらでもない」を、25・4%もの人が「重く」を選択した。将来の更生のため刑を軽くするなどの配慮がある少年法を前提とした「裁判官の常識」が通用しないことが浮き彫りになった。
[ 03月15日 22時29分 ]共同通信

いやあ、正直言ってかなりショックな調査結果だ。まだ、少年を特別扱いすべきでないという意味から「どちらでもない」を選ぶのは分からなくもない。でもなあ、成人より重くすべきが25%ってのは・・・。芹沢一也が『ホラーハウス社会』で指摘していたように、社会は、酒鬼薔薇事件とその後の少年事件を境に少年犯罪に対して理解から排除へと転換したということはわしも納得していた。しかし、この調査結果は予想以上すぎて個人的にかなりな衝撃だなあ、殺人事件を起こすような少年はもはや市民社会に戻ってくるなって感じだよな、そこまで排除感覚が浸透してたとはまったく思ってなかった。

前にも書いたが、犯罪者を社会から排除し続けるだけでは、決して安全な社会は出来ない、「だれも排除されない社会」を目指す方向性の中にこそ柔軟かつ強度のあるコミュニティの未来がある。そんなふうにわしは思うのですよ。
小泉純一郎首相が昨年11月に京都で行われた日米首脳会談で、自身の靖国神社参拝問題を自ら取り上げ、中止を求める中国を激しく批判し「米国に言われても(参拝を)やめることはない」と表明していたことが21日、分かった。日米関係筋が明らかにした。
 最近の日中関係の悪化に関しては米国も懸念を強め、日中双方に関係改善を促しているが、首相発言は最大の原因となっている靖国参拝問題で米国の“仲介”も拒否する考えを示したもので、妥協しない姿勢を鮮明にした形だ。
 同筋によると、会談でブッシュ大統領は「中長期的に中国をどう見ているのか」と靖国問題には直接触れずに中国への対応を尋ねた。これに対し、首相は靖国神社参拝問題に言及し「心の問題だ」と強調。参拝を批判している中国を「理解できない」と批判した。
(河北新報) - 1月22日02時07分更新

がああ、正月の記事ですっかり安心していたわしがあほでした。小泉恐るべし、やりだしたことはなにが何でもやりぬくんですね、考えれば考えるほどわからなくなります。だいたい、首相になる前は靖国に参拝なんかしてなかったでしょ、個人的に関心がなかったのをあえていくようになったってことは、国としてそれが必要だと考えてるってことでしょ、ならそれが国益にかなうってことをきちんとわれわれに説明してくれ。「心の問題」だけではわからんだろ、「理解できない」のはこっちだって。

というわけで、今年の夏はいろいろありそうですな。
あー、もう。せっかくわしは輸入推進派だったのに、いらんことしてくれるなあ、すっかり脱力しました。危険部位の除去が出来なきゃどこの国とも交易できねえぞ>米牛業界。

だいたい、この米国牛の輸入停止から再開への過程ってのほど見ていて歯がゆい思いのした交渉ってのはないな。実際にはあるのかないのか分からないぐらいの微細なリスクに対して、なんでこんなに話がこじれないといかんのだ。その責任の一端はアメリカにあるのだけれど、ほとんどの部分は、日本政府の国内の消費者に対しての中途半端な態度にあると思う。

国内におけるBSE発生時の初期対応で大失態を演じた農水省は、それ以来それがトラウマになってしまったのか、消費者の反発を極度に恐れ、国民に対し正確な情報を発信し科学的な説明をつくすということが出来ない体質になってしまっている気がする。不安だという国民に対し、きちんとリスクマネージメントに立脚した説明と説得をするべきだと思う。屋上屋を重ねる対応で安心を買っても、それは単純に無駄であるし、費用のかけ方を間違っている。

しかし、しかしだ、今回の米さんの失態で状況は変わってしまった。日本の消費者の安心はおいておいて、国際標準の検査体制を彼らが敷けるかどうかこれが当面の論点ですね、まあ、がんばってください>米。
なにしろインフルエンザですから本日も闘病、タミフル飲んで頑張ってます。時間はあるが、本を読むほどの元気もないのがちょいともったいない。

我が家が手術だ、病気だと大混乱していたここ数日、世間も大混乱だったようで、ホリエモン君も大変ですね(まったく同情する気にはならないが)。ライブドア関連株がストップ安なのは分かるけど、強制捜査直後の株価全面安なんか投資家の皆様にしてみれば涎が出るほど美味しい場面だったんじゃないでしょうか(まあ売買できてればですけど)。デイトレーダーもどきの我が妻も、普段チェックしてる銘柄が激安になってたのに看病続きで買えなくて泣いていました。ライブドア関連株をお持ちだった投資家諸氏には深く同情申し上げるが、しゃーない次頑張れ、これが本来の意味での自己責任ってやつだ。

しかし、今の市場システム自体が大元のところでなんか間違ってるようなそんな気がしますわな。株式投資ってのを中長期的なその会社に対する投資という風にもっていくにはどうすればいいんでしょうね。
昨日読んだ本『ぼくは13歳職業、兵士。』ででてきた「猪口邦子」という名前が気になったのでいろいろ調べてみた。どっかで聞いたことある名前だと思ってたら、現職の国会議員でしたね(笑)。昨年あれほどの話題をさらってたのに、頭の中で一致しなかった。それほど、国連軍縮会議日本政府代表部特命全権大使としての彼女と新人議員(小泉チルドレン)としての彼女のイメージが違うのだ。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/iken/03/ronza/index.html
これが、彼女の大使としての軍縮外交の寄稿である。たしかに見ようによっては自慢話で、外務省の役人も小泉首相も褒めちぎりだ。しかし、それを割り引いても(いや、どれだけ割り引いたって)彼女のした仕事の質と量とその成果には敬意を表さずにはいられない。

この文章から見えてくる猪口像は、戦略的思考の行動家であり、事前の準備を怠らない努力家で、確かな人を見る目を持ち、人間関係の機微に長けており、そしてなにより平和への熱い思いと誠実さ公正さを持つ人物ということになる。うーん、国会議員としての彼女のイメージとの落差をここでも感じる。

これを読んだ後、新人国会議員の猪口を安倍晋三が怒る図なんてのを改めて考えると非常に可笑しい。国会議員にしておくには惜しい気がするな、もっと広いところで活躍したほうがいいのではないでしょうか。でもまあ、議員様になったものは仕方ない、今後のご活躍を期待いたします。
ブッシュ米政権が小泉純一郎首相の靖国神社参拝による日中関係の悪化に懸念を強め、アジア戦略の見直しを日本政府に強く求めていたことが明らかになった。昨年11月20日の北京での米中首脳会談で、ブッシュ大統領は靖国参拝を踏まえ歴史問題について対話の促進を求めた。同行筋によると、大統領発言は胡錦濤国家主席ばかりでなく、小泉首相も対象とした強い注文だった。米政府はこのままではアジアで日本の孤立化が進み、米国の国益にまで影響するとの警戒感を強め、参拝中止に直接言及しないまでも、アジア外交の見直しを迫ることにした。
(毎日新聞) - 1月1日17時21分更新

うーむ、これで靖国問題はひと段落だな、少なくとも首相としての小泉純一郎が靖国参拝することはもうないであろう。いままで米国が靖国問題について静観をしていたのは、日中韓の間が近付き過ぎないように(もちろん米国の国益に反するから)ということであろうが、今の関係悪化の状況は(もちろんアメリカの国益に鑑みて)行き過ぎているという判断があったのだろう。これで小泉首相が靖国参拝をしたら、逆にに大したものであるが、元旦の参拝は閣僚含めなかったようだし、おそらくこれからもないであろう。

いままで靖国参拝を支持してきた人達はこんなことで参拝を止めないように強く求めるべきだと思うが、わしを含め反対派は結果はよいにしろまたもや米国様のご指示ってことに割り切れない気持ちを抱くしかないのであろうな。

今年のアジア情勢はどうなるんだろうか、靖国問題が収まって日中韓の交流が進めばいいんだけど、仲良くなりすぎるとまたまた米様がちょかい出してくるんでしょうね。でも今回のちょっかいはちょっとだけ嬉しい。
昨日チャットでこんな話題が出たのだが、わしにとってはやっぱり「小泉自民党圧勝」これである。日本の先行きにもっとも不安を覚えた出来事であった。

とりあえず、若者層の支持が高かったことを考えると、彼らはあんなに社会的に不幸な目(就職先が少なかったり、年金もらえるかどうか分からなかったり、etc)に会いながらも競争原理、弱肉強食というものには信を置いていると思われる。

努力をし、能力があり、そして幾ばくかの幸運を掴んだ者が成功者として裕福に暮らせる。そしてそれに漏れたものは潔くそれなりの暮らしに甘んじる。それはスポーツや音楽や起業での成功者をお手本としてイメージされるのであろうが、ほとんどの者は脱落するのだということを本当に感覚として解っているのかな。わが、敬愛する内田樹老師が言うように【お忘れの方が多いようだが、「勝負」というのは「勝ったり負けたり」するものではなく、ほとんどの場合「負けたり負けたり」するものなのである。】ということを良く考えたほうがいいんじゃないのかな。

そして、そもそも公正な競争なんてどこまで信じられるというんだ?ルールは強者に有利に作られ、そしてルールを作り変えられるのが強者連合なのであるから、どんどん弱者の復活劇の機会は奪われていっているというのに、それを弱者が後押ししてしまうという背理をなんとすればいいんだ。

今年のニュースはとりあえずこれであった。でも、格差社会に向かっているという情報はいやになるほど繰り返され浸透してきたので、来年あたり逆の風が吹き始めるような気がする。というか逆風希望。
「男前豆腐店」HPにやられる
今年の3月ぐらいにも盛り上がったネタらしいが、男前豆腐店HPが素晴らしい。
http://www.sanwatouyu.co.jp/
いじればいろいろあってしばらく楽しめます。センス、テンポともにいうことありませんな。テーマソングの「ドンドコ★ダンス」に惚れました。

しかし、気になるのは四つのテーマソングをすべて作詞作曲している伊藤信吾なる人物であるな。調べたところ、男前豆腐店(正式名称三和豆友食品株式会社)の二代目らしい。しかも、驚くべきことに商品の企画開発とかにもほとんど責任者として関わって、結構前から商品自体もネーミングやパッケージングで話題になってたようなんですね。それに、食品そのものもすごく評価が高い、これは買ってみたくなるよな。

これって、まさに今評判のバズ(口コミ)マーケティングの典型的な成功例だよな。こういうのを教科書にしたトレンドが間違いなくくるんだろうけど、男前豆腐店がこまで突出してると、あとはちょっとパワーダウンした二番煎じが大量に発生すると思われますな。
http://x51.org/x/03/12/1359.php
リンク切れがいやなので、全文載せておく。
FAQ:リモコンを銃で撃ってチャンネルを変えたいです
【NewScientist】【質問の背景】ウズベキスタンはタシュケント出身のダダイェフ君はソファに腰掛けながらテレビを見ている。彼はつまらない野球中継に飽き飽きして、チャンネルを変えようとするが、リモコンが見つからない。そして彼は部屋の中を見渡して発見するのである。リモコンが彼のソファからずいぶんと離れた場所 - その距離は彼からテレビまでの距離よりも遠い - に落ちている事を。彼は立ち上がろうとするも、一瞬、一抹の不安が彼の脳裏をよぎる。、、、待て、、、リモコンが完全にリモコン足りえるには、自分からテレビまでの距離よりも、リモコンが近くになければならないのではないか。つまり、テレビまで歩く方が近いのに、リモコンまでわざわざ歩きテレビをリモートコントロールするなんてあまりにも馬鹿げている、そう、そんなんじゃまるで機械に使われている、言うなれば、逆にテレビにリモートコントロールされてるみたいじゃないか、、、?

少年は確信する。、、、OK、現在の複雑な状況は明らかになった。では、改めて、テレビまで歩くのが得か、今後のチャンネル変更の可能性も吟味した上で今少しばかりの苦労をしてでもリモコンを取りに行くのが得策か。しかし、少年はそこまで考えるなり、ここまで決して気づかなかった、いや、むしろ気がつかない振りをしてきた、「第三の方法」 - 禁断の果実についに手を伸ばすのである。いっそテレビにリモートコントロールされるくらいなら、逆にリモコンの裏をかく形で、リモコン自体を、更にリモートコントロールできないだろうか、、?

しかしどうやって、、?どうせ殺るなら一発で確実に仕留めなければならない。例えばリモコンの将来性も吟味して何か柔らかいものを何度もリモコンに投げるのはスマートじゃない。それこそ間抜けなピエロじゃないか。ではいっそ銃で撃つのはどうだろうか?リモコンは死ぬが?いや、そんなことは問題じゃない。問題は、今、この瞬間、リモコンが逝く前にきちんとその役目を果たせるかどうか、それだけなのだ。

彼の思考はひとまずの結論を得た。そして少年はトリガーに指をかけるが、最後の不安要素が彼を躊躇させる。本当に奴は逝く前にその役目を果たすのか?彼はひとまず拳銃を降ろして、隣室のパソコンに向かい、インターネットの物知り博士に質問してみたのである。

【質問】はじめまして。テレビのリモコンが遠くにあって、取りに行くのがバカバカしいです。たとえば、リモコンを銃で撃った場合、チャンネルが変わるのが先か、リモコンが逝くのが先か、どちらが優先されるんでしょうか。過去ログも検索したんですが、見つかりませんでした。すいませんが、ご回答よろしくお願い致します。

【回答】若いのにリモコンを銃で撃つなんて関心しないね。まず、結論から言えば、現代の電化製品の反応速度は君が思っているよりも非常に速い。しかし、残念ながら弾丸の速度に対応出来るほど速くはない、というのが現状だといえるかもしれない。

じゃあまず、弾丸の速度に関して考えてみよう。一般的な拳銃から発射された弾丸は秒速およそ500mのスピードで飛んでいる(もちろん、拳銃の種類によってバラつきはあるのは分かるね)。そして次にリモコンの反応速度だ。まず弾丸がボタンに触れて、リモコン内部に電気的な反応が起こるまでに弾丸は2mm、そして内部の回路が作動するまでに弾丸はすでに4mm食い込んでいることになる。これらは数学的に明らかにすることができる。

まず、弾丸が垂直にボタンを押したとする。そこからリモコン内部の回路が信号を伝えて、同時に弾丸によって回路の基板がダメージを受けるまでの時間は0.000008秒(0.004/500)、つまり8マイクロセカンド。そう、確かに現在の優れたマイクロプロセッサならばこの僅かな時間だけで数百の演算を行う事が出来るのは事実だ。

しかし、そこで君は重要な事実を忘れている事に気がつくだろう。弾丸を喰らったリモコンはその内部回路が破壊されるまでの間に、情報をテレビに送る為の赤外線信号を内部で生成し、トランスミッタから送信しなければいけないわけだ。

現在リモコンで頻繁に使われているPhilips/Sony RC5の装置は信号送信を完了するまでに凡そ25マイクロセカンドを要する。つまり、内部のトランスミッタが信号を送信する前に、リモコンは弾丸によって破壊され、君は足元に落ちる薬莢の煙と共に、その退屈な野球中継を見続けなければいけないわけだ。

さあ、意を決して椅子から立ち上がろう!


こういう、ばかばかしいことを科学的に考える話は大好きだ。早急な結論を出さず、その場はおいておいて(リモコンよりさらに遠いであろう)隣室まで歩いていく探求熱心な姿勢がずばらしいし、過去ログを検索してから質問する姿勢にも好感が持てる。
自民党は17日午前、ライブドアの堀江貴文社長を次の衆院選で公認する方針を固めた。党執行部が目玉候補の一人として立候補を要請し、17日までに堀江氏から自民党公認による出馬に前向きな意向が伝えられた。選挙区は当初、福岡1区が有力視されていたが、執行部はその他の選挙区での擁立を検討している。


いや、まあいいんだけどさ。(今に始まったことではないが)知名度がありゃ何でもいいって感じだな、もう完全な人気投票だよな。で、そういう人気投票に嫌気がさした人の為に政治を分かってる(?)2世3世議員が受け皿になってるて訳ですか。

堀江氏は、競争原理を勝ち抜いてきただけに、さぞかし新自由主義的政策がお好きだろうとは思うが、逆に福祉の充実とか訴えたらわしは腰を抜かして驚いてうっかり投票してしまうかもしれないな(ありえない上に選挙区が違うけど)。

あー、ほんと選挙行きたくねえ。
16日午前11時46分ごろ、宮城県沖を震源とする強い地震があり、宮城県南部で震度6弱、岩手県内陸南部、宮城県北部、福島県中通り、同浜通りで震度5強を観測したほか、北海道から四国にかけての広い地域で揺れを感じた。

今回は、死者28人を出した78年の宮城県沖地震(M7.4)のすぐ東に位置する太平洋プレート(岩板)と陸側のプレートの境界付近で発生。「今後30年以内に起きる確率は99%」と想定されている同規模の宮城県沖地震との関係について、同庁は「これだけ近くで似たタイプの地震が起きたのだから、何らかの関係はある」としている。

仙台は震度5強。
いつかくる宮城県沖も今日と同じぐらいだったらいいのにな。今回はマグニチュード7.2、前回の宮城県沖と0.2しか違わないと思ったらエネルギー規模は2倍ぐらい違うんだそうで、甘く見れないですな。
我が家の被害は食器が少々割れたぐらい、あとは本棚から本が飛び出て片付けるのが大変だった。
たしかにでかい地震ではあったが、身の危険を感じるほどではなかったな。わしはベッドに寝転んで本読んでて、妻と下の子はリビングにいた。食器が割れる音が聞こえたのでやばいかなと思ったが、ちゃんと二人ともテーブルの下に避難していて身の安全を確保してた、感心感心。
マンションのエレベーターが止まったままなので出入りがしんどいがたまには運動もいいだろう。階段上がっただけで太ももが張るんですが・・・。
というわけで、なんともなかったんだが、新幹線に乗る予定だった(乗ってた)人たちと物が壊れた販売店にはお見舞い申し上げる。
2005年広島・平和宣言全文
被爆60周年の8月6日、30万を越える原爆犠牲者の御霊(みたま)と生き残った私たちが幽明(ゆうめい)の界(さかい)を越え、あの日を振り返る慟哭(どうこく)の刻(とき)を迎えました。それは、核兵器廃絶と世界平和実現のため、ひたすら努力し続けた被爆者の志を受け継ぎ、私たち自身が果たすべき責任に目覚め、行動に移す決意をする、継承と目覚め、決意の刻(とき)でもあります。この決意は、全(すべ)ての戦争犠牲者や世界各地で今この刻(とき)を共にしている多くの人々の思いと重なり、地球を包むハーモニーとなりつつあります。

その主旋律は、「こんな思いを、他(ほか)の誰(だれ)にもさせてはならない」という被爆者の声であり、宗教や法律が揃(そろ)って説く「汝(なんじ)殺すなかれ」です。未来世代への責務として、私たちはこの真理を、なかんずく「子どもを殺すなかれ」を、国家や宗教を超える人類最優先の公理として確立する必要があります。9年前の国際司法裁判所の勧告的意見はそのための大切な一歩です。また主権国家の意思として、この真理を永久に採用した日本国憲法は、21世紀の世界を導く道標(みちしるべ)です。

しかし、今年の5月に開かれた核不拡散条約再検討会議で明らかになったのは、アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国、インド、パキスタン、北朝鮮等の核保有国並びに核保有願望国が、世界の大多数の市民や国の声を無視し、人類を滅亡に導く危機に陥れているという事実です。

これらの国々は「力は正義」を前提に、核兵器の保有を入会証とする「核クラブ」を結成し、マスコミを通して「核兵器が貴方(あなた)を守る」という偽りの呪(まじな)いを繰り返してきました。その結果、反論する手段を持たない多くの世界市民は「自分には何もできない」と信じさせられています。また、国連では、自らの我儘(わがまま)を通せる拒否権に恃(たの)んで、世界の大多数の声を封じ込めています。

この現実を変えるため、加盟都市が1080に増えた平和市長会議は現在、広島市で第6回総会を開き、一昨年採択した「核兵器廃絶のための緊急行動」を改訂しています。目標は、全米市長会議や欧州議会、核戦争防止国際医師の会等々、世界に広がる様々な組織やNGOそして多くの市民との協働の輪を広げるための、そしてまた、世界の市民が「地球の未来はあたかも自分一人の肩に懸かっているかのような」危機感を持って自らの責任に目覚め、新たな決意で核廃絶を目指して行動するための、具体的指針を作ることです。

まず私たちは、国連に多数意見を届けるため、10月に開かれる国連総会の第一委員会が、核兵器のない世界の実現と維持とを検討する特別委員会を設置するよう提案します。それは、ジュネーブでの軍縮会議、ニューヨークにおける核不拡散条約再検討会議のどちらも不毛に終わった理由が、どの国も拒否権を行使できる「全員一致方式」だったからです。

さらに国連総会がこの特別委員会の勧告に従い、2020年までに核兵器の廃絶を実現するための具体的ステップを2010年までに策定するよう、期待します。

同時に私たちは、今日から来年の8月9日までの369日を「継承と目覚め、決意の年」と位置付け、世界の多くの国、NGOや大多数の市民と共に、世界中の多くの都市で核兵器廃絶に向けた多様なキャンペーンを展開します。

日本政府は、こうした世界の都市の声を尊重し、第一委員会や総会の場で、多数決による核兵器廃絶実現のために力を尽くすべきです。重ねて日本政府には、海外や黒い雨地域も含め高齢化した被爆者の実態に即した温かい援護策の充実を求めます。

被爆60周年の今日、「過ちは繰返さない」と誓った私たちの責任を謙虚に再確認し、全(すべ)ての原爆犠牲者の御霊(みたま)に哀悼の誠を捧(ささ)げます。

「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」

2005年(平成17年)8月6日


広島市長 秋 葉  忠 利

すいぶん格調高い文章だなと思い、過去の平和宣言文もざっと読んでみた。通して読んでみるとこの秋葉市長の文章が格調高いのだと分かる。文体以外でも、訴えている内容が具体的だしよろしいんじゃないでしょうか。なかなかいい宣言文だと思う。

ところでこの全文は自宅でとってる地方紙で読んだんだが、全国紙には載ってたのだろうか?

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